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【プレビュー】近藤隼斗が「飛び級」で大抜擢、66kg級は連勝狙う田中龍馬にマルグヴェラシヴィリら立ちはだかる/グランドスラム・バクー2021第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)

(2021年11月5日)

※ eJudoメルマガ版11月3日掲載記事より転載・編集しています。
近藤隼斗が「飛び級」で大抜擢、66kg級は連勝狙う田中龍馬にマルグヴェラシヴィリら立ちはだかる
グランドスラム・バクー2021第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)
→グランドスラム・バクー2021日本代表選手
→グランドスラム・バクー2021組み合わせ

■ 60kg級 「飛び級」の大抜擢、近藤隼斗がワールドツアー初参戦
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第1シードはワールドランキング26位のアルベルト・オグゾフ。

(エントリー15名)

トップ層の参加はなく、ワールドツアーの常連選手も第1シードに座ったアルベルト・オグゾフ(ロシア)のみ。オグゾフのワールドランキングは26位。先月のグランドスラム・パリに続いて、人材豊富な60kg級としては珍しい、低いレベルのトーナメントが組まれたということになる。とはいえ若手を中心にイキの良い選手が多く、見どころ自体は少なくない。

優勝候補は序列どおりにまずオグゾフ。これに、グランドスラム・パリ優勝のバラバイ・アガエフ(アゼルバイジャン)、同3位のエンフタイワン・アリウンボルド(モンゴル)、今年の世界ジュニア選手権2位のツラン・バイラモフ(アゼルバイジャン)、2018年世界ジュニア選手権3位のジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)らが挑むというのが、大枠の構図だ。

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日本から近藤隼斗が参加、大抜擢だ。

日本代表の近藤隼斗(国士舘大2年)はこれがシニア国際大会初挑戦。高校時代に圧倒的な実績を残して国内では大物の評判隠れもないが、ジュニアカテゴリに本格参戦する前にコロナ禍が襲って大会は休止。もっか上位カテゴリ、そして国際大会の実績は皆無という状態だ。今回の派遣はまさにそのコロナ禍による強化計画の空白を埋める形で組まれた、「飛び級」の大抜擢。強化陣の期待に応えるためにも、ここで結果を残して一気に序列を駆け上がってしまいたい。前述のとおり出場者に一線級はおらず、今回は結果を積み上げる大チャンスだ。1回戦で第2シードのバイラモフとの対戦が組まれており、ここが最初の山場。この試合に勝利して国際的なジュニア世代の序列に割って入り、準決勝でオグゾフに挑戦するところまでが必達目標だ。

高校カテゴリでは腰の強さを生かした豪快な腰技を決めまくってちょっと日本人離れした方向性の強さを見せていた近藤が、シニアの海外勢を相手にどのような柔道で挑むのかに注目したい。

【プールA】
第1シード:アルベルト・オグゾフ(ロシア)
第8シード:ディルショト・ハルマトフ(ウクライナ)

【プールB】
第4シード:ツラン・バイラモフ(アゼルバイジャン)
第5シード:ニコラエ・フォーカ(モルドバ)
日本代表選手:近藤隼斗(国士舘大2年)

【プールC】
第2シード:バラバイ・アガエフ(アゼルバイジャン)
第7シード:ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)

【プールD】
第3シード:エンフタイワン・アリウンボルド(モンゴル)
第6シード:エンフタイワン・スミヤバザル(モンゴル)

■ 66kg級 田中龍馬のワールドツアー第2戦、マルグヴェラシヴィリら強力布陣に挑む
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第1シードは東京五輪決勝を阿部一二三と争ったヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ。

(エントリー19名)

東京五輪銀メダリストのヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)が参戦。この選手を筆頭に、2019年東京世界選手権3位のデニス・ヴィエル(モルドバ)、2021年ブダペスト世界選手権3位のヤクブ・シャミロフ(ロシア)、2020年欧州王者のオルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)ら、階級上位クラスの強豪が顔を揃えた。ワールドツアーの常連組からも実力者のアブドゥラ・アブドゥルジャリロフ(ロシア)とバグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)がエントリーしており、かなり骨の太いトーナメントとなっている。優勝の難易度は全階級中、屈指だ。

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グランドスラム・パリを制した田中龍馬。

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相田勇司は復権の大チャンス

この強力陣容に、日本からは田中龍馬(筑波大2年)と相田勇司(國學院大4年)の大学生2名が送り込まれた。田中は先月、ワールドツアー初出場となったグランドスラム・パリでいきなりの優勝。一躍世界の注目を浴びることとなった。海外勢のレベルが一段上がり、加えて周囲からマークされるであろう今大会でも勝ち続けることができるのか。パリ大会後現地に居残って海外勢と稽古を続けた、その進境に期待だ。組み合わせ的には、準々決勝のシャミロフ戦が最初の山場。

一方の相田は2019年の講道館杯王者。直後のグランドスラム大阪でも3位と結果を残したが、以降コロナ禍が本格化したことで十分な国際派遣がなされず、その間に昨年の講道館杯、今年の選抜体重別選手権と2大会続けて優勝を逃したことで、現在は国内の序列を5番手まで落としている。現在3番手の田中と同時派遣、そして国際的な強豪が複数参加している今大会は願ってもない大チャンス。ここで力を示して再浮上のきっかけとしたい。組み合わせでは2回戦で早くもマルグヴェラシヴィリとの対戦が組まれており、ここが勝ち上がりにおける最大の勝負どころだ。

ほか、60kg級から階級を上げて参加のエリック・タカバタケ(ブラジル)とクバニチュベク・アイベク=ウール(キルギスタン)の戦いぶりにも注目したい。

【プールA】
第1シード:ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)
第8シード:ヴァディム・ブネスク(モルドバ)
有力選手:イェフェン・ホンチャルコ(ウクライナ)
日本代表選手:相田勇司(國學院大4年)

【プールB】
第4シード:オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)
第5シード:アブドゥラ・アブドゥルジャリロフ(ロシア)
有力選手:エリック・タカバタケ(ブラジル)

【プールC】
第2シード:ヤクブ・シャミロフ(ロシア)
第7シード:田中龍馬(筑波大2年)
有力選手:クバニチュベク・アイベク=ウール(キルギスタン)

【プールD】
第3シード:デニス・ヴィエル(モルドバ)
第6シード:バグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)

※ eJudoメルマガ版11月3日掲載記事より転載・編集しています。

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