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【eJudo’s EYE】「相四つ連戦」で見えた新井千鶴の課題と進化/グランドスラム・タシケント評

(2021年5月5日)

※ eJudoメルマガ版5月6日掲載記事より転載・編集しています。
【eJudo’s EYE】「相四つ連戦」で見えた新井千鶴の課題と進化
グランドスラム・タシケント評
文責:古田英毅
Text by Hideki Furuta

■ クローズアップされた「相四つ問題」
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グランドスラムタシケント2021、苦しみながらもしっかり優勝を決めた新井千鶴

7週間で大規模大会(全国大会、ワールドツアー、コンチネンタル)が8つ。スタートとなったグランドスラム・タシケント大会の記憶などもはや薄れているかもしれないが、書くべきものを濾して、この時点で1度アウトプットすべきものだけは残しておこうと思う。五輪代表評の2つ目は同大会に出場した選手のうち、もっとも批評に値する内容の試合を見せてくれた、そしてまもなく五輪前最終戦のグランドスラム・カザンに挑戦する70kg級の新井千鶴について。

ご存じの通り、新井は2020年2月のグランドスラム・デュッセルドルフで自己最高と言えるパフォーマンスを見せて快勝。それまでは長身ゆえに自然と間合いが遠くなり、自身の長い腕を持て余して力を伝えられないという技術的な問題をなかなか解決出来なかったのだが、この大会では巧みな釣り手操作と足技で相手の重囲を突破して勝利。積年の課題だった「組み手」についに光明を見出し、五輪に向けて視界良好と思わせてくれた。

しかし1年のブランクを経たこのグランドスラム・タシケント2021では大苦戦。ゲルチャク ・サビナ(ハンガリー)との準々決勝では五輪ランキング圏外の相手に「技有」ビハインドを負うというまさかの苦境にも立たされた。それでもしっかり優勝に辿り着いたのはさすがだが、格下相手に苦戦を続けた内容には結構な隙あり。教科書通りの手順で丹念に組み手を紡がんとしたのだがこれがフィットせず、危うい場面、もどかしい展開が連続した。デュセルドルフ大会との決定的な違いは、相手の組み手。対戦相手全員が右組み(ケンカ四つ)であったあの時とは打って変わり、タシケント大会ではこの階級としては珍しく、左組み(相四つ)との対戦が連続したのだ。単に試合勘が鈍っていたということではなく、「相四つの組み手」という新たな宿題が課された大会であったと捉えるべきだろう。

とはいえ。ここで先に言っておくが、国際大会における70kg級のランキング上位選手はほとんど全員が右組みで、新井とはケンカ四つ。いまの新井がより思考量を投下すべきはやはりケンカ四つの方で、五輪を前にしてこの「相四つ問題」の優先順位は物凄く高いわけではない。端的に言って「しっかり潰しておく」というレベルのもの。ただしこの相四つにおける組み手の「隙」、新井の特徴の表出としては実は結構根が深い。ここから発生した問題を考えることは、本命であるケンカ四つ組み手のブラッシュアップにも役立つと考える。

そしてもちろん対戦確率が低いとはいえ、五輪で格下(五輪本戦における左組み選手は全員が新井の格下)に、遅れをとるわけにはいかない。ゆえに少々、この「相四つ組み手」について考えてみたい。

■ 新井の来し方は「身体的記号」との葛藤
新井積年の課題は、物凄く大きく言えば、柔道のスタイルに比してとっている距離が遠すぎること。この階級における新井の最大のアドバンテージは実はパワー(高校時代に手足の長さを生かした技の切れ味が長所だった新井がこの方向で仕上がったのはかなり意外であるが)で、言うまでもなくこれを生かして相手を仕留めるには、少なくとも瞬間的に相手に近づき、相手の体幹に自分の力を直に伝える必要がある。しかし新井は長身で手足が長く、必然的に相手との距離は遠くなる。つまり、近づいたときに本領が発揮できるのに、身体記号的には自動的に遠くなってしまうという矛盾を抱えている選手なのだ。ということは新井が養うべきは、「近づくための手段」。邪魔な長い腕(つっかい棒になってしまう)をなくして肩や胸を相手の体に当てにいくための具体的な釣り手操作であったり、引き手の持ちどころを状況に応じて変えることで、普通に持てば遠くなってしまうはずの距離を的確にコントロールすることであったり、さらに高いレベルでいえばこういう手立てを複合的に組み合わせて技と連結させる「練れた組み手」であったりする。そしてメインテーマであるケンカ四つにおいては投下した思考の量や技術の練度が閾値に達し、ある程度成果が出始めた。この良い目(ケンカ四つ)がしっかり出たのが2020年グランドスラム・デュセルドルフ、そしてまだここまでの段階に至っていない「相四つ」の薄さが表れてしまったのがこの2021年グランドスラム・タシケントだと思う。腕の長さという身体的記号と、採る手立てが噛み合っていないというかつての弱点が、久々、それもかなり大きく出てしまっていた。

掘り下げればどこまでも深く書いてしまえるのだが(思考実験として行ってみたこの部分の下書きは2万字を超えてしまった)、なるべく削って、必要最小限で書きたい。

■ 「袖口」、そして「落とし」と「片襟」
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グルニザ・マトニワゾワと袖口ベースで対峙。巧みな大内刈を見せたが、惜しくもこの技はノーポイント。

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マリアム・チャントゥリア戦の内股。巻き込みに連絡するも取り切れなかった。

袖釣込腰「技有」を失ってしまったゲルチャク戦を中心に、新井の相四つ組み手の、噛み合っていない部分を指摘していきたい。構成上しばらくネガティブな見た目の文が続いてしまうのだが、何卒ご容赦頂きたい、

まずは「持ちどころ」について。新井は相四つにおいても引き手でツト袖口を持つことが多い。棒を制御するに最も効率がいいのは先端を抑えることなので、袖口を持てば相手の腕の動きは抑えやすい。しかし逆に体幹からはもっとも遠くなるので、相手にダイレクトに力を伝えることは難しくなる。つまり「袖口」とは、基本的には攻めではなく守りの組み手である。であればどの試合でも格上で地力に勝り、なるべく早く、ダイレクトに力を伝えて投げてしまいたいはずの新井が、力関係の面からここを持つ、つまり「守る」作戦を採る理由は薄い。

また、腕の長い新井が袖口を掴むと「守りには向くが攻めにくい」というこの組み手の属性が倍化する。接近出来ず、空間が余りやすい。大外刈が抜けてしまう場面などはどうしても釣り手の不備に目がいきがちなのだが、実は引き手が余って空間が詰め切れず、固定が甘い場合がままある。また新井の得意技である内股は、縦回転の軌道の円周に力を加える(跳ね上げる)技。この時円の中心は自身の引き手になるわけで、袖口を持つと半径(中心から円周までの距離)が最も長くなる。当然ながら制御は難しくなる。この日新井は遠間からケンケンで内股に入り、遠くて投げ切れないとみるや巻き込みに連絡するという解法を採っていたが(マリアム・チャントゥリア戦)結局抜けてしまってポイントを逃している。持ち技の特性という面からも、やはり袖口ベースは得策と言い難い。

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決勝、バルバラ・マティッチを体の力で叩き落とした隅落「技有」。この際引き手は深く掴めていた。

ちなみにこの日新井が決めた技、相手を転がした技のほとんどが、実は引き手で袖口ではなく、肘裏の深い位置を掴めたときのものだ。しっかり体の力が伝わっていた。また、この日新井がもっとも苦戦したゲルチャクはこの位置を持たれたときにはまずいとばかりに慌てて掛け潰れてお茶を濁している。相手にとっても、新井に深い位置で引き手を掴まれるのはやっぱり怖いことなのだ。

ちょっと話が逸れるが、新井に限らず女子選手は釣り手の位置に物凄くこだわる一方で引き手は袖口と決めてかかるものが多い気がする(若年から厳し過ぎる競技環境に晒されて相手の良いところを消さねばならなかったことが一因かと思われる)。新井の場合はケンカ四つ特化に由来する習慣の部分が大きいのではないかと愚考するが、本来引き手把持の位置は状況や持ち技、相手との力関係や自身の身体的特徴の掛け算で都度柔軟に、戦略的に決定されるべきもののはずだ。組み手の形自体にあまりいい悪いはなく、要は使いどころ。新井ほどのパワーがあって、しかも基本的に力関係で上で、かつ手足が長く距離を詰めにくい身体的特性を持っているのであれば、「深く持つ」ことをベースにすべきだ。

次にこの持ちどころに関連して、「引き手(相手の釣り手)の落とし」と「片襟・片袖」というトピックについて。新井はケンカ四つ特化ファイターゆえか、相四つにおける引き手把持の必須条件である袖の「落とし」が甘い。袖口を持った場合も落とさず、中空で緩んでいる場合が多い。こうなると相手の技を止められないだけでなく、実は自身のバランスが安定しない。特に好んで使う組み際の技、片襟を差しながら掛ける大内刈や大外刈に踏み込む際に、自身の釣り手側に重心が大きくブレてしまう。非常に危うい。また先に引き手で袖口を一方的に抑えると、危機を感じた相手に逆に自身の釣り手も抑えられる「両袖絞り合い」の形が増える。新井が釣り手で片襟を差しながらの技を多用するのはこの形の打開を期してのことが多いのだが、前述の通り落としが甘いので、引き手が上がり、釣り手側の肩が下がった(袖を抑えられて重心が釣り手側に残った)まま片襟に手先を伸ばすこととなる。当然ながら釣り手側への振り返しには堪えられず容易に崩れてしまう。特に片襟の大内刈でこれをやってしまうと致命傷だ。ゲルチャクに投げられた袖釣込腰はまさしくこの「引き手の落としが甘い」まま「片襟に手を伸ばす」ことの合わせ技だった。事故の可能性がかなり高い形だと思う。片襟は最小限に、そして何よりも「引き手はしっかり落とす」、これは徹底すべきだと思う。

余談として。ちょっとこのあたり面倒なのだが、新井の得意なケンカ四つにおける「片襟差し」には実はこの「振り返される」リスクは少ない。バランスがとりやすく、ひたすら引き手側に追い込んでいけるかなり強い組み手であり、同じ片襟でも纏う属性が異なる。ケンカ四つならさほど危険ではない釣り手を肘下に置いて張りを作る(袖口に置いて両手で落とすのではなく)形の片袖技も、相四つの場合にバランスが取れるのは前技(担ぎ技)のみ。後ろ技はご法度なのだが、新井はこれもさほど躊躇なく繰り出してじまっていた。この日直接返される場面はなかったが、かなり危うい。このあたりの違いは少し整理しておいたほうがいいと思う。

関連してもう1つ。この日の試合では、新井の癖である「腰が遅れたまま腕を一杯に伸ばして前に追う」形がいつも(ケンカ四つ)以上に目立っていた。組み際の大内刈や小内刈、あるいは小外刈やケンケン内股の際に手先が先行して、腰を置き去りにしたまま体が伸びてしまう格好になる。言うまでもなく危ない。巻き込んでもろとも倒れることを狙う相手の好餌だ。自身の特徴である「腕の長さ」との付き合い方の意外な拙さ、という文脈で捉えられる現象ではあるのだが、これも実は「まず袖口を持って(間合いが遠い)」「引き手を落とさないまま掛ける」(相手を崩せないまま重心がブレて腰が浮つき、手だけが伸びる)という、組み手の不備が原因だと思う。

■ 「相四つ横変形」
これらの問題点がもっともよく見える形が、頻発していた「相四つ横変形」(相手と横にずれ、互いが並行に近い立ち位置を取る形)で袖口を持つ形。膠着の因、そして先に攻められるもととなっていた。相四つ横変形からの攻撃には大きく言って2つの方法論がある。1つ目はこの形に特化した技、向いた技を掛けること。2つ目は、自分の掛けやすい形(多くの選手にとっては正面)に立ち位置を直すこと。1つ目の「向いた技」の代表格としては、なんといってもまず袖釣込腰が挙げられる。「特化した技法」としては、例えば軸足から大きく動いて遠心力を使うタイプの大内刈や内股、腕をまとめて横に投げる大外刈、小内払の形で相手の足をずらして一瞬体重を掛けさせてから仕掛ける大外落、その他もろもろ。国際大会における最新トレンドとしては、この大会でも戦ったマトニワゾワほかウズベキスタン勢が最近多用する変形の跳腰がまっさきに思いつく。

試合を見る限り新井はもっか、足技を使って立ち位置を「直す」、2つ目の方法を軸にしていると見受けられる。が、当然ながら技を掛けるまでにはどうしても手数が掛かる。一方たとえばゲルチャクは袖釣込腰のある選手で、技種的には「直す」ことなくこの絞り合いから一発で技に入ってくる。物凄く極端に言えば、相四つ横変形の袖口絞り合いは自身が袖釣込腰を持っていない限り「やってはいけない」くらいのものなのだと思うのだが、新井がこの試合で見せた担ぎは右の一本背負投一発のみで、持ち技や相手のタイプと、採っている形が噛み合っているとは言い難い。相四つ横変形を採るならそれはそれで引き手をしっかり落とすなり深く持つなりすれば足技ベースの「直し」で戦える可能性が増すが、やはり全般的に「落とし」が甘く、自身の引き手の肩が上がり、釣り手側が下げられるバランスの悪い形が出来てしまっていた。

つらつら書いてきたが、この相四つで起こってしまったよろしくないこと、いずれも、新井がこれまで悩んで来た「身体的記号と柔道が噛み合っていない」こと、そして己の特徴に対する具体的なアプローチの手立ての不足や詰めの甘さという、かつて新井がケンカ四つでクリアしたはずのハードルと、根は同じであることを説明したかった。

■ この先の「相四つ」について
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マリアム・チャントゥリアを投げた大外刈。自身の特性を良く踏まえた一撃だった。

ネガティブな指摘を立て続けにしてしまったが、解決には十分希望が持てると思う。ひとつは新井にこの「身体的特徴をしっかり見つめて、適切なアプローチを考える」ことの成功体験がある(ケンカ四つ)こと。ふたつめは、新井が種々様々新たに持ち込んだこの日の手立ては一定の成果を発揮しており(ゆえに苦戦の中でもしっかり優勝に辿り着くことが出来た)、これまで挙げて来た「隙」は単に新井の目配りがまだ及んでいない空白域であるという見方が出来ること。みっつめはこれに関連して、のっけに「教科書通り」と書いた新井の相四つのアプローチ手順が決してそれ自体は間違いではなく、ディティールを詰めればしっかり機能する可能性があること。

この日の新井の進境について。引き手から先に持つ相四つ組み手の大原則を実現するために、釣り手をクロスに袖を持ったりまず片襟から引き寄せたりの「二本使って」持つ形を様々丁寧に駆使していたし、担ぎ技で相手が勢いづきそうなタイミングでは両襟を掴んで相手の回転をまず封じるという的確な手立てを採る場面もあった。ビハインドを追いついた左内股「技有」はまさに絶妙。相四つ横変形、低い位置に落とされた釣り手を敢えて切らずに、絞らせたまま呼びこんで吸い込み投げたレベルの高い一発だった。「技有」を追いかける時間制限ありの状況でこれをやってのける技術力と精神力はかなりのもので、明らかに「やってきた技術」だと思う。この呼び戻しの左内股は右出足払、左小内払、反時計回りの呼び込み(足を使わない支釣込足)と三段の崩しから繋げたものだが、この「内・外・内」の足技の揺さぶりは他の場面でも積極的に繰り出しており、相手の出足を止めることはもちろん、組み手の膠着から立ち位置を修正するツールとしても良く効いていた。初戦のマリアム・チャントゥリア戦で見せた大内刈フェイントの大外刈は作りといい、強い横襟の把持と腰の突っ込みを利かせた決めといい、自身の特徴をしっかり踏まえた非常に意識の高い技。また、ポイントにはならなかったが、グルノザ・マトニヤゾワ戦で見せた決めの方向を大胆に変えながらの左大内刈もレべルの高い技術。思考量を窺わせた。

新井は、考えたエリアにはきちんと解を見出せる選手なのだ。(そしてこれらの新たな技術の持ち込みには、新井が自ら考えて試せる環境を獲得した気配を、濃く感じる)。

相四つの組み手に話を戻すと。具体的には、「引き手の袖を深く持つ」「持った袖をしっかり落とす」という2つをしっかり行うことが突破口になると思う。これは新井の特性(身体的にも柔道の特徴的にも)を生かす大原則に沿った方法であり、同時に新井が持ち込んだ丁寧な手立てを機能させるための技術的な「詰め」でもある。全身に血流を送り出す心臓であり、送られた栄養は細部に張り巡らされた毛細血管にまで効いてくるはず。組み手、技、際、すべての歯車がこれでスムーズに回り出す可能性すらある。

個人的には、例えば引き手で前襟(深い袖)、釣り手で奥、という手順を徹底するだけでも新井は五輪を勝ち切れると思う。相四つでも釣り手から柔道が出来るような熟成に至るには思考投下開始からの時間が足りなかったと見受けるが、これは後からじっくりやればいい。現在の70kg級の組成を考えれば、優先順位は高くない。

繰り返すが、新井は考えたエリアにしっかり答えを出せる選手。そして相四つ組み手の思わぬ空白は階級の組成(ケンカ四つが圧倒的に多い)とともに、ほとんど全員が右組み(ケンカ四つ)という所属の事情も無縁ではないと推察する。五輪まであと2か月強、新井には、求める稽古相手や臨む練習メニューといった環境をしっかり得て、存分に考え、悔いのない準備をして欲しい。そして、自身の才能と資質に見合った高い位置に立って欲しい。

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いよいよ五輪前最終戦、新井の戦いぶりに期待。

というわけであれから2か月。いよいよ五輪前最終戦のグランドスラム・カザンが始まる。新井の組み合わせを見てみると、またもや「滅多にない」はずの相四つとの対戦が最大2試合組まれる可能性がある。注目ポイントは新井の引き手。「深く」持って、しっかり「落とす」ことが出来ているかどうか。あるいはあの苦戦を踏まえてなんらか異なる解を持ち込んでくれるのか。ここが注目ポイントである。

カザン大会に関してもう1つ。タシケント大会における新井苦戦の因として、不在期間に70kg級の喫水線が上がって来ていた可能性もまた高いと思う。昨秋以来ワールドツアーを見る限りでは中堅クラスのレベルが上がり、メダルクラスとこの層がシームレスに連結されてきている。これまで新井は別格と考えていたが、実はそうとも言い切れないところまで全体のレベルが上がってきているのかもしれない。ジュリ・アルベールが引退し、マリー=イヴ・ガイが代表落ちした70kg級は2021年7月の東京五輪が世代交代の波の波頭になる可能性もある。五輪金メダル候補の第一はもちろん新井だが、ふたつ目に高い可能性は「大外から意外な選手がまくってしまう」でないかと思ってしまうほど。この「波」の高さや喫水線の位置が、今回のグランドスラム・カザンの新井の戦いぶりではっきりわかると思う。

以上である。長く、わかりにくい拙稿に最後までお付き合い下さり、感謝申し上げる。

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