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【プレビュー】ブシャーがワールドツアーに復帰、トーナメントの軸はフランス勢/グランドスラム・アブダビ2021第1日

(2021年11月26日)

※ eJudoメルマガ版11月23日掲載記事より転載・編集しています。
ブシャーがワールドツアーに復帰、トーナメントの軸はフランス勢
グランドスラム・アブダビ2021第1日女子プレビュー(48kg級、52kg級、57kg級)
■ 48kg級 レベルの高いトーナメント、第1シードはブクリ
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シリーヌ・ブクリが第1シードに配された

(エントリー12名)

第1シードのシリーヌ・ブクリ(フランス)を筆頭に、シード枠にはイリーナ・ドルゴワ(ロシア)、カタリナ・コスタ(ポルトガル)、シラ・リショニー(イスラエル)らいずれも実績のある実力者が並んだ。今年の世界ジュニア選手権王者、世界ランク26位のアッスンタ・スクット(イタリア)がノーシード位置にこぼれているあたりにそのレベルの高さは端的だ。いよいよワールドツアー本来の姿が戻ってきたと感じるファンも多いのではないだろうか。かなり見ごたえのあるトーナメントである。

優勝争いの中心はブクリ。「背中を抱いて腰技か引き込み技」という単調な柔道スタイルが知れ渡ってしまったこともあり、一気に序列を駆け上がった昨年ほどの存在感はない。しかし、それでも地力は圧倒的。総合力で頭ひとつ抜けている。今大会のライバルたちは「担ぎ技の連続攻撃」がベースのコスタとリショニーに、「組み手と足技」のドルゴワ。固定しての一発が売りのブクリとは対照的なタイプの選手ばかりだ。それぞれがどのように挑み、ブクリがそれを粉砕するのか。その攻防を楽しみたい。

【プールA】
第1シード:シリーヌ・ブクリ(フランス)
第8シード:リン・チェンハオ(台湾)

【プールB】
第4シード:カタリナ・コスタ(ポルトガル)
第5シード:イリーナ・ドルゴワ(ロシア)

【プールC】
第2シード:レグ=メラニー・クレモン(フランス)
第7シード:サビーナ・ギリアゾワ(ロシア)

【プールD】
第3シード:シラ・リショニー(イスラエル)
第6シード:メリー=ディー・バルガス=レイ(チリ)
有力選手:アッスンタ・スクット(イタリア)

■ 52kg級 東京五輪銀メダリストのブシャーが戦線復帰、世界大会メダルクラスの強豪揃うハイレベルトーナメント
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アモンディーヌ・ブシャーがツアーに復帰

(エントリー15名)

東京五輪銀メダリストのアモンディーヌ・ブシャー(フランス)と同銅メダリストのチェルシー・ジャイルス(イギリス)が参戦。それぞれ第1、第2シードに配され、第3、第4シードにも2021年ブダペスト世界選手権5位のディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)と先月のグランドスラム・パリを制して勢いに乗るジェフェン・プリモ(イスラエル)が置かれた。第5シードまでスキャンの深度を上げるとビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)といきなりレベルが下がってしまうが、Aシード選手4名はいずれも掛け値なしに、世界大会メダルクラスのトップ選手。ノーシード配置には日本代表の中内柚里(JR東日本)、さらに今年の世界ジュニア選手権王者のクロエ・デヴィクト(フランス)もエントリーしており、非常に見どころの多いトーナメントとなっている。

優勝候補はもちろんブシャー。東京五輪では準決勝までを圧倒的な内容で勝ち上がり、現役王者・阿部詩(日本体育大3年)のライバルの座を確かなものにした。今大会は休養を経ての復帰戦。相手の懐に潜り込むこと即ち投げ、肩車に一本背負投、小内巻込と形選ばぬその「完成度高い変則柔道」に注目だ。

日本代表の中内は初戦からプリモと対戦する非常に厳しい組み合わせを引いた。とはいえこれは国内の序列を飛び越えて国際の序列に食い込む大チャンス。地力ではプリモが一段も二段も上手だと予想されるが、組み手や試合運びの巧さでは中内も十分戦えるはず。自らのフィールドに相手を引き込み、じっくりとチャンスを待って勝負をしたい。

【プールA】
第1シード:アモンディーヌ・ブシャー(フランス)
第8シード:ケイトリン・ジャレル(アメリカ)

【プールB】
第4シード:ディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)
第5シード:ビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)
有力選手:アレクサンドラ・カレタ(ポーランド)

【プールC】
第2シード:チェルシー・ジャイルス(イギリス)
第7シード:アレシア・クズネツォワ(ロシア)

【プールD】
第3シード:ジェフェン・プリモ(イスラエル)
第6シード:スミヤ・イラウイ(モロッコ)
有力選手:クロエ・デヴィクト(フランス)
日本代表選手:中内柚里(JR東日本)

■ 57kg級 第1シードはネルソン=レヴィー、初戦に組まれたプリモとモクダの若手ライバル対決に注目
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第1シードはティムナ・ネルソン=レヴィー。

(エントリー14名)

第1シードに座る東京五輪7位のティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)を中心に、世界選手権の2位を4度獲得しているテルマ・モンテイロ(ポルトガル)、2019年東京世界選手権3位のユリア・コヴァルツィク(ポーランド)とトップ選手3名が参戦。ここに五輪後に存在感を示しているプリシラ・ネト(フランス)とミナ・リベール(ベルギー)、さらに階級注目の若手のケレム・プリモ(イスラエル)とファイザ・モクダ(フランス)まで加わり、非常に見どころの多いトーナメントが組まれた。

優勝争いの軸はネルソン=レヴィー、モンテイロ、コヴァルツィクのAシード選手3名。。順当であれば準決勝でモンテイロvsコヴァルツィクの試合が組まれることになり、これは東京五輪の2回戦でも組まれたカード。その際はコヴァルツィクが勝利しているが、モンテイロとしてはまずここでリベンジを果たして嫌なイメージを払拭したいところ。熱戦必死だ。

なお、そのモンテイロの初戦の相手を決める1回戦にはプリモとモクダによるジュニア世代のライバル対決が組まれており、これは序盤戦の最注目カード。両者は今年だけで3度対戦しており、戦績はプリモの2勝1敗。属性は力のプリモに技のモクダと好対照、今回も見応えのある好勝負を見せてくれるはずだ。

【プールA】
第1シード:ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
第8シード:ラグワトゴー・エンフリーレン(モンゴル)
有力選手:アルレタ・ポドラック(ポーランド)

【プールB】
第4シード:ミナ・リベール(ベルギー)
第5シード:プリシラ・ネト(フランス)
有力選手:アメリー・シュトル(ドイツ)

【プールC】
第2シード:テルマ・モンテイロ(ポルトガル)
第7シード:ファイザ・モクダ(フランス)
有力選手:ケレム・プリモ(イスラエル)

【プールD】
第3シード:ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)
第6シード:ヴェラ・ゼマノヴァ(チェコ)

※ eJudoメルマガ版11月23日掲載記事より転載・編集しています。

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