PAGE TOP ↑
eJudo

【eJudo’s EYE】グランドスラム・バクー日本代表選手17名採点表

(2021年11月10日)

※ eJudoメルマガ版11月10日掲載記事より転載・編集しています。
【eJudo’s EYE】グランドスラム・バクー日本代表選手17名採点表
eJudo Photo
強豪揃った90kg級を制した増山香補。出色の出来だった。

文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

グランドスラム・バクー2021、日本代表選手の採点表をお送りする。例によってもっとも大きな評価軸は、「持つ力をきちんと出せたかどうか」。また、海外勢に強豪の影が薄かった今大会にあって、特に女子のトーナメントは崩壊状態。あまりにもレベルが高くなかった。日本勢は好成績だが女子選手の点数はある程度抑えざるを得ない。この点ご理解を頂きたい。

いまの若手の等身大の姿、世界の中での立ち位置が見えた大会だった。目立ったのは、国内で地力で勝つことを前提に柔道を作って来た選手がまさにその地力で負けて、手立てと解を見出せなくなってしまうこと。急に、やりたいことがやれなくなってしまう。特に男子にこの傾向が強かった。五輪代表選手はほぼ全員がまず地力で勝っていたから、これは日本人全体の特性として一般化し切れるものでもない。だから五輪代表選手は五輪代表選手なのか、つまりパーソナリティの問題なのか、それとも3番手以下が普段棲む国内の環境いったいの問題なのか、戦場の違いという「慣れ」の問題なのか、日常海外をイメージして柔道を作っているかどうかという意識の違いなのか。このあたりを強化サイドがどう捉えているのかはぜひ聞いてみたいところ。

そして、この現状が早い段階で見えたことこそ、今大会最大の収穫であった。この時期、それも明らかにレベルが高くないであろうしかも遠隔地での大会への大量派遣となれば乗り越えるべきハードルも多かったのではないかと推察するが、派遣の判断自体がファインプレイであった。来年に持ち越すのではなく、今年中にこれが出来たことの価値は大きい。特に男子はメンバーの選定からして冴えていた。下記本文でも少し触れたが、近藤隼斗と斉藤立の飛び級派遣は、本人に対する処方箋としても、階級全体の強化という全体最適の視点からしてもかなりの好手。鈴木桂治監督の持ち味である勝負勘の良さを強く感じさせられた。

前置きが長くなってしまったが、各選手評は下記。最高点は男子90kg級で優勝した増山香輔。己の長所と国際舞台で必要とされる条件を両立させて独自の戦型を確立、倒した相手の格も高く、何より彼らと競り合って決して譲らぬ気持ちの強さがあった。

採点:eJudo編集部 (10点満点)

■男子

60kg級 近藤隼斗(国士舘大2年) 5.5

...続きを読む

※ eJudoメルマガ版11月10日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る