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【ニュース】アダミアンが全試合「一本」でワールドツアー3連勝、100kg超級は天理大4年のツェツェンツェンゲルが初優勝果たす/グランドスラム・アブダビ2021最終日男子

(2021年11月29日)

※ eJudoメルマガ版11月27日掲載記事より転載・編集しています。
アダミアンが全試合「一本」でワールドツアー3連勝、100kg超級は天理大4年のツェツェンツェンゲルが初優勝果たす
グランドスラム・アブダビ2021最終日男子(90kg級、100kg級、100kg超級)
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100kg級決勝、アルマン・アダミアンがマトヴェイ・カニコフスキーから裏投「一本」

アラブ首長国連邦の首都アブダビのジュウジュツ・アリーナ・アブダビ(Jiu-Jitsu Arena Abu Dhabi)で開催されているグランドスラム・アブダビ2021。最終日となる28日、男子は3階級(90kg級、100kg級、100kg超級)の競技が行われた。

トップ層が揃った100kg級は、第1シードのアルマン・アダミアン(ロシア)が全試合一本勝ちの圧勝。ワールドツアーの連勝を「3」に伸ばした。準々決勝から登場すると、ゲオルゲ・ウドシラウリ(ドイツ)にいかにもアダミアンらしい、相手もろとも宙返りを打つ強烈な裏投で一本勝ち。続く準決勝はトマ・ニキフォロフ(ベルギー)に大内返「技有」を先行されるも終盤に豪快な大腰「技有」を得るとそのまま崩袈裟固で抑え込み、3分30秒合技「一本」。決勝ではロシアの後輩マトヴェイ・カニコフスキー(ロシア)と対戦。1回戦でアレクサンドル・イディー(フランス)、準々決勝でマイケル・コレル(オランダ)、準決勝でシャディー・エルナハス(カナダ)と上位選手に3連勝して勝ち上がってきたこの選手からまず「指導2」を先行。3分34秒には小外掛から繋いで得意の裏投一発、豪快「一本」で優勝を決めた。3位にはエルナハスとコレルが入賞した。

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100kg超級決勝、オドフー・ツェツェンツェンゲルがヴラダト・シミオネスクから小外掛「一本」

100kg超級は天理大4年のオドフー・ツェツェンツェンゲル(モンゴル)がワールドツアー初優勝を飾った。2回戦でショフルフ・ママラスロフ(ウズベキスタン)から3分8秒の内股透「一本」、準々決勝でマルティ・プーマライネン(フィンランド)から2分11秒の隅返「一本」と一本勝ちを2つ続けて勝ち上がると、準決勝では対戦相手のイェフヘニー・バリエフスキー(ウクライナ)がツェツェンツェンゲルの小外掛を受け損なって3分16秒に負傷棄権。決勝では階級屈指の巨漢ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)を3分35秒、豪快な小外掛「一本」に仕留めてトーナメントの頂点に辿り着いた。3位にはテムル・ラヒモフ(タジキスタン)、マルク・デシェンス(カナダ)が入賞した。

ロシア期待の欧州U-23王者ヴァレリー・エンドヴィツキー(ロシア)は2回戦でムバグニク・ンジャイ(セネガル)に2分26秒の大外刈「一本」、準々決勝でジョセフ・テヘック(フランス)に2分12秒の大外刈「一本」と順調に勝ち上がったが、準決勝でシミオネスクの巧さとサイズを前にするといきなり手が詰まり、何も出来ぬまま大外巻込「技有」の優勢で敗退。3位決定戦でもラヒモフにGS延長戦1分53秒の内股「一本」で敗れて表彰台を逃した。柔道スタイルが正統派に過ぎ、これを貫くための地力と体格、己の柔道を相手に押し付ける方法論に欠ける印象。強国ロシアがどんな方向で成長をプロデュースするか、引き続き注目。

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90kg級を制したマンスール・ロルサノフ

90kg級は21歳の新星マンスール・ロルサノフ(ロシア)が優勝を果たした。1回戦でアブデラフマネ・ディアオ(セネガル)を3分10秒の縦四方固「一本」、準々決勝でフランシスコ・バランタ(コロンビア)をGS延長戦の「指導3」反則でそれぞれ下してベスト4に勝ち上がると、ここで2021年ブダペスト世界選手権2位のダヴラト・ボボノフ(ウズベキスタン)と対戦。復帰戦でいまひとつ調子の上がらぬボボノフをしつこい組み手で「指導2」まで追い詰め、GS延長戦の3分14秒に小外刈「技有」を得てアップセットを完成させた。続く決勝でもコムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)をパワーと組み手で完封、GS延長戦の37秒に偽装攻撃で3つ目の「指導」を得て優勝を決めた。3位にはジャホンギル・マジドフ(タジキスタン)とボボノフが入賞した。

各階級の入賞者と準々決勝以降の結果は下記。

■ 90kg級
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90kg級メダリスト。左から2位のコムロンショフ・ウストピリヨン、優勝のマンスール・ロルサノフ、3位のジャホンギル・マジドフとダヴラト・ボボノフ

(エントリー15名)

【入賞者】
1.LORSANOV, Mansur (RUS)
2.USTOPIRIYON, Komronshokh (TJK)
3.MADZHIDOV, Dzhakhongir (TJK)
3.BOBONOV, Davlat (UZB)
5.SHEROV, Erlan (KGZ)
5.DAMIER, Francis (FRA)
7.BALANTA, Francisco (COL)
7.JAYNE, John (USA)

【成績上位者】
優 勝:マンスール・ロルサノフ(ロシア)
準優勝:コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)
第三位:ジャホンギル・マジドフ(タジキスタン)、ダヴラト・ボボノフ(ウズベキスタン)

【準々決勝】
ダヴラト・ボボノフ(ウズベキスタン)○GS大内返(GS0:18)△ジャホンギル・マジドフ(タジキスタン)
マンスール・ロルサノフ(ロシア)○GS反則[指導3](GS0:26)△フランシスコ・バランタ(コロンビア)
コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)○GS反則[指導3](GS1:17)△ジョン・ジェイン(アメリカ)
エルラン・シェロフ(キルギスタン)○反則[指導3](3:46)△フランシス・ダミエ(フランス)

【敗者復活戦】
ジャホンギル・マジドフ(タジキスタン)○反則[指導3](3:41)△フランシスコ・バランタ(コロンビア)
フランシス・ダミエ(フランス)○谷落(0:48)△ジョン・ジェイン(アメリカ)

【準決勝】
マンスール・ロルサノフ(ロシア)○GS技有・小外刈(GS3:14)△ダヴラト・ボボノフ(ウズベキスタン)
コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)○GS技有・背負投(GS1:21)△エルラン・シェロフ(キルギスタン)

【3位決定戦】
ジャホンギル・マジドフ(タジキスタン)○GS反則[指導3](GS0:38)△エルラン・シェロフ(キルギスタン)
ダヴラト・ボボノフ(ウズベキスタン)○裏投(1:52)△フランシス・ダミエ(フランス)

【決勝】
マンスール・ロルサノフ(ロシア)○GS反則[指導3](GS0:37)△コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)

■ 100kg級
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100kg級メダリスト。左から2位のマトヴェイ・カニコフスキー、優勝のアルマン・アダミアン、3位のシャディー・エルナハスとマイケル・コレル

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100kg級準決勝、アルマン・アダミアンがトマ・ニキフォロフから大腰「技有」

(エントリー13名)

【入賞者】
1.ADAMIAN, Arman (RUS)
2.KANIKOVSKIY, Matvey (RUS)
3.ELNAHAS, Shady (CAN)
3.KORREL, Michael (NED)
5.PETERSILKA, Falk (GER)
5.NIKIFOROV, Toma (BEL)
7.UDSILAURI, George (GER)
7.KHUDOYBERDIEV, Aklmurodbek (UZB)

【成績上位者】
優 勝:アルマン・アダミアン(ロシア)
準優勝:マトヴェイ・カニコフスキー(ロシア)
第三位:シャディー・エルナハス(カナダ)、マイケル・コレル(オランダ)

【準々決勝】
アルマン・アダミアン(ロシア)○裏投(2:26)△ゲオルゲ・ウドシラウリ(ドイツ)
トマ・ニキフォロフ(ベルギー)○GS技有・内股透(GS0:50)△ファルク・ペテルシルカ(ドイツ)
シャディー・エルナハス(カナダ)○GS技有・内股透(GS0:25)△アクルムロドベク・フドイベルディエフ(ウズベキスタン)
マトヴェイ・カニコフスキー(ロシア)○反則[指導3](3:41)△マイケル・コレル(オランダ)

【敗者復活戦】
ファルク・ペテルシルカ(ドイツ)○合技[内股・横四方固](1:36)△ゲオルゲ・ウドシラウリ(ドイツ)
マイケル・コレル(オランダ)○合技[小内刈・後袈裟固](2:16)△アクルムロドベク・フドイベルディエフ(ウズベキスタン)

【準決勝】
アルマン・アダミアン(ロシア)○合技[大腰・崩袈裟固](3:30)△トマ・ニキフォロフ(ベルギー)
マトヴェイ・カニコフスキー(ロシア)○GS合技[隅落・隅落](GS1:45)△シャディー・エルナハス(カナダ)

【3位決定戦】
シャディー・エルナハス(カナダ)○GS技有・小外掛(GS0:22)△ファルク・ペテルシルカ(ドイツ)
マイケル・コレル(オランダ)○合技[一本背負投・一本背負投](3:08)△トマ・ニキフォロフ(ベルギー)

【決勝】
アルマン・アダミアン(ロシア)○裏投(3:34)△マトヴェイ・カニコフスキー(ロシア)

■ 100kg超級
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100級超メダリスト。左から2位のヴラダト・シミオネスク、優勝のオドフー・ツェツェンツェンゲル、3位のテムル・ラヒモフ、マルク・デシェンス

(エントリー17名)

【入賞者】
1.ODKHUU, Tsetsentsengel (MGL)
2.SIMIONESCU, Vladut (ROU)
3.RAKHIMOV, Temur (TJK)
3.DESCHENES, Marc (CAN)
5.ENDOVITSKIY, Valeriy (RUS)
5.BALYEVSKYY, Yevheniy (UKR)
7.PUUMALAINEN, Martti (FIN)
7.TERHEC, Joseph (FRA)

【成績上位者】
優 勝:オドフー・ツェツェンツェンゲル(モンゴル)
準優勝:ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)
第三位:テムル・ラヒモフ(タジキスタン)、マルク・デシェンス(カナダ)

【準々決勝】
イェフヘニー・バリエフスキー(ウクライナ)○送足払(0:43)△テムル・ラヒモフ(タジキスタン)
オドフー・ツェツェンツェンゲル(モンゴル)○隅返(2:11)△マルティ・プーマライネン(フィンランド)
ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)○合技[小外刈・横四方固](2:31)△マルク・デシェンス(カナダ)
ヴァレリー・エンドヴィツキー(ロシア)○大外刈(2:12)△ジョセフ・テヘック(フランス)

【敗者復活戦】
テムル・ラヒモフ(タジキスタン)○小外刈(2:37)△マルティ・プーマライネン(フィンランド)
マルク・デシェンス(カナダ)○縦四方固(2:27)△ジョセフ・テヘック(フランス)

【準決勝】
オドフー・ツェツェンツェンゲル(モンゴル)○棄権(3:16)△イェフヘニー・バリエフスキー(ウクライナ)
※負傷による
ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)○優勢[技有・大外巻込]△ヴァレリー・エンドヴィツキー(ロシア)

【3位決定戦】
テムル・ラヒモフ(タジキスタン)○GS内股(GS1:53)△ヴァレリー・エンドヴィツキー(ロシア)
マルク・デシェンス(カナダ)○不戦△イェフヘニー・バリエフスキー(ウクライナ)

【決勝】
オドフー・ツェツェンツェンゲル(モンゴル)○小外掛(3:35)△ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)

※ eJudoメルマガ版11月27日掲載記事より転載・編集しています。

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