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【プレビュー】国際大会5連勝、絶好調ホマーヌ・ディッコの勝ちぶりに注目/グランドスラム・カザン2021最終日女子プレビュー(78kg級、78kg超級)

(2021年5月7日)

※ eJudoメルマガ版5月7日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】国際大会5連勝、絶好調ホマーヌ・ディッコの勝ちぶりに注目
グランドスラム・カザン2021最終日女子プレビュー(78kg級、78kg超級)
→グランドスラム・カザン2021組み合わせ(公式サイト)お待ちください

■ 78kg級 候補選手を同時投入、ドイツとロシアの代表争いに注目
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アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)

(エントリー17名)

大会スケジュールを消化するごとにトップ層の出場が減っていき、今大会の出場者は僅か17名となった。メンバー的にも目玉と言える選手はおらず、「グランドスラム」の名を冠してはいるものの、トーナメント正味のレベルはぎりぎり平時の「グランプリ」といったところ。

優勝争いの軸になるのはいずれも国内の五輪代表がまだ決まっておらず、候補選手を同時派遣しているドイツ、そしてロシアの選手たち。ドイツはアナ=マリア・ヴァグナーとルイーズ・マルツァーン、ロシアはアレクサンドラ・バビンツェワとアントニーナ・シュメレワがいまだ代表を争っている模様。両国ともに、そして両者の間に決定的な差はなく、今大会の成績で勝ったほうが代表権を得ると考えて良いのではないかという情勢だ。

ほか、カルラ・プロダン(クロアチア)、インバル・ラニル(イスラエル)ら今売り出し中の若手選手の戦いに注目したい。

【プールA】
第1シード:アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)
第8シード:インバル・ラニル(イスラエル)

【プールB】
第4シード:アレクサンドラ・バビンツェワ(ロシア)
第5シード:カルラ・プロダン(クロアチア)

【プールC】
第2シード:ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)
第7シード:ナターシャ・アウスマ(オランダ)

【プールD】
第3シード:アントニーナ・シュメレワ(ロシア)
第6シード:カレン・スティーフェンソン(オランダ)
有力選手:アナスタシア・タルチン(ウクライナ)

■ 78kg超級 国際大会5連勝、勢い止まらぬホマーヌ・ディッコに注目
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ホマーヌ・ディッコ(フランス)

(エントリー20名)

現在5大会連勝中のホマーヌ・ディッコ(フランス)の出場が最大のトピック。この選手が絶対的な優勝候補だ。

ディッコは五輪金メダル候補の一角。頂点にもっとも近いのは素根輝だが、戦術に長けたイダリス・オルティス(キューバ)が総合力という観点での対抗馬一番手だとすれば、「柔道の強さ」で見た場合の最大のライバルはこのディッコだ。持ち味はオルティスやイリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)ら超大型選手も真っ向から粉砕してしまう馬力。まっすぐ組んで正面から技を仕掛けるというケレン味薄い柔道スタイルでこれだけ勝ちまくるのだから、そのパワー、破壊力は相当なものだ。素根とは過去に2017年世界ジュニア選手権で一度対戦しており、その際は素根が「技有」2つを得ての優勢(当時は合技が廃止されていた)で完勝している。ただしこれはディッコの羽化前、データとしてはもはや参考にはならない。今年のディッコは足技、組み手、体捌きといずれも進境著しく、今大会のメンバーなら優勝は確実。その強さを測る「ものさし」がなかなか見つからない大会ではあるが、いかほどの強さか、対素根戦を想定しつつしっかりチェックしておきたいところ。

代表争いは各国ほぼ終了しており、ハイランカーの同時派遣を行っているのはブラジルのみ。結果、第1シードがマリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)、第2シードがベアトリス・ソウザ(ブラジル)というまことに既視感高い配置のトーナメントが組まれることとなった。五輪まで残すは世界選手権ただ1大会のみ、さすがにこのあたりで代表争いも決着とみておくのが妥当なところだろう。組み合わせ的にはディッコと逆サイドを引いたアルセマンがやや優位。何度やらせても差のつかない両者の争いが、どんな結末を迎えるか。注目して見守りたい。

【プールA】
第1シード:マリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)
第8シード:ソニア・アッセラー(アルジェリア)
有力選手:ラウラ・フュゾー(フランス)、イヴァナ・マラニッチ(クロアチア)

【プールB】
第4シード:マリーナ・スルツカヤ(ベラルーシ)
第5シード:ラリサ・ツェリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

【プールC】
第2シード:ベアトリス・ソウザ(ブラジル)
第7シード:ヤスミン・グラボフスキ(ドイツ)
有力選手:サンドラ・ヤブロンスキーテ(リトアニア)

【プールD】
第3シード:ホマーヌ・ディッコ(フランス)
第6シード:メリッサ・モヒカ(プエルトリコ)

※ eJudoメルマガ版5月7日掲載記事より転載・編集しています。

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