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【レポート】東海大順当にベスト4入り、日体大は代表戦で明治大を下す/全日本学生柔道優勝大会男子マッチレポート①1回戦~準々決勝

(2021年11月30日)

※ eJudoメルマガ版11月27日掲載記事より転載・編集しています。
東海大順当にベスト4入り、日体大は代表戦で明治大を下す
2021年度全日本学生柔道優勝大会(男子70回)マッチレポート①1回戦~準々決勝
取材・文:eJudo編集部/古田英毅

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5連覇を狙う東海大は2回戦から登場。

大学生の祭典、ここに復活。2019年6月の第68回大会以来2年ぶりとなる全日本学生柔道優勝大会(男子70回)が11月13日と14日の2日間、千葉ポートアリーナ(千葉市)で開催された。コロナ禍の影響で6月に予定されていた大会がことごとく延期、ここから4週間で学生3大大会すべてを行うという異例の強行日程の、これが緒戦である。各校コロナ禍を受けて稽古の態勢整い切らぬ中、また開催時期の変更によって4年生が就職活動や教育実習などに体を割かれてチームの意思統一難しい中、出来得る最善の準備を行ってこの晴れ舞台に乗り込んで来た。

優勝候補の筆頭は5連覇を狙う東海大。主将の松村颯佑とブダペスト世界選手権で90kg級日本代表を務めた村尾三四郎の2人を軸に、戦力の厚みで他の追随を許さない。例年に比べるとポイントゲッターの駒数と周辺戦力のスケール感は落ちる印象だが、「厚さ」という点で図抜けている。他は、国士舘大・筑波大・日本体育大のいわゆる「四つ角シード」を中心に、天理大・明治大・日本大ら上位常連校が有力。コロナによる休止期間が長く各校の戦力詳細には読みがたいところがあるが、どのチームも1枚目、2枚目には尖った選手を揃えてこの部分では大きな差はない印象。ゆえに今大会は常以上に総合力勝負の側面が強くなるはず。となれば「厚さ」が武器の東海大有利が加速する、というのが事前評だ。

まずは各ブロックの勝ち上がり、ベスト4進出校の戦いぶりを順に見ていきたい。

■ Aブロック
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3回戦、東海大の三将松村颯佑が順天堂大・籾山勇大から内股「一本」

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2回戦、天理大の三将植岡虎太郎が拓殖大・畠山千風から背負投「一本」。植岡は独特の伸びのあるこの技でポイントを量産した。

シード校:東海大、天理大

東海大は2回戦からの登場。初戦は先鋒から影浦力、石川智啓、宮崎颯音、米山竜生、大村康太、中島大貴、松村颯佑というメンバー。前衛に石川、そして後衛に中島・松村という重しを置きながら他を試すという形のこの布陣で流通経済大をオール一本勝ちの7-0で下す。順天堂大を畳に迎えた3回戦は石川を休ませ、鈴木直登、村尾三四郎、中村雄太、安部光太、松村、中島、笹谷健というほぼフルメンバー。最終戦で笹谷が引き分けたが、これも全て「一本」の6-0で順当に勝利を収めてベスト8入りを決めた。この試合から投入された1年生のエース候補中村は寺戸将大から大内刈「一本」、3年生の寝技ファイター安部は影井光我から腕挫十字固「一本」とともにもっとも得意とする技で勝負を決め、良い滑り出し。

逆側の山からはシード校天理大が勝ち上がり。1回戦は帝京平成大を6-0で下し、2回戦は拓殖大を7-0、3回戦は慶應義塾大を6-0と圧勝続きでベスト8に名乗りをあげた。負傷したかエース中野寛太はメンバー登録外となったが、ここまで3試合すべて一本勝ち、得意の背負投を4度決めている植岡虎太郎の動きの良さが際立っていた。

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先鋒戦、「技有」を失った安部光太がそのまま山本亮太を絞め上げ「一本」

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五将戦、村尾三四郎が丸山晃志から内股「一本」

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三将戦、中村雄太が新井涼平から大内刈で2つ目の「技有」

【準々決勝】
東海大 5-1 天理大
(先)安部光太○送襟絞(0:32)△山本亮太
(次)鈴木直登△優勢[技有・背負投]○植岡虎太郎
(五)村尾三四郎○内股(1:03)△丸山晃志
(中)石川智啓○崩袈裟固(1:50)△勝部翔
(三)中村雄太○合技[隅落・大内刈](1:56)△新井涼平
(副)松村颯佑○優勢[技有・袖釣込腰]△酒井晃輝
(大)中島大貴×引分×山本亮馬

強豪・天理大を畳に迎えるにあたって東海大はフルメンバーで布陣。先鋒戦は天理大・山本亮太が試合が始まるなりの背負投で「技有」を奪う強烈な先制攻撃。しかし投げられた安部光太はそのまま立たせず徹底して寝勝負、32秒送襟絞「一本」であっさり収拾。これぞ安部という試合で母校に先制点をもたらす。天理大はこの日好調の次鋒・植岡虎太郎が鈴木直登から鋭い決めの背負投で「技有」奪取、あっという間に1点を返してここまでは試合の行方まだまだ定まらず。勢いでいえば、むしろここまで挙げたポイント数で上回る天理大の側が上とすら思われた。しかし五将戦で村尾三四郎が丸山晃志を1分3秒の内股「一本」に仕留めると、以降は東海大の見せ場が続く。中堅戦は石川智啓が体格差を生かして73kg級の勝部翔から崩袈裟固「一本」、展望揺れた三将戦も中村雄太が新井涼平から内股返と大内刈と投技2発の合技「一本」。局面ごとで切り取れば天理大の戦いぶりは決して悪くないのだが、結果としては早い時間の「一本」が続いて試合はワンサイドゲームとなる。大黒柱の松村颯佑の動きが重いこと、同じくポイントゲッター中島大貴にかつての機敏さが薄くなり手堅さ属性が濃くなり過ぎたきらいがあることなど敢えて挙げれば不安材料がないこともないが、この試合に関しては東海大に隙は見いだせず。スコア5-1の大差でベスト4入りを決めることとなった。

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2回戦、天理大の大将山本亮太が拓殖大・渡邉基希から払腰「一本」

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3回戦、東海大の次鋒村尾三四郎が順天堂大・多田昌人から大内刈で2つ目の「技有」

[Aブロック1回戦]
流通経済大 3-2 龍谷大
順天堂大 6-0 清和大
中京大 5-1 広島国際大
天理大 6-0 帝京平成大
拓殖大 ②-2 富士大
慶應義塾大 2-1 福岡大
札幌大 7-0 新潟食料農業大
関西大 ②-2 北陸大

[Aブロック2回戦]
東海大 7-0 流通経済大
順天堂大 4-3 中京大
天理大 7-0 拓殖大
慶應義塾大 3-0 札幌大

[Aブロック3回戦]
東海大 6-0 順天堂大
天理大 6-0 慶應義塾大

[Aブロック準々決勝]
東海大 5-1 天理大

■ Bブロック
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3回戦、日本体育大の副将平山才稀が桐蔭横浜大・清原雅樂から大外刈で2つ目の「技有」

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1回戦、明治大の五将戸髙竜之介が国際武道大・村岡勇太から内股「一本」

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3回戦、明治大の中堅藤鷹裕大が國學院大・押領司龍星を完封。「指導3」で決勝点を奪う。

シード校:日本体育大、明治大

日本体育大は2回戦からの登場。スターティングオーダーは先鋒から小嶋洸成、菅原幸大、八木郁実、海堀陽弥、平山才稀、澤口宗志、グリーンカラニ海斗。コアメンバーをしっかり入れたこの布陣でまずは関西大に対峙、次鋒菅原が奥野友輝に反則負けを喫したが、八木、海堀、平山、グリーンと一本勝ちを積み上げて4-1で勝ち抜け。3回戦の桐蔭横浜大戦は澤口・小嶋に変えて藤原秀奨と石原樹を投入。石原が林俊凱に袖車絞で一本負けを喫したが、菅原、グリーン、平山がいずれも一本勝ちでしっかり仕事を全う。スコア3-1でベスト8入りを決めた。

下側の山からはシード校明治大が勝ち上がり。国際武道大とマッチアップした1回戦のメンバーは先鋒から中村力也、羽田野竜輝、戸髙竜之介、神垣和他、福永夏生、藤鷹裕大、森健心。主力の神垣、藤鷹、羽田野をこの段階から投入、しっかりベースを作った上で優勝大会初出場となる森・福永の2年生コンビに暴れてもらおうという意図が感じられる布陣。しかし先鋒の中村が得意の連続攻撃に精彩を欠いていきなり引き分け、以降の戦いもいまひとつ噛み合わず。羽田野と戸髙が一本勝ち、神垣は手堅く「指導3」を奪い、副将藤鷹が隅落「技有」に送襟絞「一本」と4点を得て勝利は決めたものの、期待の福永が坂本瑠南に小外刈「技有」で苦杯、森も取り味を感じさせぬまま引き分けと、全体としてメンバーの名前ほどのインパクトは残せず。最終スコアは4-1だった。神垣と羽田野を残してメンバーをがらりと入れ替えた2回戦は甲南大を4-0で下すが、神垣自身は黒田銀汰を相手に引き分けとやはりどこか元気がない。勝負どころの3回戦は國學院大をフルメンバーで迎え撃つ。次鋒羽田野が平山隆博から「指導3」、中堅藤鷹が押領司龍星から同じく「指導3」と手堅く奪った計2点をテコに勝ち抜けを決めたが、後衛2戦は神垣が体重70キロの武岡毅を取り切れず引き分け、大将長岡が藤井隆也を相手に内股「技有」で敗れるなどピリッとせず。次戦に向けて勢いをつけるところまでには至らなかった印象。

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代表戦、グリーンカラニ海斗が神垣和他から豪快な移腰「技有」

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グリーンは払腰「技有」も追加、合技「一本」で日本体育大の勝ち抜け決定。

【準々決勝】
日本体育大 ①代-1 明治大
(先)海堀陽弥×引分×福永夏生
(次)八木郁実○反則(2:40)△戸髙竜之介
(五)石原樹×引分×森健心
(中)グリーンカラニ海斗×引分×神垣和他
(三)菅原幸大×引分×藤鷹裕大
(副)平山才稀×引分×長岡季空
(大)小嶋洸成△反則(3:24)○羽田野竜輝
(代)グリーンカラニ海斗○合技[移腰・払腰](1:12)△神垣和他

大接戦は日本体育大の勝利に終着。次鋒八木郁実が戸髙竜之介を相手に左背負投を連発、早々に「指導」3つを奪って先制点を挙げると、これをテコに引き分けを積み上げてジリジリ勝利に歩を進めていく。展望厳しいと思われた副将戦では菅原幸大が藤鷹裕大の圧に苦しみ開始30秒余で「指導」2つを奪われるピンチに陥ったが、その後「首抜き」、さらに「ヘッドダイブ」と続いた2度の映像チェックを潜り抜けて引き分けをもぎ取る殊勲。大将小嶋洸成は羽田野竜輝を相手に展開を保てず「指導3」で敗れたが、中堅戦の再現カードとなった代表戦ではグリーンカラニ海斗が神垣和他からまず移腰で「技有」、さらに焦った相手の出端に脇差しの払腰を決めて「技有」と、大技2つを決めて合技「一本」。これでベスト4入りを決めた。

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2回戦、明治大の三将朝廣隆翔が甲南大・蓜島創から大内返「技有」

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2回戦、日本体育大の大将グリーンカラニ海斗が関西大・南雲空から大内刈「一本」

[Bブロック1回戦]
桐蔭横浜大 6-0 仙台大
大東文化大 3-1 愛知学院大
明治大 4-1 国際武道大
甲南大 3-2 熊本学園大
國學院大 7-0 東海大札幌
専修大 2-1 岡山商科大

[Bブロック2回戦]
日本体育大 4-1 関西大
桐蔭横浜大 5-1 大東文化大
明治大 4-0 甲南大
國學院大 4-1 専修大

[Bブロック3回戦]
日本体育大 3-1 桐蔭横浜大
明治大 2-1 國學院大

[Bブロック準々決勝]
日本体育大 ①代-1 明治大

■ Cブロック
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3回戦、筑波大の五将田中航太が鹿屋体育大・尾上進介から支釣込足「一本」

シード校:筑波大、早稲田大

シード校筑波大、初戦(2回戦)は先鋒から蠣崎洸太、阿部拓馬、日野山剛、小畑大樹、西願寺哲平、田窪成将、村岡英哉という偵察オーダーで武蔵大を6-0で下す。いずれも短い時間で「一本」6つを並べて立ち上がりは順調、期待の小畑大樹が動き冴えず引き分けに終わったことが少々意外。開始31秒で背負投「一本」を決めた4年生阿部、1分22秒体落「一本」をマークした3年生日野山は良い動き、決戦兵力としてオーダーに残ることになる。

最初の難関と目された鹿屋体育大との3回戦は先鋒から関根聖隆、阿部拓馬、田中航太、千野根有我、戸高淳之介、小畑大樹、長谷川功斉という布陣。先鋒関根は動き決して良からず、相手が強豪吉野弘人ということもあって取り切れぬまま引き分け。次鋒阿部も永田賢斗と引き分けて拮抗が続いたが、五将の1年生田中が尾上進介から1分39秒支釣込足「一本」を奪って先制。続く中堅千野根有我は福井優駿から取り切れず引き分け、期待の1年生戸高淳之介も岡田一真に引き分けたが、副将小畑は岩坪龍輝を相手に柔道が噛み合い、3分24秒内股「一本」。これでチームの勝利は確定、大将戦は長谷川功斉が藤原裕季から内股「一本」でフィニッシュ。スコアを3-0まで伸ばして順当にベスト8入りを決めた。

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3回戦、東洋大の中堅後藤颯斗が早稲田大・長嶋勇斗から小外刈「技有」

逆側の山からはノーシードの東洋大が勝ち上がり。1回戦は関東学園大を6-0で一蹴。2回戦も同志社大を5-0で危なげなく下すと、3回戦ではシード校・早稲田大を畳に迎えることとなる。

結果はこの試合も4-0の圧勝。先鋒戦で兼藤仁士が中野智博を止めて引き分け、次鋒戦も白石隼人がインターハイ90kg級王者道下新大と引き分けて流れを作ると、五将戦では皆川大記が巨漢・布目王雅から背負投で「技有」「一本」と立て続けに奪って勝利。敵の得点ブロックを止め、ポイントゲッターで先制するという理想的な試合運びで序盤戦を乗り切ると、ここから中堅後藤颯斗の小外刈「技有」で加点、さらに三将星田大希が園田陸斗を開始40秒の上四方固「一本」と3点を積み上げて早くも試合を決めてしまった。副将戦は引き分けたが、大将戦は吉井拓実が百瀬敦也から肩車「技有」で勝利してダメ押し。最高の形でベスト8に駒を進めることとなった。

早稲田大は前戦引き分けでこの試合はベンチに下がった佐藤虎太郎も含め、良いメンバーを揃えたが個々が戦前の見積もりほどの戦いが出来ず、チームとして力を発揮することが出来なかった。この勝負どころで、好選手といえ66kg級の仲島聖悟を起用せざるを得ない(※副将で引き分け)あたりに、台所事情の苦しさが匂う。闘将佐藤竜をリーダーにベスト8入りした19年大会で得たシード権を1大会で手放し、チームの立て直しを迫られることとなった。

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筑波大は大将村岡英哉が後藤颯斗から払巻込「技有」。これでダメを押し、ベスト4入り決定。

【準々決勝】
筑波大 2-0 東洋大
(先)日野山剛○背負落(0:32)△兼藤仁士
(次)千野根有我×引分×星田大希
(五)戸高淳之介×引分×飛田歩夢
(中)関根聖隆×引分×皆川大記
(三)阿部拓馬×引分×白石隼人
(副)長谷川功斉×引分×吉井拓実
(大)村岡英哉○優勢[技有・払巻込]△後藤颯斗

筑波大が東洋大の粘りを振り切り、結果としては順当に勝利。次鋒以降は獲るべき人がきちんと獲ったとは言い難い様相、明らかに苦戦だったが、先鋒戦における日野山の得点が最後まで効いた。不調の関根も、この戦いにおいては相性噛み合う敵方のポイントゲッター皆川をしっかり封じるという形で機能。最後は大将戦で村岡英哉が後藤颯斗を払巻込「技有」の優勢で下し、一段突き離す形で試合を締めた。東洋大は1点ビハインドという背景の中で具体的な取りどころを見出せなかったが、各選手中途であわやポイントいう場面も作って大健闘。シード権を得るにふさわしい戦いぶりだった。

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2回戦、鹿屋体育大の三将山口良太が帝京大・木村亮太から背負投「技有」

[Cブロック1回戦]
武蔵大 4-0 北海道大
鹿屋体育大 3-2 中央大
帝京大 4-1 大阪経済大
早稲田大 3-2 金沢学院大
皇學館大 7-0 徳山大
同志社大 5-2 東北学院大
東洋大 6-0 関東学園大


[Cブロック2回戦]
筑波大 6-0 武蔵大
鹿屋体育大 5-1 帝京大
早稲田大 4-0 皇學館大
東洋大 5-0 同志社大

[Cブロック3回戦]
筑波大 3-0 鹿屋体育大
東洋大 4-0 早稲田大

[Cブロック準々決勝]
筑波大 2-0 東洋大

■ Dブロック
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1回戦、国士舘大の先鋒岡田陸が群馬大・増子聖起から内股「一本」

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3回戦、国士舘大の中堅田中優大が近畿大・峰本裕汰から背負投「一本」

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3回戦、日本大の三将東部直希が山梨学院大・新垣翔二郎から体落「一本」

シード校:国士舘大、山梨学院大

国士舘大はエース役を担うべき斉藤立がグランドスラム・バクーから帰国しての隔離期間が明けず、今大会は欠場。1回戦からの登場となったそのスターティングは先鋒から岡田陸、安藤稀梧、枇杷木勇樹、髙橋翼、金澤聡瑠、大淵泰志郎、藤永龍太郎。この布陣で群馬大をオール一本勝ち、岡田以外は全員抑込技でフィニッシュする手堅い内容の7-0で下すと、2回戦はもっとも取り味のある駒であるポイントゲッター中西一生を投入。安藤、中西、藤永、金澤、田中優大、岡田、髙橋と並べた強力布陣で日本文理大に対峙し、この試合もオール一本勝ち(※中西は「指導3」)の7-0で圧勝。

迎えた3回戦は近畿大をこれも6-0で一蹴。この試合から投入された81kg級の竹市大祐は同階級の古居慎二朗を「指導3」で下してまずまずの入り。国士舘はここまでの3試合で20得点、無失点と順調。大過なくベスト8入りを決めた。

逆側の山からは日本大が準々決勝進出。1回戦は北海学園大を全試合一本勝ちの7-0で一蹴、2回戦からはエース格の東部直希と山口貴也を投入して愛知大を4-0で下す。

勝負どころのシード校・山梨学院大との3回戦の布陣は先鋒から奥田將人、山元隆一、金野晃大、東部直希、北條嘉人、石村健真、山口貴也。この試合は奥田が山科良悟、山元が上林山勇斗、金野が畠山竜弥とそれぞれ引き分けて相手方の得点ブロックを潰すと、ここから中堅東部の体落「一本」、三将北條の小外刈「技有」による優勢と連続得点。これで試合の趨勢を決めると、副将石村が岩田歩夢に引き分けてチームの勝利を確定。大将山口は林大地にまさかの反則負けを喫して1点を返されたが、最終スコア2-1で無事準々決勝進出を決めた。

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準々決勝、1点リードを背に受けた国士舘大の大将・髙橋翼が手堅い試合運び。石村健真と引き分けてチームの勝利を確定させる。

【準々決勝】
国士舘大 1-0 日本大
(先)田中優大×引分×松山葵偉
(次)金澤聡瑠×引分×金野晃大
(五)竹市大祐×引分×北條嘉人
(中)大淵泰志郎×引分×東部直希
(三)中西一生×引分×村上優哉
(副)清水雅義○優勢[技有・大内刈]△青柳大虎
(大)髙橋翼×引分×石村健真

国士舘大が最後衛に配した高橋翼の存在が最後まで盤面に効いた。前衛3枚は相性かち合って引き分け。以後は中堅戦で日本大のエース東部直希が大淵泰志郎に引き分けられた時点で1度国士舘に大きく流れが傾き、続く三将戦で中西一生が73kg級の村上優哉を取り切れなかったところで今度は日本大にこれが引き戻されるという曲がり角が2つ。スコアも展開の起伏も互角という形だが、しかしこうなると、ポイントゲッター髙橋を残して潜在的な得点「1」を晒す国士舘大の立ち位置が一段上。副将戦は流れの上流に立った清水雅義が青柳大虎から大内刈「技有」の優勢で勝利、殊勲の1点を挙げる。結果的にはこれが決勝点となり、スコア1-0で国士舘大がベスト4進出を決めた。

結果決まった準決勝カードは、

東海大 ― 日本体育大
筑波大 ― 国士舘大

となった。

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1回戦、日本大の三将奥田將人が北海学園大・田中翔梧から内股でまず「技有」

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2回戦、国士舘大の五将藤永龍太郎が日本文理大・木場聖樹から内股「一本」

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3回戦、国士舘大の先鋒枇杷木勇樹が近畿大・松尾伊織から内股透「技有」

[Dブロック1回戦]
国士舘大 7-0 群馬大
日本文理大 4-2 広島大
近畿大 7-0 駒澤大
帝京科学大 5-1 東日本国際大
山梨学院大 3-1 大阪教育大
法政大 6-0 福井工業大
日本大 7-0 北海道学園大
愛知大 7-0 埼玉大

[Dブロック2回戦]
国士舘大 7-0 日本文理大
近畿大 3-0 帝京科学大
山梨学院大 3-1 法政大
日本大 4-0 愛知大

[Dブロック3回戦]
国士舘大 6-0 近畿大
日本大 2-1 山梨学院大

[Dブロック準々決勝]
国士舘大 1-0 日本大


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