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【プレビュー】73kg級はシャヴダトゥアシヴィリがツアーに復帰、充実ロシアの新顔2人に注目/グランドスラム・アブダビ2021第2日男子

(2021年11月27日)

※ eJudoメルマガ版11月27日掲載記事より転載・編集しています。
73kg級はシャヴダトゥアシヴィリがツアーに復帰、充実ロシアの新顔2人に注目
グランドスラム・アブダビ2021第2日男子プレビュー(73kg級、81kg級)
■ 73kg級 東京五輪銀メダリストのシャヴダトゥアシヴィリが参戦、ロシア期待のアガイアンとナグチェフに注目
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ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ

(エントリー27名)

東京五輪銀メダリストのラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)と同大会銅メダリストのツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)が出場。それぞれ第1、第2シードに配された。以降のシード選手も昨年の欧州王者のヴィクトル・ステルプ(モルドバ)、ヒクマティロフ・ツラエフ(ウズベキスタン)、ソモン・マフマドベコフ(タジキスタン)、ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)ら世界大会でも上位を狙うクラスの強豪が揃っており、トーナメントのレベルは高い。アフター五輪後の競技世界が徐々に本来の姿に復していく、その息吹が感じられるかのよう。

優勝争いの軸はシード順そのままにシャヴダトゥアシヴィリとツェンドオチル。ただしシャヴダトゥアシヴィリは今回が復帰戦でコンディションが未知数、ツェンドオチルは月初のグランドスラム・バクーでは明らかに不調だった。そもそもこの階級の上位陣には絶対的と言えるほどの差はなく、他シード選手、のみならず下記に挙げる有力選手全員にチャンスがある混戦と定義して良いだろう。

シード外で注目したいのは、強国ロシアが送り込むアルメン・アガイアン(ロシア)とカズベク・ナグチェフ(ロシア)の若手有望株2名。

アガイアンは昨年の欧州ジュニア選手権(世界ジュニア選手権は開催されず)と今年の欧州U23選手権の王者。その体捌き非凡の一言、相手の技をそのまま自らの技に変換してのカウンターと切れ味鋭い足技が武器。

ナグチェフは昨年の欧州ジュニア選手権66kg級王者。長いリーチを生かした荒削りながら威力のある投技と、良く練られた寝技が持ち味の好選手だ。ロシアの73kg級の若手では既にマフマドベク・マフマドベコフ(ロシア)がシニアの上位で活躍しているが、今回出場する2名はいずれもそれに劣らぬ才能の持ち主。ともにワールドツアーへの参加は今回が初めてであり、2024年パリ五輪のロシア代表をを占うという観点からも、今大会は目が離せない。

【プールA】
第1シード:ラシャ・シャヴダトゥアシヴィリ(ジョージア)
第8シード:ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)
有力選手:アディル・オスマノフ(モルドバ)、テオ・リキン(フランス)、カズベク・ナグチェフ(ロシア)

【プールB】
第4シード:ヒクマティロフ・ツラエフ(ウズベキスタン)
第5シード:ソモン・マフマドベコフ(タジキスタン)

【プールC】
第2シード:ツェンドオチル・ツォグトバータル(モンゴル)
第7シード:マルティン・ホヤック(スロベニア)
有力選手:アルテム・ホムラ(ウクライナ)

【プールD】
第3シード:ヴィクトル・ステルプ(モルドバ)
第6シード:アントワーヌ・ブシャー(カナダ)
有力選手:アルメン・アガイアン(ロシア)

■ 81kg級 カッスが絶対の優勝候補、復調の気配漂うもと世界王者ピエトリの出来に注目
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マティアス・カッス

(エントリー27名)

今年6月のブダペスト世界選手権王者、東京五輪でも銅メダルを獲得しているマティアス・カッス(ベルギー)がエントリー。この階級の常態を考えれば強豪の数が少なめのトーナメントであるが、Aシードにはカッスの他にアラン・フベトソフ(ロシア)、ウングヴァリ ・アッティラ(ハンガリー)、アスラン・ラッピナゴフ(ロシア)と水準以上の実力者が配されて、それなりの形にはなっている。ただし、実力的にはカッスが明らかに頭ひとつ抜けている。この選手の優勝自体はまず確実と考えて良いだろう。

シード選手以外で注目したいのは、2013年リオデジャネイロ世界選手権王者、31歳のロイク・ピエトリ(フランス)。一時90kg級に上げていたが、今年から再びこの階級に復帰。4月のグランプリ・アンタルヤでは2回戦で破れているが、9月のヨーロッパオープン・サラエボで優勝、10月のヨーロッパオープン・マラガで3位と少しずつ調子を上げてきている様子。今大会はシード選手がヘヴォルフ・マヌキアン(ウクライナ)という比較的勝ち上がりが容易な山に配されており、上位戦に進出できる可能性も十分だ。果たして再び81kg級の上位で戦う力を取り戻しているのか、その戦いぶりに注目したい。

【プールA】
第1シード:マティアス・カッス(ベルギー)
第8シード:ゲレルツヤ・ボロルオチル(モンゴル)

【プールB】
第4シード:アスラン・ラッピナゴフ(ロシア)
第5シード:ドリン・ゴトノアガ(モルドバ)
有力選手:ティジ・ニャミエン(フランス)

【プールC】
第2シード:アラン・フベトソフ(ロシア)
第7シード:ヘヴォルフ・マヌキアン(ウクライナ)
有力選手:ゼベダ・レフヴィアシヴィリ(セルビア)、ロイク・ピエトリ(フランス)

【プールD】
第3シード:ウングヴァリ ・アッティラ(ハンガリー)
第6シード:エティエンヌ・ブリオン(カナダ)
有力選手:ティム・グラムコフ(ドイツ)

※ eJudoメルマガ版11月27日掲載記事より転載・編集しています。

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