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[速報]48kg級角田夏実が圧勝V、超級は冨田若春が制す/2021年全日本選抜柔道体重別選手権大会第1日

(2021年4月3日)

※ eJudoメルマガ版4月3日掲載記事より転載・編集しています。
[速報]48kg級角田夏実が圧勝V、超級は冨田若春が制す
2021年全日本選抜柔道体重別選手権大会第1日
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48kg級決勝、角田夏実が古賀若菜から腕挫十字固「一本」

体重別で今年の柔道日本一を争う2021年全日本柔道選抜体重選手権大会がきょう3日、福岡国際センター(福岡市)で開幕。初日は女子全7階級の競技が行われた。

48kg級は第1シード選手の角田夏実(了徳寺大職)が他をまったく寄せ付けぬ、圧勝V。初戦は坂上綾(三井住友海上)から一方的に2つの「指導」を奪った末にGS延長戦1分10秒得意の腕挫十字固「一本」、準決勝は吉岡光(山梨学院大1年)をこれも得意の巴投「技有」の優勢で破ると、決勝は2019年大会の覇者・古賀若菜(山梨学院大1年)を僅か28秒の腕挫十字固「一本」で破った。この日の強さは、「一本」2つに「技有」優勢1つというスタッツだけでは表現し切れない圧倒的なもの。3試合の中に、危ない場面はただの1つもなし。常に先んじて展開を取り、組み勝ち、嵌め、先に掛け、極め、最終的には誰もが警戒しているはずの巴投と腕挫十字固で勝ち切るという完璧な内容だった。角田は52kg級時代(2018年、2019年)に続く3大会連続3度目の優勝。「階級を変えていったんゼロになったので、パリ五輪に向けて勝ち続けなければいけない」と2024年の五輪挑戦も明言した。

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78kg超級決勝、冨田若春が機動力を生かして高橋瑠璃を攻める

78kg超級は昨年10月の講道館杯、12月の皇后盃を立て続けに制して優勝候補筆頭と目されていた冨田若春(コマツ)が初優勝。1回戦は児玉ひかる(東海大3年)を「指導3」の反則、準決勝は秋場麻優(ALSOK)を隅落と小外掛の合技「一本」で下し、決勝は、第1シード選手朝比奈沙羅(ビッグツリー)が欠場した山から勝ち上がって来た世界ジュニア王者・高橋瑠璃(山梨学院大2年)をGS延長戦の末に「指導3」の反則で破った。今回も重量級離れした機動力の高さで相手を翻弄、並みいる強豪を寄せ付けなかった。試合後は「まだまだ課題も見つかった。そこを改善して、世界選手権では優勝して強さを証明したい」と初の世界大会に向けて(※大会後の強化委員会でブダペスト世界選手権代表に選考された)強い気持ちを語っていた。

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63kg級決勝、鍋倉那美が佐藤史織から外巻込「技有」

63kg級も優勝候補の筆頭がしっかり勝利、第1シードの鍋倉那美(大石道場)が初めて頂点を極めた。初戦は渡邉聖子(帝京大4年)に攻め込まれながらも小内刈を押し返しての隅落「技有」で勝利、準決勝も攻撃型の幸田奈々(自衛隊体育学校)に先んじて攻められるがこれも相手の支釣込足を誘っておいての隅落「技有」で勝ち抜け。決勝は、この日好調の佐藤史織(コマツ)と「指導2」を奪い合う鍔迫り合いから一瞬で抜け出し、GS延長戦3分29秒に外巻込「技有」で勝負を決めた。形上攻め込まれながらも決して動ずることなく、淡々と組み手を進め、罠を張ってワンチャンスを決め切る。自身の体の強さをよく理解した、冷静な戦いぶりが印象的だった。6度目の出場での初Vに試合後は笑顔、「すべてはパリ五輪で金メダルを獲るため」と意欲的なコメントで大会を締めた。

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57kg級決勝、舟久保遥香が宇高菜絵から小内刈「技有」

57kg級は舟久保遥香(三井住友海上)が初優勝。1回戦で五十嵐日菜(国士舘大1年)を大外落「技有」、準決勝で竹内鈴(パーク24)を「指導3」の反則で破り、決勝は過去3敗の宇高菜絵(ブイ・テクノロジー)の組み手を完封。「指導2」選手で追い詰めた末のGS延長戦、小内刈「技有」を奪って勝利を決めた。舟久保は2017年、2018年大会に続く決勝進出でついに悲願の選抜体重別制覇を達成。「なんとしても勝ちたかった」と勝利に目を潤ませていた。

宇高は36歳にして、昨年10月の講道館杯に続く決勝進出。1回戦は富沢佳奈(東海大4年)からGS延長戦の大外巻込「技有」、準決勝は鶴岡来雪(コマツ)から大外落「一本」と得意の大外刈で強敵を次々撃破。敗れはしたが主役級の活躍だった。

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70kg級決勝、新添左季が寺田宇多菜から大外刈「技有」

70kg級は新添左季(自衛隊体育学校)が素晴らしいパフォーマンスで優勝。持ち前の力強い投げが冴えわたり、初戦は青柳麗美(JR九州)から内股「一本」、準決勝は朝飛真実(桐蔭横浜大2年)から大外落「技有」を奪って決勝へ。決勝は寺田宇多菜(JR東日本)の洗練された組み手を、シンプルに「同時に両襟」を持つ力強い一手目で突破。大外刈「技有」を得て優勝を決めた。アジア大会代表まで上り詰めた出世期を思わせる、スケールの大きい柔道。ここのところ持ち味を発揮できなかった新添だが、まさに雲を払うような快勝だった。

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78kg級決勝、髙山莉加が佐藤瑠香から縦四方固「一本」

78kg級は髙山莉加(三井住友海上)が2018年大会以来2度目のV。決勝は佐藤瑠香(コマツ)をGS延長戦の末に縦四方固「一本」で破った。佐藤の左一本背負投を潰すと素早く右腕をロック、体を捌くなり腕一本を抱えての崩袈裟固、次いで相手の動きに合わせて縦四方固と、淀みのない展開で相手を置き去りにした。大外刈や内股などの一撃が得意な髙山だが、この日は新兵器の左袖釣込腰を持ち込み、これによって展開が安定し、技の連携も円滑に。新境地を見せた大会だった。第1シードの梅木真美(ALSOK)は1回戦で佐藤に谷落「技有」で敗れた。

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52kg級決勝、坪根菜々子が武田亮子から大外刈「技有」

大混戦となった52kg級はダークホースの坪根菜々子(福岡大4年)が力強い柔道で初優勝。初戦で東玲奈(東亜大2年)を縦四方固「一本」で破ると、以降は優勝候補を連続撃破。準決勝は前田千島(三井住友海上)を谷落「一本」、決勝は講道館杯の覇者武田亮子(コマツ)を大外刈と横四方固の合技「一本」で破った。無印からのビッグタイトル獲得だが、この日の結果は妥当。他から頭ひとつ抜けた骨の太い柔道、優勝者にふさわしいパフォーマンスだった。

各階級の入賞者と全試合の結果は下記。

■ 48kg級
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48kg級優勝の角田夏実

(エントリー8名)

【入賞者】
優 勝:角田夏実(了德寺大職)
準優勝:古賀若菜(山梨学院大2年)

【1回戦】
角田夏実(了德寺大職)○GS腕挫十字固(GS1:33)△坂上綾(三井住友海上)
吉岡光(東海大1年)○合技[背負投・袈裟固](1:16)△小倉葵(岡山県警察)
古賀若菜(山梨学院大2年)○片手絞(3:19)△渡邉愛子(東海大3年)
馬場彩子(了德寺大職)○GS反則[指導3](GS2:31)△立川莉奈(福岡県警察)

【準決勝】
角田夏実○優勢[技有・巴投]△吉岡光
古賀若菜○片手絞(0:36)△馬場彩子

【決勝】
角田夏実○腕挫十字固(0:28)△古賀若菜

■ 52kg級
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52kg級優勝の坪根菜々子

(エントリー8名)

【入賞者】
優 勝:坪根菜々子(福岡大4年)
準優勝:武田亮子(コマツ)

【1回戦】
坪根菜々子(福岡大4年)○縦四方固(4:00)△東玲奈(東亜大2年)
前田千島(三井住友海上火災保)○GS片手絞(GS6:12)△中内柚里(JR東日本)
武田亮子(コマツ)○優勢[技有・袖釣込腰]△新城凜子(環太平洋大4年)
柴田紗希(大阪府警察)○内股(2:16)△郡司風花(岩手県警察)

【準決勝】
坪根菜々子○谷落(2:35)△前田千島
武田亮子○反則[指導3](3:20)△柴田紗希

【決勝】
坪根菜々子○合技[大外刈・横四方固](2:22)△武田亮子

■ 57kg級
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57kg級優勝の舟久保遥香

(エントリー8名)

【入賞者】
優 勝:舟久保遥香(三井住友海上)
準優勝:宇髙菜絵(ブイ・テクノロジー)

【1回戦】
鶴岡来雪(コマツ)○GS谷落(GS2:39)△玉置桃(三井住友海上)
宇髙菜絵(ブイ・テクノロジー)○GS技有・大外巻込(GS4:02)△富沢佳奈(東海大4年)
竹内鈴(パーク24)○GS技有・裏投(GS1:34)△柴田理帆(JR東日本)
舟久保遥香(三井住友海上)○優勢[技有・大外落]△五十嵐日菜(国士舘大1年)

【準決勝】
宇髙菜絵○大外落(2:23)△鶴岡来雪
舟久保遥香○反則[指導3](4:00)△竹内鈴

【決勝】
舟久保遥香○GS技有・小内刈(GS1:10)△宇髙菜絵

■ 63kg級
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63kg級優勝の鍋倉那美

(エントリー8名)

【入賞者】
優 勝:鍋倉那美(大石道場)
準優勝:佐藤史織(ミキハウス)

【1回戦】
鍋倉那美(大石道場)○GS技有・隅落(GS0:15)△渡邉聖子(帝京大4年)
幸田奈々(自衛隊体育学校)○出足払(3:52)△山本杏(パーク24)
土井雅子(JR東日本)○GS崩上四方固(GS9:33)△立川桃(東海大3年)
佐藤史織(ミキハウス)○GS反則[指導3](GS0:34)△堀川恵(パーク24)

【準決勝】
鍋倉那美○優勢[技有・隅落]△幸田奈々
佐藤史織○GS反則[指導3](GS2:41)△土井雅子

【決勝】
鍋倉那美○GS技有・外巻込(GS3:29)△佐藤史織

■ 70kg級
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70kg級優勝の新添左季

(エントリー8名)

【入賞者】
優 勝:新添左季(自衛隊体育学校)
準優勝:寺田宇多菜(JR東日本)

【1回戦】
大野陽子(コマツ)○GS反則[指導3](GS6:40)△宇野友紀子(JR東日本)
寺田宇多菜(JR東日本)○GS隅落(GS4:37)△桑形萌花(三井住友海上)
朝飛真実(桐蔭横浜大2年)○大外返(3:31)△田中志歩(JR東日本)
新添左季(自衛隊体育学校)○内股(3:25)△青柳麗美(JR九州)

【準決勝】
寺田宇多菜○GS背負投(GS2:27)△大野陽子
新添左季○優勢[技有・大外落]△朝飛真実

【決勝】
新添左季○優勢[技有・大外刈]△寺田宇多菜

■ 78kg級
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78kg級で優勝した髙山莉加

(エントリー8名)

【入賞者】
優 勝:髙山莉加(三井住友海上)
準優勝:佐藤瑠香(コマツ)

【1回戦】
佐藤瑠香(コマツ)○優勢[技有・谷落]△梅木真美(ALSOK)
梅津志悠(三井住友海上)○GS技有・大内刈(GS2:39)△佐々木ちえ(とんとん亭柔道クラブ)
髙山莉加(三井住友海上)○GS反則[指導3](GS3:26)△平野友萌(筑波大1年)
泉真生(コマツ)○GS反則[指導3](GS2:11)△和田梨乃子(パーク24)

【準決勝】
佐藤瑠香○GS反則[指導3](GS4:49)△梅津志悠
髙山莉加○反則[指導3](3:42)△泉真生

【決勝】
髙山莉加○GS縦四方固(GS2:34)△佐藤瑠香

■ 78kg超級
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78kg超級優勝の冨田若春

(エントリー8名)

【入賞者】
優 勝:冨田若春(コマツ)
準優勝:髙橋瑠璃(山梨学院大3年)

【1回戦】
髙橋瑠璃(山梨学院大3年)○不戦△朝比奈沙羅(ビッグツリー)
稲森奈見(三井住友海上)○後袈裟固(1:32)△橋本朱未(コマツ)
冨田若春(コマツ)○反則[指導3](3:27)△児玉ひかる(東海大3年)
秋場麻優(ALSOK)○GS反則[指導3](GS0:54)△粂田晴乃(了德寺大職)

【準決勝】
髙橋瑠璃○優勢[技有・内股透]△稲森奈見
冨田若春○合技[隅落・小外掛](3:21)△秋場麻優

【決勝】
冨田若春○GS反則[指導3](GS3:32)△髙橋瑠璃

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