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【速報レポート】田中龍馬2大会連続の表彰台を確保、初陣近藤隼斗も3位入賞果たす/グランドスラム・バクー2021第1日男子

(2021年11月6日)

※ eJudoメルマガ版11月4日掲載記事より転載・編集しています。
田中龍馬2大会連続の表彰台を確保、初陣近藤隼斗も3位入賞果たす
グランドスラム・バクー2021第1日男子速報レポート(60kg級、66kg級)
IJFワールドツアー今年7つ目のグランドスラム大会、グランドスラム・バクーが5日に現地のヘイダル・アリエフ・スポーツアリーナで開幕。初日の男子は60kg級と66kg級の2階級の競技が行われ、日本代表は66kg級の田中龍馬(筑波大2年)と近藤隼斗(国士舘大2年)が3位入賞。田中と同時派遣となった相田勇司(國學院大4年)が5位だった。

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3位決定戦、田中龍馬が相田勇司から袖釣込腰「技有」。

2週間前のグランドスラム・パリでワールドツアー初出場初優勝の快挙を成し遂げた田中は、初戦を一本勝ちでクリアすると、続く準々決勝で第2シードのヤクブ・シャミロフ(ロシア)と対戦。「指導」を先行される苦しい展開を、背中を叩き返しての豪快な右釣腰「一本」で乗り越えてベスト4入り。しかし準決勝はV候補の業師デニス・ヴィエル(モルドバ)の巧みな左出足払を食って「技有」を失い、これを取り返せず優勢負け。ここで2大会連続のグランドスラム制覇は潰えたが、続く3位決定戦で相田勇司(國學院大4年)に勝利して銅メダルを確保した。この試合は開始早々に右袖釣込腰で「技有」奪取、終盤腕挫十字固を食ってもはや「一本」と思われたが30秒以上にわたって耐え切って勝利を決めた。試合が始まるなりの大技、終盤の粘りと、パリ大会でも見せた「勝ち切る」強さを再び見せた大会だった。

相田は東京五輪で銀メダルを獲得したばかりの第1シード選手ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)を片手絞「一本」で食ってベスト8まで進んだが、世界ジュニア選手権3位のイェフェン・ホンチャルコ(ウクライナ)にいずれも自らの技を隅落に切り返されての「自爆」で2つの「技有」を失ってまさかの一本負け。3位決定戦も田中に屈して5位に終わった。

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66kg級決勝、オルハン・サファロフがデニス・ヴィエルから左大外落「一本」

この階級の勝者はもと60kg級のオルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)。準決勝でホンチャルコを崩袈裟固「一本」に下すと、決勝はヴィエルの右小内刈をかわすなり左大外落。身の軽いヴィエルの体捌きの上を行って固定、「一本」を得て優勝を決めた。荒れた大会に強い、サファロフらしい勝ちぶりだった。この大会から階級を上げたクバニチュベク・アイベク=ウール(キルギスタン)は初戦でサファロフにGS延長戦の内股透「技有」で敗れた。

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60kg級3位決定戦、近藤隼斗がアフマド・ユシフォフから勝ち越しの左背負投「技有」。

60kg級の近藤は高校カテゴリで勝ちまくったがコロナ禍もあってジュニア・シニアカテゴリでの実績がなく、今回は「飛び級」でのシニア国際大会初参加。初戦はツラン・バイラモフ(アゼルバイジャン)を大内刈「技有」からの横四方固「一本」(※相手が「参った」表明)、準々決勝はニコラエ・フォーカ(モルドバ)を大外返「一本」で下してベスト4入りを果たした。しかし準決勝は第1シードのアルベルト・オグゾフ(ロシア)を相手に主導権を握りながら具体的なポイントを取り切れず、GS延長戦36秒組み際の右小内巻込を食って「技有」失陥。ここで本戦トーナメントから脱落することとなった。3位決定戦もアフマド・ユシフォフ(アゼルバイジャン)に「技有」を先行されるピンチだったが、左大外刈で「技有」を取り返し窮地を脱出。GS延長戦49秒左背負投「技有」を追加して勝ち越し、3位を確保した。

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ジャバ・パピナシヴィリはワールドツアー初制覇

この階級の優勝は第7シードの23歳、ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)が攫った。決勝はオグゾフに右袖釣込腰「技有」で勝利。中途で左手が離れたが、右手一本を大きく送り込み、横回転で押し込む「橋本スペシャル」に近い技法で獲り切った。一貫して、55kg級出身(※2017年世界ジュニア選手権55kg級優勝)らしい、スピードを生かした進退が印象的だった。

各階級の入賞者と準々決勝以降の結果は下記。日本代表選手全試合戦評は速報ページを参照のこと。

■ 60kg級
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60kg級メダリスト。左から2位のアルベルト・オグゾフ、優勝のジャバ・パピナシヴィリ、3位のロフシャン・アリエフと近藤隼斗。

(エントリー15名)

【入賞者】
1.PAPINASHVILI, Jaba (GEO)
2.OGUZOV, Albert (RUS)
3.ALIYEV, Rovshan (AZE)
3.KONDO, Hayato (JPN)
5.ENKHTAIVAN, Sumiyabazar (MGL)
5.YUSIFOV, Ahmad (AZE)
7.FOCA, Nicolae (MDA)
7.AGHAYEV, Balabay (AZE)

【成績上位者】
優 勝:ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)
準優勝:アルベルト・オグゾフ(ロシア)
第三位:ロフシャン・アリエフ(アゼルバイジャン)、近藤隼斗(日本)

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準々決勝、近藤の見事な大外返「一本」

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3位決定戦、ビハインドの近藤を救った起死回生の大外刈「技有」。

【準々決勝】
アルベルト・オグゾフ(ロシア)○合技[一本背負投・払巻込](1:12)△ロフシャン・アリエフ(アゼルバイジャン)
近藤隼斗○大外返(3:44)△ニコラエ・フォーカ(モルドバ)
ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)○腕挫十字固(1:04)△バラバイ・アガエフ(アゼルバイジャン)
エンフタイワン・スミヤバザル(モンゴル)○GS反則[指導3](GS0:45)△アフマド・ユシフォフ(アゼルバイジャン)

【敗者復活戦】
ロフシャン・アリエフ(アゼルバイジャン)○優勢[技有・肩車]△ニコラエ・フォーカ(モルドバ)
アフマド・ユシフォフ(アゼルバイジャン)○優勢[技有・崩袈裟固]△バラバイ・アガエフ(アゼルバイジャン)

【準決勝】
アルベルト・オグゾフ(ロシア)○GS技有・小内巻込(GS0:36)△近藤隼斗
ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)○優勢[技有・袖釣込腰]△エンフタイワン・スミヤバザル(モンゴル)

【3位決定戦】
ロフシャン・アリエフ(アゼルバイジャン)○GS反則[指導3](GS1:35)△エンフタイワン・スミヤバザル(モンゴル)
近藤隼斗○GS合技[大外刈・背負投](GS0:49)△アフマド・ユシフォフ(アゼルバイジャン)

【決勝】
ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)〇優勢[技有・袖釣込腰]△アルベルト・オグゾフ(ロシア)

【日本代表選手勝ち上がり】

近藤隼斗(国士舘大2年)
成績:3位


【1回戦】
近藤隼斗○横四方固(3:56)△ツラン・バイラモフ(アゼルバイジャン)

【準々決勝】
近藤隼斗○大外返(3:44)△ニコラエ・フォーカ(モルドバ)

【準決勝】
近藤隼斗△GS技有・小内巻込(GS0:36)○アルベルト・オグゾフ(ロシア)

【3位決定戦】
近藤隼斗○GS合技[大外刈・背負投](GS0:49)△アフマド・ユシフォフ(アゼルバイジャン)

■ 66kg級
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66kg級メダリスト。左から2位のデニス・ヴィエル、優勝のオルハン・サファロフ、3位の田中龍馬とイェフェン・ホンチャルコ。

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サファロフ、66kg級では初のワールドツアー大会制覇。

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ヴィエルとの準決勝を戦う田中龍馬。

(エントリー19名)

【入賞者】
1.SAFAROV, Orkhan (AZE)
2.VIERU, Denis (MDA)
3.TANAKA, Ryoma (JPN)
3.HONCHARKO, Yevhen (UKR)
5.AIDA, Yuji (JPN)
5.SHAMILOV, Yakub (RUS)
7.TAKABATAKE, Eric (BRA)
7.NINIASHVILI, Bagrati (GEO)

【成績上位者】
優 勝:オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)
準優勝:デニス・ヴィエル(モルドバ)
第三位:田中龍馬(日本)、イェフェン・ホンチャルコ(ウクライナ)

【準々決勝】
イェフェン・ホンチャルコ(ウクライナ)○合技[隅落・隅落](3:51)△相田勇司
オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)○小外刈(2:04)△エリック・タカバタケ(ブラジル)
田中龍馬○釣腰(2:56)△ヤクブ・シャミロフ(ロシア)
デニス・ヴィエル(モルドバ)○GS技有・一本背負投(GS0:14)△バグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)

【敗者復活戦】
相田勇司○GS反則[指導3](GS0:46)△エリック・タカバタケ(ブラジル)
ヤクブ・シャミロフ(ロシア)○GS技有・体落(GS0:54)△バグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)

【準決勝】
オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)○GS崩袈裟固(GS1:13)△イェフェン・ホンチャルコ(ウクライナ)
デニス・ヴィエル(モルドバ)○優勢[技有・出足払]△田中龍馬

【3位決定戦】
田中龍馬○優勢[技有・袖釣込腰]△相田勇司
イェフェン・ホンチャルコ(ウクライナ)○大内刈(2:02)△ヤクブ・シャミロフ(ロシア)

【決勝】
オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)○大外落(0:58)△デニス・ヴィエル(モルドバ)

【日本代表選手勝ち上がり】

田中龍馬(筑波大2年)
成績:3位


【2回戦】
田中龍馬○袖釣込腰(1:07)△ダニーロ・フロペツキー(ウクライナ)

【準々決勝】
田中龍馬○釣腰(2:56)△ヤクブ・シャミロフ(ロシア)

【準決勝】
田中龍馬△優勢[技有・出足払]○デニス・ヴィエル(モルドバ)

【3位決定戦】
田中龍馬○優勢[技有・袖釣込腰]△相田勇司

相田勇司(國學院大4年)
成績:5位


【1回戦】
相田勇司○GS反則[指導3](GS2:41)△イブラヒム・アリエフ(アゼルバイジャン)

【2回戦】
相田勇司○GS片手絞(GS1:00)△ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)

【準々決勝】
相田勇司△合技[隅落・隅落](3:51)○イェフェン・ホンチャルコ(ウクライナ)

【敗者復活戦】
相田勇司○GS反則[指導3](GS0:46)△エリック・タカバタケ(ブラジル)

【3位決定戦】
相田勇司△優勢[技有・袖釣込腰]○田中龍馬

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