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【即日レポート】ロンバルド久々本領発揮の全試合「一本」V、荒れた最軽量級はガリーゴスが制す/欧州柔道選手権2021第1日男子 (60kg級、66kg級)

(2021年4月17日)

※ eJudoメルマガ版4月16日掲載記事より転載・編集しています。
[即日レポート]ロンバルド久々本領発揮の全試合「一本」V、荒れた最軽量級はガリーゴスが制す/
欧州柔道選手権2021第1日男子 (60kg級、66kg級)
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66kg級決勝、マニュエル・ロンバルドがヴァジャ・マルグヴェラシヴィリから隅落「一本」

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決勝を戦うロンバルド。この日は全試合一本勝ちだった、

文責:古田英毅
Text by Hideli Furuta


今年のヨーロッパ王座を争う欧州柔道選手権2021が16日、ポルトガル・リスボンで開幕。初日の男子は66kg級、60kg級の競技が行われた。

66kg級は2019年のワールドマスターズ王者マニュエル・ロンバルド(イタリア)が優勝。国際大会再開後は2大会連続の初戦負け(2020年10月欧州選手権、2021年1月ワールドマスターズ)と不調だったが、この日は体の力が復活。ロンバルドが得意な「片手状態」を許す相手が続いたことも嵌り、得意の肩車を軸に久々強さをみせつけた。初戦のロベルト・クラチャル(クロアチア)戦を落ち着いた「足抜き」からの崩袈裟固「一本」で勝ち抜くと、準々決勝はケネス・ファンガンスベケ(ベルギー)を2分38秒肩車「一本」、準決勝はこの日大健闘のジョアオ・クリソストモ(ポルトガル)を僅か31秒の肩車「一本」で軽々料理。決勝は第1シードのヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)とマッチアップ、この試合もケンカ四つで引き手を争う「片手状態」が続き、ここからマルグヴェラシヴィリが引き手で脇をさしての小外掛という大技一発。しかし素早く反応、相手のインパクトが訪れる前に踏み込んで迎え撃ち、叩き落として隅落「一本」。全試合一本勝ちで初の欧州制覇を決めた。

2戦目以降はいずれも片手状態からの「一本」。2019年ワールドマスターズ制覇後周囲の徹底研究を受けて序列を落としたロンバルドだが、その警戒網の緩みを突いて復活を果たした格好の大会だった。嵌ったときの強さはやはり格別。少なくとも、この相手と片手で戦ってはいけない、と強く感じさせる1日だった。

3位にはクリソストモとアルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)が入賞。クリソストモは3位決定戦でズミトリー・ミンコウ(ベラルーシ)と対戦。GS延長戦にミンコウの内股に完全に回され「技有」を宣されてしまうも、自身が肩車で投げ返したとばかりにガッツポーズで猛アピール。この甲斐あってかポイントは取り消され、最終的には肩車「技有」を得て勝ち越し。地元で嬉しい表彰台登攀となった。

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優勝はフランシスコ・ガリーゴス。決勝はルカ・ムヘイゼを隅落「一本」で破った。

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3位決定戦、ヤゴ・アブラゼの裏投「一本」。アブラゼは尖ったまま、変則の特徴を失わぬまま順調に強くなっている。

60kg級は第1シードのヤゴ・アブラゼ(ロシア)が準々決勝でヤニスラフ・ゲルチェフ(ブルガリア)に巴投と小内刈の合技「一本」で敗れる波乱の展開。アブラゼのライバルと目されたワリ-ド・キア(フランス)も準々決勝で同国のライバルであるルカ・ムヘイゼに外巻込と一本背負投の合技「一本」で苦杯を喫し、本戦トーナメントから脱落した。

荒れたトーナメントの勝者は第2シード配置のフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)。この日は相手に脚を絡まれた「抑え込みフェイント」からの袖車絞が面白いように決まり、山場の準々決勝カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)戦、続く準決勝のマタン・ココラエフ(イスラエル)戦をいずれもこの技で突破。決勝はムヘイゼの隅返を跨いで胴体を挟む形で大きく踏み込み、隅落「一本」で優勝を決めた。

3位にはアブラゼとフセイノフが入賞。3位決定戦はアブラゼがココラエフから左大外巻込「技有」に、片足を大きく上げての豪快な裏投「一本」と圧倒。フセイノフはゲルチェフに巴投「技有」を先行されたが、タイプの違う「韓国背負い」で2度投げつけて合技「一本」。しっかり表彰台を確保した。

各階級の入賞者と成績上位者、決勝ラウンドの結果は下記。

■ 60kg級
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60kg級メダリスト。左から2位のルカ・ムヘイゼ、優勝のフランシスコ・ガリーゴス、3位のヤゴ・アブラゼとカラマト・フセイノフ。

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60kg級決勝、ガリーゴスがムヘイゼから隅落「一本」

(エントリー22名)

【入賞者】
1.GARRIGOS, Francisco (ESP)
2.MKHEIDZE, Luka (FRA)
3.ABULADZE, Yago (RUS)
3.HUSEYNOV, Karamat (AZE)
5.GERCHEV, Yanislav (BUL)
5.KOKOLAYEV, Matan (ISR)
7.KHYAR, Walide (FRA)
7.PANTANO, Angelo (ITA)

【成績上位者】
優 勝:フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)
準優勝:ルカ・ムヘイゼ(フランス)
第三位:ヤゴ・アブラゼ(ロシア)、カラマト・フセイノフ(アゼルバイジャン)

【3位決定戦】
ヤゴ・アブラゼ(ロシア)〇裏投(1:14)△マタン・ココラエフ(イスラエル)
カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)〇合技[背負投・背負投](GS1:57)△ヤニスラフ・ゲルチェフ(ブルガリア)

【決勝】
フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)〇GS隅落(GS1:39)△ルカ・ムヘイゼ(フランス)

■ 66kg級
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66kg級メダリスト。左から2位のヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ、優勝のマニュエル・ロンバルド、3位のジョアオ・クリソストモとアルベルト・ガイテロ=マルティン。

(エントリー28名)

【入賞者】
1.LOMBARDO, Manuel (ITA)
2.MARGVELASHVILI, Vazha (GEO)
3.CRISOSTOMO, Joao (POR)
3.GAITERO MARTIN, Alberto (ESP)
5.BUNCIC, Strahinja (SRB)
5.MINKOU, Dzmitry (BLR)
7.BUNESCU, Vadim (MDA)
7.VAN GANSBEKE, Kenneth (BEL)

【成績上位者】
優 勝:マニュエル・ロンバルド(イタリア)
準優勝:ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)
第三位:ジョアオ・クリソストモ(ポルトガル)、アルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)

【3位決定戦】
ジョアオ・クリソストモ(ポルトガル)〇GS技有・肩車(GS4:32)△ズミトリー・ミンコウ(ベラルーシ)
アルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)〇GS技有・隅落(GS1:07)△ストラヒンヤ・ブンチッチ(セルビア)

【決勝】
マニュエル・ロンバルド(イタリア)〇隅落(1:05)△ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)

写真提供:欧州柔道連盟
Photo: Eurpean Judo Union
※権利者の許可を得て掲載しております。無断転載・転用を禁じます。

※ eJudoメルマガ版4月16日掲載記事より転載・編集しています。

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