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【レポート・評】長身存分に生かしてヴァグナー初優勝、決勝は世界王者マロンガとの打ち合い制す/ブダペスト世界柔道選手権女子78kg級

(2021年6月18日)

※ eJudoメルマガ版6月18日掲載記事より転載・編集しています。
長身存分に生かしてヴァグナー初優勝、決勝は世界王者マロンガとの打ち合い制す
ブダペスト世界柔道選手権女子78kg級レポート・「評」
文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

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準々決勝、マドレーヌ・マロンガがアナスタシア・タルチンから右内股「一本」

絶対の優勝候補、第1シードに配された2019年東京世界選手権の覇者マドレーヌ・マロンガ(フランス)が順当な勝ち上がり。2回戦のカルラ・プロダン(クロアチア)との一番はまだ動き冴えず、2つの「指導」を失い、決勝点となった右内股「技有」も膝を着いて崩れながらの不完全なものだったが、ひとまずの初戦突破を経てどうやらエンジンが掛かる。続く準々決勝アナスタシア・タルチン(ウクライナ)戦は相手の左小外掛を深く呼び込んで、僅か39秒万全の右内股「一本」。この日最大の勝負どころと目されたフッシェ・ステインハウス(オランダ)との準決勝も2分掛からず一本勝ち。まず釣り手で背中を掴んでケンケンの右内股、相手に耐えさせておいて引き手を深く持ち直し、逃がれようないところまで捕まえておいてから切り返しの右大内刈「一本」という、マロンガらしさ一杯の一撃で決勝進出を決めた。

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1回戦、アナ=マリア・ヴァグナーがバットバヤル・エルデネトオドから内股「技有」

もう1人のファイナリストは第2シード、先日のグランドスラム・カザンでも優勝を飾ったばかりの長身選手アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)。1回戦はバットバヤル・エルデネトオド(モンゴル)からまず右内股「技有」。続いて右内股-右大外刈-右内股と繋ぐこの人らしい大技の連携で2つ目の「技有」を奪って、僅か43秒合技「一本」。続く2回戦はアントニーナ・シュメレワ(ロシア)から大内刈「一本」。先に刈り足を突っ込んでおいてから飛び込んで弾き飛ばす、これも手足の長さを前面に押し出して戦うヴァグナーの特徴がよく表れた一撃だった。準々決勝はこの日で引退を表明しているもと世界王者マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)の背中を掴んでケンケンの右大内刈、最後は右内股に連絡して「技有」を奪っての優勢勝ち。準決勝は対戦相手の日本代表・梅木真美(ALSOK)が試合中に膝を負傷、アクシデントにめげず仕掛けて来た左の払腰を抱き止め返して谷落「技有」。このポイントを守り切って決勝進出を決めた。長身から大技ばかりをうちこむ大味な、しかしスケール感高い、その特徴が非常によく表れた勝ち上がり。

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決勝、大砲を打ちまくったヴァグナーがついに右内股を決めて「技有」。

決勝は力で力を制する一発屋が揃ったこの階級の最終戦にふさわしい、大砲の撃ち合い。組み手はともに右組みの相四つ、ヴァグナーがケンケンの右大内刈を打ちまくり、中盤にはこの技で場外まで追ってマロンガをアドボードに激突させる猛攻。さらに右大外刈に右小外掛、左の浮腰まで繰り出して世界王者マロンガに「指導」2つを押し付ける。これでスイッチの入ったマロンガも反攻、最終盤には初めて奥襟をガッチリ掴むや、強烈な右大外刈一撃。引っ掛け、真裏に刈り込み、これで勝負決したかに思われたが、ガクリと崩れたヴァグナー長身を利して膝を着いたまま耐え切り「待て」。ここで本戦4分が終わり、試合はGS延長戦へ。そして激しい撃ち合いのさなか、ヴァグナーが引き手で襟、釣り手で奥襟を掴むと思わず腰を引いて守ったマロンガの右肩が下がる。ヴァグナーこの機を逃さず右内股一閃、ふわりと腰の浮いたマロンガ右手を伸ばして着かんとするが、ヴァグナーが右前隅に向かってポンと跳ねるとこれに合わせて掌がバウンド、畳を離れてしまう。ヴァグナー押し込んで回旋を呉れGS延長戦52秒「技有」。これで勝負が決した。驚きの初優勝にヴァグナーは顔を手で覆い、涙を見せて大喜び。一方五輪の前の「景気づけ」になるはずだった大会で完敗、失意のマロンガは文字通り体を大の字にしたまま、天井を見上げて無念の表情。

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ヴァグナーはこの日だけでフェルケルク、梅木、マロンガと3人の世界チャンピオンを撃破。堂々たる内容だった。

背は高いが決して器用でなく組み手も大味。長身を生かした大技を持つが逆に「それだけ」に近い選手であったヴァグナーであるが、地力が閾値を超えた瞬間いきなり結果が出たという印象。このやり方で勝てるのは中堅選手までだよ、というその「まで」の高さが、1月のグランドスラム・テルアビブ決勝におけるファニー=エステル・ポスヴィトや今回準決勝で対戦した梅木真美を超え、そしてついにマロンガというもっとも高い位置までも超えてしまった格好だ。この間例えば一般的な技の手立て(例えばきちんと谷落が出来るようになった、など)や組み手の積み上げはあったもののいずれも決して尖ったものではない。ある時期手を出していた左技ももう見られず、あくまでベーシックなやり方を貫くことでこの位置まで上り詰めたということだ。こうなると「長身」を生かすことに徹底特化したこのやり方、シンプル過ぎる戦い方は「隙」から「伸びしろ」へとその読み解きを変換されることとなる。この選手はまだまだ伸びるはず。決して出来ること多くないこの時点で世界の頂点を極めたヴァグナーは、力も技術も既に到達点がほぼ見えて来ているマロンガよりもある意味不気味な存在だ。東京五輪本番に向けて、固まりつつあった78kg級上位戦線の勢力マップが大きく揺れ動いた大会となった。

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ヴァグナーとの準決勝を戦う梅木。膝の負傷が悔やまれる。

日本の梅木真美はよく戦ったが、前述のアクシデントもあり準決勝敗退。とはいえその戦いぶりには大きな破綻なく、ガッチリ組んで勝負出来れば自分が勝ち、この際力負けするようであれば縺れる、という「自分の勝負」をきちんと果たした5試合であったと評したい。膝負傷のアクシデントにも関わらず、プライドに掛けてメダルを確保した3位決定戦のアナスタシア・タルチン戦は迫力の戦いだった。なんとかマロンガと矛を交えるところまで辿り着いて欲しかったが、全体として健闘であったと総括したい。

■ 入賞者・準々決勝以降結果・決勝戦評
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78kg級メダリスト。左から2位のマドレーヌ・マロンガ、優勝のアナ=マリア・ヴァグナー、3位の梅木真美とフッシェ・ステインハウス。

【入賞者】
1.WAGNER, Anna Maria (GER)
2.MALONGA, Madeleine (FRA)
3.UMEKI, Mami (JPN)
3.STEENHUIS, Guusje (NED)
5.TURCHYN, Anastasiya (UKR)
5.VERKERK, Marhinde (NED)
7.LANIR, Inbar (ISR)
7.MALZAHN, Luise (GER)

【成績上位者】
優 勝:アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)
準優勝:マドレーヌ・マロンガ(ドイツ)
第三位:梅木真美、フッシェ・ステインハウス(オランダ)

【準々決勝】
マドレーヌ・マロンガ(フランス)○内股(0:39)△アナスタシア・タルチン(ウクライナ)
フッシェ・ステインハウス(オランダ)○合技[内股・小内刈](1:43)△インバル・ラニル(イスラエル)
アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)○優勢[技有・内股]△マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)
梅木真美○崩上四方固(3:12)△ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)

【敗者復活戦】
アナスタシア・タルチン(ウクライナ)○合技[小内刈・大内刈](2:21)△インバル・ラニル(イスラエル)
マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)○GS技有・浮落(GS1:04)△ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)

【準決勝】
マドレーヌ・マロンガ(フランス)○大内刈(1:52)△フッシェ・ステインハウス(オランダ)
アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)○優勢[技有・谷落]△梅木真美

【3位決定戦】
梅木真美○合技[大外刈・後袈裟固](2:19)△アナスタシア・タルチン
フッシェ・ステインハウス(オランダ)○優勢[技有・大内刈]△マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)

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決勝を戦うマロンガとヴァグナー。

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本戦終了直前、マロンガの右大外刈。なぜヴァグナーが残せたか不思議なほどの強烈な一撃だった。

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勝負を決めたヴァグナーの右内股「技有」(別角度)

【決勝】
アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)○GS技有・内股(GS0:52)△マドレーヌ・マロンガ(ドイツ)
ともに右組みの相四つ。ヴァグナー組み付くなり思い切った右大内刈で先制攻撃、やる気十分。さらに長い釣り手をたたんでのケンケン右大内刈、さらに奥襟を叩いて再度の右大内刈で2度場外まで追う。さらに奥襟を叩き、突いて抗したマロンガにまたもや右大内刈。これもケンケンで場外まで追って、1分9秒マロンガに「指導」。奮起したマロンガ引き手を深く抱き込んで横変形に構える万全の形。思わず引き手で帯を持って防御を続けたヴァグナーに1分27秒「指導」。しかしヴァグナーひるまず却ってテンションを上げ、いったん左構えにスイッチ、ここから大きく右構えに直しながら奥襟を叩いてまたもやケンケンの右大内刈。マロンガまっすぐ下がってしまい、場外で背中からアドボードに激突「待て」。もし障害物なくば「一本」級のこの投げに気を良くしたヴァグナー続いて右大外刈、これはマロンガが巻き込み様の大外返に切り返して流したが、ヴァグナーはさらに右小外掛、抱きついての右大外刈、さらにまたもや右大内刈と大砲を打ち続ける。続いて引き手を背に回して左の浮腰で大きく崩し、直後の3分26秒にはマロンガに消極的試合姿勢の咎で「指導2」。後がなくなったマロンガ組み際にケンケンの右大内刈で反攻、さらに初めて奥襟をガッチリ掴むと思い切った右大外刈で勝負に出る。引っ掛け、真裏に刈り込み、あるいはこれで勝負決したかと思われたがヴァグナーは長い体を生かして膝を着き、体を前に倒してなんとか耐える。ここで本戦4分間が終了、試合はGS延長戦へ。
延長も様相は変わらず、双方大砲の打ち合い。マロンガ左構えで横から引き手を抱き込むと、釣り手を奥襟に変えて右大内刈、そのまま右内股、右大内刈と繋いで「待て」。さらに組み際の右大内刈、ヴァグナーはクロスグリップの右内股に切り返すが横に向かって1人頭を突っ込む形になり、潰れて「待て」。直後の展開、ヴァグナーが引き手で襟、釣り手で奥襟を掴むと思わず腰を引いて守ったマロンガの右肩が下がる。ヴァグナーこの機を逃さず右内股一閃、ふわりと腰の浮いたマロンガ右手を伸ばして手を着かんとするが、ヴァグナーが右前隅に向かってポンと跳ねるとこれに合わせて掌がバウンド、畳を離れてしまう。ヴァグナー押し込んで回旋を呉れGS延長戦52秒「技有」。ヴァグナーは顔に手を当て、目に涙を浮かべて破顔。敗れたマロンガはまさに大の字になったまま天井を見上げて動けず。まことに78kg級らしい、スケール感のある打ち合いだった。

■ 日本代表選手全試合戦評
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1回戦、梅木がジョルジャ・スタンガルリンから払腰「技有」

梅木真美(ALSOK)
成績:3位


【1回戦】
梅木真美○合技[払腰・後袈裟固](2:22)△ジョルジャ・スタンガルリン(イタリア)
ともに左組みの相四つ。梅木が捕まえんとし、スタンガルリンが切り、あるいは絞って逃れる一方的展開。しかし掴むことに腐心したこの時間帯は技を出すに至らず、55秒双方に消極的試合姿勢の咎で「指導」。続く展開梅木は奥襟と袖を掴んで良い形、しかしスタンガルリンが頭を下げたまま前に出るとやや腰が浮いてしまい。横変形からいったん腹を突き離し、次いで袖、と引き手を直しに掛かる。ここでスタンガルリンが袖釣込腰に掛け潰れ「待て」、チャンスは潰える。以後も梅木が前に出て捕まえ、掴まれたスタンガルリンが頭を低く前に出返すという形で試合が続く。試合時間が2分に差し掛かるところ、梅木は組み勝ったまま、またもやスタンガルリンが前に出返してきたところを時計回りに捌いて左体落、左小内刈、次いで本命の左払腰と繋ぐ。これは決まって「技有」。梅木引き手をしっかり体につけてキープしたまま持ち替え、後袈裟固に移行。合技「一本」。

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サラ=ミリアム・マズズから大車「一本」

【2回戦】
梅木真美○大車(1:28)△サラ=ミリアム・マズズ(ガボン)
梅木が左、マズズ右組みのケンカ四つ。梅木は引き手で前襟、釣り手で首裏を捉える「両襟奥」から試合をスタート。マズズが奥襟に持ち替えようとするとその都度がぼりと前進してこれをさせず、場外に押し出す。続く展開は奥襟を持った相手に下から押し合いを挑む形となり、両者の体がずれるとともに目標を見失う形で崩れて「待て」。梅木「両襟奥」から相手を揺すり出して腰を入れ、内股、大外刈と攻める。1分28秒、相手の頭を下げながら前に揺すり出し、そのまま左払腰。相手が腰を引いているため作用足が腹のあたりに当たり、鉄棒を乗り越えて前転する体でマズズは1回転。大車「一本」。

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ルイーズ・マルツァーンとは腰技の打ち合いとなる。

【準々決勝】
梅木真美○崩上四方固(3:12)△ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)
梅木が左、マルツァーン右組みのケンカ四つ。梅木の釣り手は一貫して横襟、マルツァーンこれを絞り落として除けては背中に手を回し、得意とする右の腰技で攻める。1分20秒過ぎ、梅木が奥襟を持つとマルツァーン横から背中に釣り手を回して、踏ん張りの利いた右釣込腰。梅木一瞬耐えたあと釣り手を持ち替えて対応しようとしてしまい、瞬間箍が外れて前に崩落。1分26秒「技有」。ビハインドを負った梅木駆け引きせずに「両襟奥」で接近。引き手を袖に持ち替え、相手の腰技を切り返しながら左払巻込に左体落と攻める。崩れたマルツァーンの頭を挟んで制し、一時は横四方固に抑え込み掛かるが足を絡まれて耐え切られ「待て」。内股から「腰絞め」と繋いだ2分28秒にはマルツァーンに「指導」。続く展開、梅木が前に出ると押し込まれたマルツァーン釣り手を背に回してまたもや右釣込腰。しかしこれは持ち手が浅く、前に倒れたマルツァーンに梅木素早く襲い掛かる。残った右腕に圧を掛けて捲ると、上体をかぶせて制し、今度は左腕を抱えて腕緘。まずこじり、次いで伸ばして極め、さらにこじりに戻すとこれが利いたがマルツァーン慌てて絡んでいた足を解く。梅木容赦せず、肘を半殺しにしたまま崩上四方固。マルツァーン動けず「一本」。

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準決勝を戦う梅木

【準決勝】
梅木真美△優勢[技有・谷落]○アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)
梅木左、ヴァグナー右組みのケンカ四つ。ヴァグナー釣り手を奥襟、背中と持ち替えて右釣込腰で先制攻撃。梅木は奥襟を叩いて前に揺すり、相手の頭を下げさせて大外刈から左払腰へと繋ぐ。しかし長身のヴァグナーの腰を折ることは出来るものの肩を下げられず、斜めに崩しての回旋を作ることが出来ない。ヴァグナーが背筋を伸ばして耐え「待て」。ここで踏ん張った際に梅木古傷の膝を傷めたか座り込んだまま立てず。ようやく立ち上がるも足を引きずり、アクシデントがあったことは明らか。梅木それでも果敢に両襟からの足車、内股と攻め、ヴァグナーが腰の入れあいから右大内刈を打ち返すという展開が続く。梅木どうやら試合を続けられそうだが、伏せた相手に片手絞を試みて「待て」が掛かるとまたもや座り込んだまま立ち上がれず。脚を伸ばして感触を確かめ、状況は相当厳しい模様。以後も腰の入れあいが続き、梅木は両襟から払腰を繰り出すもののやはり相手の肩を下げられず、投げに必要なギャップが作れない。残り1分、梅木両襟から相手を引きずり出して左払腰も、やはり崩しきれず大車の形で作用足が高く入る。ヴァグナー抱き着いて谷落を試みると、軸足一本で耐える形になった梅木堪らず背中から落下3分9秒「技有」。ビハインドの梅木あきらめず前に出、後襟を四指で掴んでの谷落。大きく崩れたヴァグナーに腕挫十字固を試みるが腕を引っ張り出しきれず「待て」。再開後、「ケンカ四つ」クロスの形で背中にアプローチを試みたところで終了ブザーが鳴り響く。ヴァグナー両拳を握りしめて咆哮。梅木は無念の敗退となった。

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アナスタシア・タルチンから大外刈「技有」

【3位決定戦】
梅木真美○合技[大外刈・後袈裟固](2:19)△アナスタシア・タルチン(ウクライナ)
左相四つ。長身のタルチン奥襟を叩いて強気の出だし。頭を下げられた梅木両手を突いて圧を剥がさんとするが果たせず、体を開いて引き手を切る動作からそのまま潰れてしまう。13秒「指導」。タルチン再び釣り手を高く持ち、対する梅木はこれをじっくり絞り、圧を剥がし、頭を上げようと試みる。1分過ぎ、ようやく頭を上げて持ち返しついに横変形がっぷりの組み合いに持ち込むが、前に引き出したところにタルチンが反時計回りの浮落を合わせると崩れて伏せてしまい「待て」。やはり膝が痛むのかなかなか立ち上がることが出来ない。続く展開、タルチン再び奥襟を掴んで圧を掛けんとするが梅木いったん釣り手を大きく切り離し、持ち返すと左大外刈。深く入ったが踏ん張り切れず、ともに崩れて「待て」。取り切れなかったがこれで手ごたえを得た模様の梅木、続いて引き手で襟、釣り手を切って奥、引き手を持ち替えて袖と完璧な組み手を作り出すと再度思い切った左大外刈。踏ん張ったタルチンに回旋を呉れてしっかり投げ切り「技有」。そのまま手首を抱えて後袈裟固、合技「一本」。

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