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[速報]村尾三四郎圧勝でワールドツアー初V、注目のイゴルニコフ戦は鮮やか大外刈「一本」/グランドスラム・カザン2021最終日男子(90kg級、100kg級、100kg超級)

(2021年5月9日)

※ eJudoメルマガ版5月9日掲載記事より転載・編集しています。
[速報]村尾三四郎圧勝でワールドツアー初V、注目のイゴルニコフ戦は鮮やか大外刈「一本」/グランドスラム・カザン2021最終日男子(90kg級、100kg級、100kg超級)
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90kg級決勝、村尾三四郎がエドゥアルド・トリッペルから内股「一本」

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優勝を決めた村尾

ロシアで行われているグランドスラム・カザンは7日、現地のタトネフチ・アレナで最終日の男子3階級、女子2階級の競技を行った。

男子90kg級はこの日日本勢唯一の出場となった村尾三四郎(東海大3年)が全試合一本勝ちの圧勝。1回戦はシリル・グロスクラウス(スイス)を「指導3」、2回戦はコムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)を1分33秒隅落と小内刈の合技「一本」、3回戦はペテル・ジルカ(スロバキア)を45秒送足払「一本」と予選ラウンドを順調に勝ち上がると、ひときわ注目を浴びた準々決勝はなんとミハイル・イゴルニコフ(ロシア)から3分9秒大外刈「一本」。東京五輪の金メダル候補筆頭とされる強者をまっこう畳に叩き落として会場を唖然とさせると、準決勝も東京世界選手権81kg級3位のルカ・マイスラゼ(ジョージア)をGS延長戦11秒大外刈「一本」の快勝。まとめの決勝はエドゥアルド・トリッペル(ドイツ)を僅か41秒の内股「一本」で斬り落とし、ワールドツアー初の優勝を決めた。

あまりの強さと鮮やかな技に海外のファンも大興奮。IJFは公式SNSに「オリンピックに向けて、村尾の強さが日本を悩ます」旨のコメントを添えて決勝の内股「一本」の動画を掲載。ファンからもその強さを賞賛する声が相次いだ。

3位にはマイスラゼと2017年の世界王者ネマニャ・マイドフ(セルビア)が入賞。イゴルニコフは村尾との試合で負傷したかレペチャージを棄権し、最終結果は7位となった。

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100kg級決勝、シメオン・カタリナ(白)がアルマン・アダミアンから小外掛「一本」

100kg級は。ダークホースの23歳シメオン・カタリナ(オランダ)がワールドツアー初優勝。初戦の一本勝ちを経た2回戦でサーイエニッチ ・ミクロス(ハンガリー)を小外掛「一本」で破ると、続く準々決勝では第1シードのペテル・パルチク(イスラエル)を僅か21秒の片手絞「一本」に仕留めて波に乗る。準決勝はオニセ・サネブリゼ(ジョージア)に小内巻込「技有」の優勢で勝利。決勝のアルマン・アダミアン(ロシア)戦は1分18秒に小外掛「技有」ビハインドという厳しい出だし、さすがにこの相手には難しいと思われたが2分24秒に思い切った左小外掛一発。返しに出たアダミアンとの投げ合いを落ち際ギリギリで制して驚きの「一本」、逆転勝ちで優勝を決めた。

カタリナは2018年世界ジュニア選手権の銀メダリスト(※優勝は関根聖隆)。しかし以後はなかなか成績が残せず。東京世界選手権も含めてワールドツアーに6度送り込まれたがすべて予選ラウンド敗退に終わっていた。しかし今年1月のワールドマスターズ・ドーハでシード選手のニイヤズ・イリアソフ(ロシア)の欠場を生かす形でベスト4入りを果たし、初の入賞(5位)。これが自信になったかこの日は堂々たる戦いぶりを披露、表彰台どころか一気に初タイトルまで手にすることとなった。

3位は2018年の世界王者チョ・グハン(韓国)とニイアズ・ビラロフ(ロシア)。久々大会出場のチョは明らかに不調、得意の釣り手操作や波打つような体捌きなどの「作り」ないまま単発で技を打ち続ける悪い流れにあったが、試合勘の良さで投げのタイミングや決めを巧みに調整。苦戦しながらも一本背負投でポイントを取り続け、しぶとく表彰台登攀を果たした。

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100kg超級決勝、タメルラン・バシャエフがラファエル・シウバを攻める

100kg超級は第1シードのタメルラン・バシャエフ(ロシア)が優勝。全試合一本勝ちで決勝まで進むと、決勝はこちらもここまで全試合一本勝ちのラファエル・シウバ(ブラジル)を担ぎ技と足技のコンビベーションで攻め続けて3つの「指導」を確保。順当に優勝を決めた。

五輪代表決めが近づくシウバとダヴィド・モウラのブラジル勢2人はいずれもバシャエフに敗れたが、ひときわ気合いの入った柔道を披露。モウラもしっかり3位を確保した。もっかのランキングはシウバが7位でモウラが11位(※大会開始前)、形上成績にも差のついた今大会を経て、どちらが代表で出てくるのかが注目される。

各階級の入賞者と成績上位者、準々決勝以降の結果と日本代表選手全試合の結果は下記。

■ 90kg級
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90kg級メダリスト。左から2位のエドゥアルド・トリッペル、優勝の村尾三
四郎、3位のルカ・マイスラゼとネマニャ・マイドフ

(エントリー42名)

【入賞者】
1.MURAO, Sanshiro (JPN)
2.TRIPPEL, Eduard (GER)
3.MAISURADZE, Luka (GEO)
3.MAJDOV, Nemanja (SRB)
5.CLERGET, Axel (FRA)
5.KOCHMAN, Li (ISR)
7.JANDREEV, Shermukhammad (UZB)
7.IGOLNIKOV, Mikhail (RUS)

【成績上位者】
優 勝:村尾三四郎
準優勝:エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)
第三位:ルカ・マイスラゼ(ジョージア)、ネマニャ・マイドフ(セルビア)

【準々決勝】
ネマニャ・マイドフ(セルビア)○合技[隅返・釣込腰](3:27)△シェルムハマド・ジャンドレエフ(ウズベキスタン)
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○一本背負投(3:40)△アクセル・クレルジェ(フランス)
村尾三四郎○大外刈(3:09)△ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)
ルカ・マイスラゼ(ジョージア)○大外返(1:09)△リ・コツマン(イスラエル)

【敗者復活戦】
アクセル・クレルジェ(フランス)○反則[指導3](2:50)△シェルムハマド・ジャンドレエフ(ウズベキスタン)
リ・コツマン(イスラエル)○不戦△ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)

【準決勝】
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○大内刈(2:47)△ネマニャ・マイドフ(セルビア)
村尾三四郎○GS大外刈(GS0:11)△ルカ・マイスラゼ(ジョージア)

【3位決定戦】
ルカ・マイスラゼ(ジョージア)○小外刈(2:07)△アクセル・クレルジェ(フランス)
ネマニャ・マイドフ(セルビア)○GS縦四方固(GS1:53)△リ・コツマン(イスラエル)

【決勝】
村尾三四郎○内股(0:41)△エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)

【日本代表選手勝ち上がり】

村尾三四郎(東海大3年)
成績:優勝


[1回戦]
村尾三四郎○反則[指導3](2:51)△シリル・グロスクラウス(スイス)

[2回戦]
村尾三四郎○合技[隅落・小内刈](1:33)△コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)

[3回戦]
村尾三四郎○送足払(0:45)△ペテル・ジルカ(スロバキア)

[準々決勝]
村尾三四郎○大外刈(3:09)△ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)

[準決勝]
村尾三四郎○GS大外刈(GS0:11)△ルカ・マイスラゼ(ジョージア)

[決勝]
村尾三四郎○内股(0:41)△エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)

■ 100kg級
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100kg級メダリスト。左から2位のアルマン・アダミアン、優勝のシメオン・
カタリナ、3位のチョ・グハンとニイアズ・ビラロフ。

(エントリー30名)

【入賞者】
1.CATHARINA, Simeon (NED)
2.ADAMIAN, Arman (RUS)
3.CHO, Guham (KOR)
3.BILALOV, Niiaz (RUS)
5.KUKOLJ, Aleksandar (SRB)
5.SANEBLIDZE, Onise (GEO)
7.PALTCHIK, Peter (ISR)
7.GONCALVES, Leonardo (BRA)

【成績上位者】
優 勝:シメオン・カタリナ(オランダ)
準優勝:アルマン・アダミアン(ロシア)
第三位:チョ・グハン(韓国)、ニイアズ・ビラロフ(ロシア)

【1回戦】
ドミトリー・ドヴガン(ロシア)○腕挫膝固(1:16)△エル=エー・スミス=サード(アメリカ)
シメオン・カタリナ(オランダ)○縦四方固(2:35)△コッフィ=クレーメ・コベナ(コートジボワール)
サーイエニッチ ・ミクロス(ハンガリー)○送襟絞(1:48)△アーロン・ファラ(オーストリア)
ムハマドカリム・フラモフ(ウズベキスタン)○袖釣込腰(3:34)△ボリス・ゲルギエフ(ブルガリア)
オニセ・サネブリゼ(ジョージア)○腕挫十字固(0:26)△アブドゥラー・タレブ(クウェート)
アレクサンダー・クコリ(セルビア)○内股巻込(2:43)△ラファエル・ブザカリニ(ブラジル)
デニス・バカノフ(ロシア)○優勢[技有・小外掛]△アイベク・セリクバエフ(カザフスタン)
ミキタ・スヴィリド(ベラルーシ)○反則[指導3](3:44)△マティアス・マドセン(デンマーク)
ベカリス・サデュアカス(カザフスタン)○袖釣込腰(1:59)△カール=リヒャード・フレイ(ドイツ)
ニイアズ・ビラロフ(ロシア)○合技[支釣込足・隅落](2:29)△ズラトコ・クムリッチ(クロアチア)
アルマン・アダミアン(ロシア)○反則[指導3](2:49)△メルト・シスマンラル(トルコ)
ボヤン・ドセン(セルビア)○優勢[技有・肩車]△ダニエル・ディチェフ(ブルガリア)
レオナルド・ゴンサルヴェス(ブラジル)○優勢[技有・小外掛]△テヴィタ・タカヤワ(フィジー)
カイハン・オズチチェク=タカギ(オーストラリア)○優勢[技有・内股]△ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)

【2回戦】
ペテル・パルチク(イスラエル)○GS反則[指導3](GS0:36)△ドミトリー・ドヴガン(ロシア)
シメオン・カタリナ(オランダ)○小外掛(2:25)△サーイエニッチ ・ミクロス(ハンガリー)
オニセ・サネブリゼ(ジョージア)○GS大外刈(GS1:55)△ムハマドカリム・フラモフ(ウズベキスタン)
アレクサンダー・クコリ(セルビア)○反則[指導3](3:03)△デニス・バカノフ(ロシア)
チョ・グハン(韓国)○GS反則[指導3](GS1:43)△ミキタ・スヴィリド(ベラルーシ)
ニイアズ・ビラロフ(ロシア)○GS反則[指導3](GS4:05)△ベカリス・サデュアカス(カザフスタン)
アルマン・アダミアン(ロシア)○GS反則[指導3](GS2:07)△ボヤン・ドセン(セルビア)
レオナルド・ゴンサルヴェス(ブラジル)○反則[指導3](2:06)△カイハン・オズチチェク=タカギ(オーストラリア)

【準々決勝】
シメオン・カタリナ(オランダ)○片手絞(0:21)△ペテル・パルチク(イスラエル)
オニセ・サネブリゼ(ジョージア)○大腰(3:12)△アレクサンダー・クコリ(セルビア)
チョ・グハン(韓国)○GS技有・一本背負投(GS0:23)△ニイアズ・ビラロフ(ロシア)
アルマン・アダミアン(ロシア)○谷落(1:40)△レオナルド・ゴンサルヴェス(ブラジル)

【敗者復活戦】
アレクサンダー・クコリ(セルビア)○GS技有・釣込腰(GS1:17)△ペテル・パルチク(イスラエル)
ニイアズ・ビラロフ(ロシア)○優勢[技有・谷落]△レオナルド・ゴンサルヴェス(ブラジル)

【準決勝】
シメオン・カタリナ(オランダ)○優勢[技有・小内巻込]△オニセ・サネブリゼ(ジョージア)
アルマン・アダミアン(ロシア)○小内刈(3:54)△チョ・グハン(韓国)

【3位決定戦】
チョ・グハン(韓国)○GS一本背負投(GS0:34)△アレクサンダー・クコリ(セルビア)
ニイアズ・ビラロフ(ロシア)○優勢[技有・背負投]△オニセ・サネブリゼ(ジョージア)

【決勝】
シメオン・カタリナ(オランダ)○小外掛(3:07)△アルマン・アダミアン(ロシア)

■ 100kg超級
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100kg超級メダリスト。左から2位のラファエル・シウバ、優勝のタメルラン
・バシャエフ、3位のヨハネス・フレイとダヴィド・モウラ。

(エントリー22名)

【入賞者】
1.BASHAEV, Tamerlan (RUS)
2.SILVA, Rafael (BRA)
3.FREY, Johannes (GER)
3.MOURA, David (BRA)
5.SIMIONESCU, Vladut (ROU)
5.KRIVOBOKOV, Anton (RUS)
7.VAKHAVIAK, Aliaksandr (BLR)
7.TSKHOVREBOV, Alen (RUS)

【成績上位者】
優 勝:タメルラン・バシャエフ(ロシア)
準優勝:ラファエル・シウバ(ブラジル)
第三位:ヨハネス・フレイ(ドイツ)、ダヴィド・モウラ(ブラジル)

【1回戦】
アリシェル・ユスポフ(ウズベキスタン)○合技[大内返・崩上四方固](3:01)△ユール・スパイカース(オランダ)
ユン・ジェグ(韓国)○合技[隅落・隅落](1:51)△サバ・イナネイシヴィリ(ジョージア)
アレクサンドル・シャリモフ(ロシア)○優勢[技有・背負投]△ベクボロト・トクトゴノフ(キルギスタン)
ジャマル・フェイジエフ(アゼルバイジャン)○合技[浮技・横四方固](1:18)△マリウス・フィゼル(スロバキア)
アレン・ツォヴレボフ(ロシア)○合技[大外返・隅落](1:13)△エリック・アブラモフ(ドイツ)
イェラッシル・カジバエフ(カザフスタン)○優勢[技有・内股]△ムバグニク・ンジャイ(セネガル)

【2回戦】
タメルラン・バシャエフ(ロシア)○合技[横四方固・谷落](3:28)△アリシェル・ユスポフ(ウズベキスタン)
アリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)○縦四方固(1:38)△ユン・ジェグ(韓国)
ダヴィド・モウラ(ブラジル)○内股(3:11)△アレクサンドル・シャリモフ(ロシア)
ヨハネス・フレイ(ドイツ)○反則[指導3](2:31)△イェラマン・イェルガリエフ(カザフスタン)
ラファエル・シウバ(ブラジル)○大内刈(2:37)△ジャマル・フェイジエフ(アゼルバイジャン)
アントン・クリヴォボコフ(ロシア)○横車(3:02)△マチェイ・サルナツキ(ポーランド)
アレン・ツォヴレボフ(ロシア)○合技[大内刈・隅落](3:36)△ロイ・メイヤー(オランダ)
ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)○反則[指導3](3:39)△イェラッシル・カジバエフ(カザフスタン)

【準々決勝】
タメルラン・バシャエフ(ロシア)○背負投(2:27)△アリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)
ダヴィド・モウラ(ブラジル)○反則[指導3](3:56)△ヨハネス・フレイ(ドイツ)
ラファエル・シウバ(ブラジル)○反則[指導3](2:58)△アントン・クリヴォボコフ(ロシア)
ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)○反則[指導3](2:09)△アレン・ツォヴレボフ(ロシア)

【敗者復活戦】
ヨハネス・フレイ(ドイツ)○不戦△アリアクサンドル・ヴァハヴィアク(ベラルーシ)
アントン・クリヴォボコフ(ロシア)○GS技有・横車(GS1:26)△アレン・ツォヴレボフ(ロシア)

【準決勝】
タメルラン・バシャエフ(ロシア)○一本背負投(1:09)△ダヴィド・モウラ(ブラジル)
ラファエル・シウバ(ブラジル)○大内刈(2:56)△ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)

【3位決定戦】
ヨハネス・フレイ(ドイツ)○背負投(2:35)△ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)
ダヴィド・モウラ(ブラジル)○優勢[技有・大内刈]△アントン・クリヴォボコフ(ロシア)

【決勝】
タメルラン・バシャエフ(ロシア)○GS反則[指導3](GS0:37)△ラファエル・シウバ(ブラジル)

※ eJudoメルマガ版5月9日掲載記事より転載・編集しています。

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