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【ニュース】1年生木原慧登が激戦73kg級を制覇、66kg級は服部辰成、60kg級は小野日向が頂点極める/第70回インターハイ柔道競技男子個人戦第1日(60kg級、66kg級、73kg級)

(2021年8月9日)

※ eJudoメルマガ版8月9日掲載記事より転載・編集しています。
1年生木原慧登が激戦73kg級を制覇、66kg級は服部辰成、60kg級は小野日向が頂点極める
第70回インターハイ柔道競技男子個人戦第1日(60kg級、66kg級、73kg級)
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73kg級準々決勝、木原慧登が斉藤尊から内股「一本」

長野市真島総合スポーツアリーナ(ホワイトリング)で行われている第70回インターハイ柔道競技は、日程第2日のきょう9日から男子個人戦が開幕。まず男子60kg級、66kg級、73kg級の軽量3階級の競技が行われた。

才能集った今回の目玉階級、男子73kg級は1年生の木原慧登(神奈川・東海大相模高)が優勝。初戦(2回戦)からV候補の一角小幡礼希(奈良・天理高)とマッチアップする厳しい組み合わせだったが、ここをGS延長戦の片襟大外刈「技有」で突破。以後は南出健槙(石川・鶴来高)を小外刈、斉藤尊(京都・京都文教高)を内股と一本勝ちを2つ並べてベスト4入り決定。難関と思われた準決勝では、3回戦で高校選手権の準優勝者田中龍雅(佐賀・佐賀商高)を僅差の優勢で破っている後藤颯太(千葉・市立習志野高)とマッチアップ。ケンカ四つの抱き合いから左小外掛で誘い、思わず応じた相手の右内股を透かして早々に「技有」確保、そのまま残り約2分半の殿戦を戦い切って優勢勝ちを果たす。迎えた決勝は竹市裕亮(福岡・大牟田高)の厳しい組み手を前にになかなか展望が開けなかったが、「二本持ってしっかり投げることは難しい」(本人)と判断、GS延長戦2分2秒、肩車で「技有」を奪って優勝を決めた。1年生が、それもダークホースではなくすべての選手に狙われる本命の立場にあって、かつ全試合で投げを決めるという異次元の強さを発揮しての優勝。単に強いだけでなく、展望開けぬ中で活路を開く精神力、これを可能とする攻撃の幅の広さ、己の戦い方に適った技術の論理的整合性の高さ、と様々な点で高校生離れした「強さの理由」を見せつけた大会。とにかく「強い」と唸るしかない戦いぶりだった。

全国高校選手権を制した花岡晴琉(宮崎・延岡学園高)は徹底マークを跳ね返して準決勝まで勝ち進んだが、竹市得意の「加藤返し」からの裏固「一本」で敗れ、3位に終わった。

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66kg級決勝、服部辰成が福田大和から隅落「技有」

66kg級も木原と同じ東海大相模所属の2年生、服部辰成が優勝。勝負どころとなった全国高校選手権3位の工藤泰輝(東京・修徳高)との準決勝は本戦でともに「技有」を取り合ってGS延長戦突入。試合時間10分30秒に及んだ大消耗戦を、最後は内股巻込「技有」で制して決勝進出決定。迎えた決勝はここまで圧倒的な強さを見せて来た全日本カデ王者福田大和(島根・平田高)の内股を待ち構え、素早く立ち位置を変えて転がし返し開始59秒「技有」確保。以後は体の強さを生かした福田の猛追撃を「指導」1つまでで凌ぎ切って優勝を決めた。小学生時代から常に全国優勝候補に挙げられながらなかなか勝ち切れなかった世代きっての才能が、ついに初の日本一到達。「なかなか勝ち切れず、泥臭い部分が自分の弱みだとわかった。技で投げることだけ考えるのではなく、自分を追い込んで、苦しい中でも勝ち切る練習をして来た」と語った意識改革が生きた優勝だった。

有望視されていた顕徳海利(兵庫・神港学園高)は準決勝のGS延長戦で放った裏投を被り返され、福田に「技有」を奪われて惜敗。全国高校選手権の覇者・猪瀬真司(埼玉・埼玉栄高)は欠場し、記録上は1回戦敗退となった。

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60kg級決勝、小野日向が五十嵐健太から縦四方固「一本」。

60kg級も2年生が優勝。2019年全国中学校大会を圧勝で制した小野日向(東京・足立学園高)が全試合一本勝ちで優勝を攫った。豪快な投げを決め捲った全中制覇時とこの日は一転、全5試合(1試合の合技含む)すべてが抑込技によるフィニッシュ。「腹包み」を起点に、早い時間で手堅く勝負を決め続けた。本人曰く「確実に、ミスなくしっかり勝つために」寝勝負を選んだとのこと。単に勝つではなく余白を残した、優勝という結果だけでは表現しきれない「有り余る」強さを感じさせた5試合だった。

各階級の成績上位者と準々決勝以降の結果は下記。

■ 60kg級
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60kg級優勝の小野日向

(エントリー48名)

【入賞者】
優 勝:小野日向 (東京・足立学園高)
準優勝:五十嵐健太 (神奈川・桐蔭学園高)
第三位:上村洸太(北海道・札幌山の手高)、松永烈(福岡・福岡大大濠高)
第五位:永田大和(青森・弘前高)、中川悠良(三重・四日市中央工高)、田窪剛共(島根・開星高)、髙橋侑雅(兵庫・社高)

【準々決勝】
小野日向(東京・足立学園高)○横四方固(1:36)△永田大和(青森・弘前高)
上村洸太(北海道・札幌山の手高)○優勢[技有]△中川悠良(三重・四日市中央工高)
五十嵐健太(神奈川・桐蔭学園高)○一本背負投(2:01)△田窪剛共(島根・開星高)
松永烈(福岡・福岡大大濠高)○優勢[技有]△髙橋侑雅(兵庫・社高)

【準決勝】
小野日向(東京・足立学園高)○合技(2:59)△上村洸太(北海道・札幌山の手高)
五十嵐健太(神奈川・桐蔭学園高)○GS僅差(GS2:51)△松永烈(福岡・福岡大大濠高)

【決勝】
小野日向(東京・足立学園高)○縦四方固(1:22)△五十嵐健太(神奈川・桐蔭学園高)

■ 66kg級
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66kg級優勝の服部辰成

(エントリー48名)

【入賞者】
優 勝:服部辰成 (神奈川・東海大相模高)
準優勝:福田大和 (島根・平田高)
第三位:顕徳海利(兵庫・神港学園高)、工藤泰輝(東京・修徳高)
第五位:大坪奨武(佐賀・佐賀工高)、厨子由陸(岡山・作陽高)、岩川優吾(千葉・木更津総合高)、柴田渚(山口・高川学園高)

【準々決勝】
顕徳海利(兵庫・神港学園高)○GS僅差(GS4:13)△大坪奨武(佐賀・佐賀工高)
福田大和(島根・平田高)○内股(1:54)△厨子由陸(岡山・作陽高)
工藤泰輝(東京・修徳高)○GS反則[指導3](GS0:59)△岩川優吾(千葉・木更津総合高)
服部辰成(神奈川・東海大相模高)○GS小外掛(GS0:14)△柴田渚(山口・高川学園高)

【準決勝】
福田大和(島根・平田高)○GS技有(GS0:15)△顕徳海利(兵庫・神港学園高)
服部辰成(神奈川・東海大相模高)○GS合技(GS7:38)△工藤泰輝(東京・修徳高)

【決勝】
服部辰成(神奈川・東海大相模高)○優勢[技有]△福田大和(島根・平田高)

■ 73kg級
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73kg級で優勝した木原慧登。

(エントリー48名)

【入賞者】
優 勝:木原慧登 (神奈川・東海大相模高)
準優勝:竹市裕亮 (福岡・大牟田高)
第三位:花岡晴琉(宮崎・延岡学園高)、後藤颯太(千葉・市立習志野高)
第五位:鈴木孝太朗(岐阜・美濃加茂高)、新村隼也(東京・修徳高)、斉藤尊(京都・京都文教高)、中川倖士朗(高知・岡豊高)

【準々決勝】
竹市裕亮(福岡・大牟田高)○GS技有(GS0:49)△鈴木孝太朗(岐阜・美濃加茂高)
花岡晴琉(宮崎・延岡学園高)○合技(2:49)△新村隼也(東京・修徳高)
木原慧登(神奈川・東海大相模高)○内股(2:17)△斉藤尊(京都・京都文教高)
後藤颯太(千葉・市立習志野高)○GS僅差(GS1:36)△中川倖士朗(高知・岡豊高)

【準決勝】
竹市裕亮(福岡・大牟田高)○裏固(1:22)△花岡晴琉(宮崎・延岡学園高)
木原慧登(神奈川・東海大相模高)○優勢[技有]△後藤颯太(千葉・市立習志野高)

【決勝】
木原慧登(神奈川・東海大相模高)○GS技有(GS2:02)△竹市裕亮(福岡・大牟田高)

※ eJudoメルマガ版8月9日掲載記事より転載・編集しています。

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