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【レポート】多田純菜圧勝、前評判に違わぬ強さで学生日本一決める/2021年度全日本学生柔道体重別選手権大会女子70kg級レポート

(2021年12月7日)

※ eJudoメルマガ版12月7日掲載記事より転載・編集しています。
多田純菜圧勝、前評判に違わぬ強さで学生日本一決める
2021年度全日本学生柔道体重別選手権大会(女子37回)70kg級レポート
日時:2021(令和3)年11月25日
会場:千葉ポートアリーナ(千葉市)

取材・文:小林大悟/eJudo編集部
写真:辺見真也/eJudo編集部

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準決勝、多田純菜が矢作彩芽を足車で攻める

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準々決勝、山本杏が野中しおりを左一本背負投で攻める

【決勝まで】

多田純菜(山梨学院大)と山本杏(帝京科学大)が決勝へと勝ち上がった。

優勝候補と目されていた多田は、1回戦で萩野文香(金沢学院大)を僅か20秒の足車「一本」に仕留める上々の滑り出し。続く2回戦も萩野文香(金沢学院大)を1分20秒の内股「一本」で下してベスト8進出を決める。以降は対戦相手のレベルが上ったこと、そして序盤の勝ちぶりの良さから警戒されたこともあってスタッツ的にはやや減速。それでも準々決勝は野澤知莉(早稲田大)から1分50秒の「指導3」反則、準決勝が矢作彩芽(帝京大)に3分22秒の「指導3」といずれも本戦で試合を決める圧勝。常に良い姿勢から打点の高い投げを狙い続け、この「指導」6個を奪う間に自らが失った反則ポイントは準々決勝の「1」のみ。前評判に違わぬ強さで決勝進出を決めた。

一方の山本は持ち味であるしぶとさ、泥臭さを前面に押し出しての勝ち上がり。担ぎ技の連発でペースを作る戦型を貫き、初戦(2回戦)で田嶋海佳(帝京平成大)にGS5分28秒の「指導3」反則、準々決勝で野中しおり(福岡大)にGS3分13秒の「指導3」反則、準決勝で古賀彩音(龍谷大)にGS2分46秒の「指導3」反則と、GS延長戦での「指導3」奪取を3つ並べて決勝の畳に辿り着く。

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多田純菜が「腹包み」から寝技を展開

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脚で相手の腕を掬いながら跨ぎ捲り、横四方固で抑え込む

【決勝】

多田純菜(山梨学院大)○横四方固(1:29)△山本杏(帝京科学大)
多田、山本ともに右組みの相四つ。山本の基本戦術は釣り手のみを持った状態から左一本背負投を連発してペースを握ること。しかしこれを良く理解する多田は先に引き手を抑え、相手に釣り手を持たせない。さらにこの形から立ったままの左袖釣込腰で先手攻撃を仕掛けて優位に立つ。51秒には足元を蹴り崩して伏せさせ、ここで山本に消極的試合姿勢の「指導」。続く展開、ビハインドに焦ったか、山本が組み手不十分のまま左一本背負投を仕掛ける。しかし懐に潜り込み切れず、ぶら下がるような形になってしまう。多田はこれを被って潰し、「腹包み」から寝技を展開。左足で相手の左手を掬い、体を跨ぎながら捲り、横四方固で抑え込む。完全に上体を固めた山本はほとんど抵抗することができず、そのまま20秒が経過し「一本」。試合時間僅か1分29秒、多田は相手にほとんど何もさせず、この試合も圧勝で優勝を決めた。

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70kg級優勝の多田純菜(左)、2位の山本杏。

【成績上位者】
優 勝:多田純菜(山梨学院大)
準優勝:山本杏(帝京科学大)
第三位:矢作彩芽(帝京大)、古賀彩音(龍谷大)

多田純菜選手のコメント
「優勝できて正直に嬉しいです。決勝もあまり緊張はなく、これが今日最後の試合だと思って臨みました。相手の山本選手は自分よりも背が低い選手だったので、背負投に付いていかないように心掛けて戦いました。この優勝を親や同級生、その他応援してくださった人たちに伝えたいです。初戦から厳しい戦いになるだろうと思って臨み、とにかく一戦一戦頑張りました。次は体重別団体と講道館杯。両大会でも一つひとつ頑張りたいと思います。」

【準々決勝】
多田純菜(山梨学院大)○反則[指導3](1:50)△野澤知莉(早稲田大)
矢作彩芽(帝京大)○優勢[技有・内股]△三浦玲那(東海大)
山本杏(帝京科学大)○GS反則[指導3](GS3:17)△野中しおり(福岡大)
古賀彩音(龍谷大)○合技[払腰・上四方固](3:34)△本田詩乃(帝京大)

【準決勝】
多田純菜○反則[指導3](3:22)△矢作彩芽
山本杏○GS反則[指導3](GS2:46)△古賀彩音

【決勝】
多田純菜○横四方固(1:29)△山本杏

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※ eJudoメルマガ版12月7日掲載記事より転載・編集しています。

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