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【ニュース】木更津総合が初優勝、最激戦ブロックみごと勝ち抜く/第70回インターハイ柔道競技男子団体戦

(2021年8月9日)

※ eJudoメルマガ版8月1日掲載記事より転載・編集しています。
【ニュース】木更津総合が初優勝、最激戦ブロックみごと勝ち抜く
第70回インターハイ柔道競技男子団体戦
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大一番の準々決勝、木更津総合の次鋒甲木碧が埼玉栄・長濱佑飛とのエース対決で逆転の裏投「一本」。今大会の趨勢を決めた一発だった。

第70回インターハイ柔道競技は9日、長野市真島総合スポーツアリーナで競技日程第2日の男子団体試合決勝までを行い、木更津総合高(千葉)が初優勝を飾った。

木更津総合は最激戦ブロックからの勝ち上がり。2回戦で作陽高(岡山)を2-1、3回戦で神戸国際大附高(兵庫)を3-0と前評判の戦ったチームを下してベスト8入り。準々決勝で、優勝候補筆頭と噂されていた埼玉栄高(埼玉)との大一番を迎える。

この試合は先鋒戦の引き分けを受けた次鋒・甲木碧が大仕事。長濱佑飛とのエース対決で序盤背負投「技有」を失ったが、2分15秒得意の「抱き勝負」に持ち込むと裏投一発、見事「一本」を奪って逆転勝ち。これで試合の趨勢をほぼ決めてしまった。差し引き2点を失って意気消沈する埼玉栄サイドをよそに、副将清水雄護が1分58秒、得意の片襟右大内刈で中井貴道を投げ切って「一本」。この時点でチームの勝利を決めた。最終戦は野村陽光に勝利を譲ったが、最終スコア2-1でベスト4入り決定。

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決勝、木更津総合の副将清水雄護が崇徳・藤本偉央からチームの勝利を決める払巻込「技有」

大成高(愛知)との準決勝は3-0で完勝。そして決勝で、これも前評判高い崇徳高(広島)と対戦することとなる。

この試合は先鋒四元羅生が小澤陸斗から「指導2」を奪って優勢勝ちを果たすと、次鋒甲木が萩俊佑と、中堅小林開道が高原健伸とそれぞれしっかり引き分けて後衛に襷を繋ぐ。そして迎えた副将戦では清水がまたも大仕事。全国高校選手権無差別王者の藤本偉央から開始6秒、片襟の右大内刈で「技有」を奪う最高の出だし。後のない藤本は激しく前に出るが、清水はしっかり凌ぎ続け、2分10秒にはその出端に思い切り払巻込を合わせて2つ目の「技有」。合技「一本」でチームの初優勝を決めた。

ベンチが感涙にむせぶ中、大将戦では阿久津斗吾が得意の腕一本を横から抱える横四方固で高原大智を抑え切り、有終の「一本」。なんとスコア3-0の大差でこの決勝をものにすることとなった。

対戦した全チームが優勝候補という極めて厳しい組み合わせを制した、価値ある初優勝。就任14年目でついに全国を制した近野貞治監督は「嬉しいの一言。まだ実感はないが、選手が堂々と試合に臨んでくれたことが何より誇らしい」と感無量の表情。主将の小林は「優勝出来たのは近野先生のおかげ。先生の指導が日本一を獲れる指導なんだと、自分たちで証明出来た」と声を弾ませた。

3位には大成と、エース平見陸の活躍をテコにしぶとく勝ち上がった天理高(奈良)が入賞した。

成績上位者と近野監督のコメント、準々決勝以降の対戦詳細は下記。

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初優勝を果たした木更津総合高

【成績上位者】

優 勝:木更津総合高(千葉)
準優勝:崇徳高(広島)
第三位:大成高(愛知)、天理高(奈良)
第五位:埼玉栄高(埼玉)、沖縄尚学高(沖縄)、京都先端大附高(京都)、国士舘高(東京)

近野貞治監督のコメント
「まずはコロナ禍でこれだけの大会を開いていただいた運営者、関係者の方々に心から感謝しています。大舞台で試合をやらせていただいて、本当にありがたく思います。(―ついに初優勝)14年前に日本一になるぞ、と指導を始めて、色々な失敗を積み重ねて。そして、今年は子どもたちが、堂々と試合に臨んで日本一を勝ち取ってくれました。言葉にならないほど嬉しいです。(―やはり埼玉栄戦がポイント?)ベスト8で勝てればいける、という手ごたえはありました。勝った後にホッとしてしまうのではとイメージトレーニングもしていたのですが、実際に浮足立ってしまったのは私の方。選手が『あと2つ』、『あと1つ』と落ち着いている様子を頼もしく思いました。(―配列について。甲木選手を次鋒に起用、副将の清水選手が大事な場面でことごとく勝ち星を挙げました)甲木は代表戦の可能性を考えて前に置きました。先鋒・次鋒・中堅に実力のある選手を出して、後ろには、相手が前に出てくれば嵌る選手を置きました。とにかく、感無量。生徒が良くやってくれました。」

【準々決勝】

木更津総合高(千葉) 2-1 埼玉栄高(埼玉)
(先)四元羅生×引分×新井道大
(次)甲木碧○裏投(2:15)△長濱佑飛
(中)小林開道×引分×坂口稜
(副)清水雄護○大内刈(1:58)△中井貴道
(大)阿久津斗吾△合技(0:29)○野村陽光

大成高(愛知) 5-0 沖縄尚学高(沖縄)
(先)三並壮太○合技(2:35)△玉城雄士郎
(次)中山康○優勢[技有]△比嘉俊磨
(中)松原咲人○優勢[技有]△藤井建心
(副)菅谷佑大○内股(0:29)△神山琉星
(大)菊池駿星○小外掛(0:27)△大平晴琉

崇徳高(広島) 3-0 京都先端大附属高(京都)
(先)小澤陸斗×引分×丹羽良眞
(次)萩俊佑○合技(2:44)△嶌津空
(中)高原健伸○合技(1:06)△寺内慶次郎
(副)藤本偉央○優勢[僅差]△山田晃揮
(大)高原大智×引分×奥田強志

天理高(奈良) 2-0 国士舘高(東京)
(先)尾方蓮×引分×川端倖明
(次)向井球真○優勢[技有]△金澤聡梧
(中)花山海波○優勢[僅差]△横手和輝
(副)平見陸×引分×畠山凱
(大)新田朋哉×引分×入来院大樹

【準決勝】

木更津総合高(千葉) 3-0 大成高(愛知)
(先)四元羅生×引分×三並壮太
(次)甲木碧×引分×中山康
(中)小林開道○袖釣込腰(2:03)△松原咲人
(副)清水雄護○大外刈(2:24)△菅谷佑大
(大)阿久津斗吾○横四方固(2:39)△菊池駿星

崇徳高(広島) 3-2 天理高(奈良)
(先)小澤陸斗△内股(0:13)○小幡礼希
(次)萩俊佑○優勢[僅差]△向井球真
(中)高原健伸○内股(0:12)△花山海波
(副)藤本偉央△体落(0:49)○平見陸
(大)高原大智○合技(1:14)△新田朋哉

【決勝】

木更津総合高(千葉) 3-0 崇徳高(広島)
(先)四元羅生○優勢[僅差]△小澤陸斗
(次)甲木碧×引分×萩俊佑
(中)小林開道×引分×高原健伸
(副)清水雄護○合技(2:10)△藤本偉央
(大)阿久津斗吾○横四方固(1:30)△高原大智

※ eJudoメルマガ版8月1日掲載記事より転載・編集しています。

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