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【プレビュー】厳しい組み合わせもV候補筆頭は永山、初出場の古賀はベスト4でアブラゼにリベンジ期す/ブダペスト世界選手権2021・男子60kg級プレビュー

(2021年6月6日)

※ eJudoメルマガ版6月6日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】厳しい組み合わせもV候補筆頭は永山、初出場の古賀はベスト4でアブラゼにリベンジ期す
ブダペスト世界選手権2021・男子60kg級プレビュー
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V候補筆頭は永山竜樹

日本代表選手:永山竜樹(了徳寺大職)古賀玄暉(旭化成)

(エントリー46名)

東京五輪の出場を決めているトップ選手の出場は僅少。強豪選手の数は揃ったが、優勝争いという観点でのレベルは常のワールドツアー大会とそれほど変わらない。

V候補の筆頭は第1シードの永山竜樹(了徳寺大職)。ここに第2シードのフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)、第3シードのヤゴ・アブラゼ(ロシア)を加えたところまでが実質的な優勝圏内だ。ただし、コンディション調整の難しいこの階級は、ピーキング次第で別人のようにパフォーマンスが上がる選手が多い。2019年東京世界選手権ファイナリストのルフミ・チフヴィミアニ(ジョージア)とシャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)を思い出せばわかりやすいだろう。今大会でも大化けする選手が現れる可能性は大。蓋を開けてみるまでなんとも言えないが、最近の戦いぶりからこの枠に嵌りそうな選手として古賀玄暉(旭化成)、ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)、ダヴド・ママドソイ(アゼルバイジャン)の3名を挙げておく。

日本代表は永山がプールA、古賀がプールCとトーナメントの上下に配置が分かれ、直接対決が実現するのはどのシナリオでも決勝ラウンドということになる。

永山は4大会連続4回目の世界選手権出場だが、これまで常に優勝候補に挙げられながら3位2回といまだ決勝進出すらできていない。本人も「まだ世界一になっていない」ことが東京五輪代表を逃した最大の因であると強く意識しており、出国前の取材会では「パリ五輪までもう代表争いをするつもりはない」と述べるなど相当な覚悟で臨んでいる様子。実力は文句なしのナンバーワン、この陣容であれば、ミスさえなければ優勝はまず間違いない。ただし今回もし世界王者になれなかった場合に失うものはあまりに大きく、プレッシャーは相当なもののはず。対戦相手云々ではなく、この状況でどれだけ自分の戦いを貫けるかが勝敗を分けるカギになるだろう。2019年東京世界選手権では絶対に負けられないプレッシャーのなかで、本来格下のはずのチフヴィミアニに突如永山らしからぬ低く潰れる技を連発、最後はそれを返されて敗れている。今回掛かる精神的な圧はあのときに近いはずだが、相手を恐れず立ち向かう永山らしい柔道を貫いて、今度こそ世界の頂点に立って欲しい。

組み合わせは第1シードながら極めて厳しく、初戦(2回戦)からアジアの強豪ケムラン・ヌリラエフ(ウズベキスタン)、続く 3回戦でカラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)、さらに準々決勝でキア、準決勝はグスマン・キルギズバエフ(カザフスタン)かトルニケ・チャカドア(オランダ)と、全員がメダル候補。最後まで一切気が抜けない。いずれも実力的には永山が数段上だが、消耗は避けられない。幸い上記いずれも粘戦タイプではなく、決められる試合は早い時間で終わらせて決勝に余力を残したいところ。

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※ eJudoメルマガ版6月6日掲載記事より転載・編集しています。

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