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【プレビュー】田中志歩に評価アップの好機、ガイ、スコッチマッロら強豪と連戦の見込み/グランドスラム・アブダビ2021第2日女子

(2021年11月27日)

※ eJudoメルマガ版11月27日掲載記事より転載・編集しています。
田中志歩に評価アップの好機、ガイ、スコッチマッロら強豪と連戦の見込み
グランドスラム・アブダビ2021第2日女子プレビュー(63kg級、70kg級)
■ 63kg級 ブダペスト世界選手権2位のレスキが優勝候補
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アンドレヤ・レスキ

第1シードは6月のブダペスト世界選手権2位のアンドレヤ・レスキ(スロベニア)。この選手を筆頭に、シード枠にはルーシー・レンシャル(イギリス)、ケトレイン・クアドロス(ブラジル)、サンネ・フェルメール(オランダ)、ダリア・ダヴィドワ(ロシア)らワールドツアーの表彰台常連組が名を連ねた。第8シードにもレナタ・ザコワ(チェコ)が置かれており、たとえばクラリス・アグベニュー(フランス)のような単体でトーナメントの顔になるような超大物の参加はないものの、全体としてのレベルは高い。

優勝候補の一番手はシード順どおりにレスキ。地力で頭ひとつ抜けており、世界選手権以降は投技の精度など柔道の質自体が一段上がった感がある。9月のグランプリ・ザグレブでも安定した強さを見せて優勝を飾っており、参加者の顔ぶれを見る限り今回も優勝の可能性はかなり高いだろう。あくまで当日何らかの足し算要素があればという条件節つきだが、対抗馬としては地力で抗し得るフェルメールと、捨身技中心で柔道が変則的なクアドロスの名前を挙げておきたい。

【プールA】
第1シード:アンドレヤ・レスキ(スロベニア)
第8シード:レナタ・ザコワ(チェコ)

【プールB】
第4シード:サンネ・フェルメール(オランダ)
第5シード:ダリア・ダヴィドワ(ロシア)
有力選手:マノン・デケテ(フランス)

【プールC】
第2シード:ルーシー・レンシャル(イギリス)
第7シード:ギリ・シャリル(イスラエル)
有力選手:カミラ・バドゥロワ(ロシア)

【プールD】
第3シード:ケトレイン・クアドロス(ブラジル)
第6シード:カタリナ・ヘッカー(オーストラリア)

■ 70kg級 田中志歩の優勝に期待、世界王者ガイはスランプ脱出なるか
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田中志歩は大きなチャンスを貰った

(エントリー11名)

2019年東京世界選手権王者のマリー=イヴ・ガイ(フランス)が6月のブダペスト世界選手権以来、久々に国際大会に復帰。第3シードに配された。ほか、第1シードで東京五輪5位のジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)、第2シードのイーファ・コーグラン(オーストラリア)、日本代表の田中志歩(JR東日本)と力のある選手が揃っており、強豪の数自体は少ないが、見ごたえのあるトーナメントとなっている。

日本のファンにとって最大の注目ポイントは、田中の優勝なるか。田中は講道館杯で4年連続決勝に進出、そのうち2回優勝(2018年、2019年)するなど国内では好成績を残しながら、新井千鶴(三井住友海上)と大野陽子(コマツ)、そして新添左季(自衛他体育学校)の存在のために十分な国際大会の出場機会は得られずにきた。パリ五輪の代表レースでも新添が先月のグランドスラム・パリで大野を直接対決で破って優勝するなど大きな存在感を示しており、出遅れてしまっている。そんな中、ガイ、スコッチマッロの強豪2人を打倒する権利を得た今回の派遣はまさしく千載一遇の大チャンス。組み合わせも準々決勝でコーグラン、準決勝でガイ、決勝でスコッチマッロと、出場している上位選手全員と対戦できる配置を引いており、あとは試合に勝つのみだ。準々決勝で対戦するコーグランは実力的には一段落ちるものの、腰が重くなかなか飛ばない厄介な相手。ここをどれだけ消耗少なく乗り切るかが上位戦のカギになる。

また、2024年パリ五輪を占うという意味位では、ガイの復調の度合いにも注目したい。ガイは2019年に世界王者になって以降スランプに陥り、一度も優勝できず、どころか直近の2大会はともに初戦敗退に終わっている。約5ヶ月の休養を経て、低迷の原因となった細かな柔道のずれ、噛み合わなさ、それによって引き起こされたメンタル面の不調がどの程度整っているのか。初戦からその戦いぶりをチェックしたい。

【プールA】
第1シード:ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)
第8シード:イダ・エリクソン(スウェーデン)

【プールB】
第4シード:ケリー・ピーターセン=ポラード(イギリス)
第5シード:タイシア・キリエワ(ロシア)

【プールC】
第2シード:イーファ・コーグラン(オーストラリア)
第7シード:レイチェル・ホークス(アイルランド)
日本代表選手:田中志歩(JR東日本)

【プールD】
第3シード:マリー=イヴ・ガイ(フランス)
第6シード:ツェレンデュラム・エンフチメグ(モンゴル)

※ eJudoメルマガ版11月27日掲載記事より転載・編集しています。

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