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苦渋の決断、本戦一週間前の「練習会」で代表を選抜/東京都高体連柔道専門部・赤澤良太委員長に聞く

(2021年3月14日)

※ eJudoメルマガ版3月14日掲載記事より転載・編集しています。
苦渋の決断、本戦一週間前の「練習会」で代表を選抜/東京都高体連柔道専門部・赤澤良太委員長に聞く
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東京都高体連柔道専門・赤澤良太委員長

第43回全国高等学校柔道選手権本戦の開催が間近(3月19日~20日・東京武道館)に迫る中、しかし開催地・東京では予選会が実施出来ず、代表選手が決められないという危機。都内に発令された緊急事態宣言が延長され、東京都高体連主催のイベントが行えなくなってしまったためだ。そんな中、東京都高体連柔道専門部は、14日に東京都柔道連盟の国体強化練習会の場を借りて最小限の人数による選抜試合を実施(女子は書類による選考)し、本戦に代表選手を送り込む道を選んだ。その経緯を、同専門部の赤澤良太委員長に聞いた。

―――経緯を教えてください。

当初1月24日に予定していた予選を、緊急事態宣言の発令(1月8日~2月7日)を受けて2月28日に延期。宣言の延長を受けて日程を3月14日に再度ずらし、支部予選を中止することで参加人数を減らして(1校1階級1名)規模を縮小して実施することとした。しかし、緊急事態宣言が3月7日からさらに2週間延長されてしまった。東京都高等学校体育連盟は緊急事態宣言下での大会を行わないと規定しているので、下部組織である柔道専門部も予選を実施することが出来なくなってしまった。全員が納得する方法はないと思うし、選手を送らないという意見ももちろんあったが、議論の末、男子は東京都柔道連盟による練習会の場を借りて試合を行い、技術優秀者を代表に選抜するという形を採ることとなった。練習会の結果をもとに、常任委員会の承認を経て代表を決定することになる。

―――参加者は。

秋季支部(※第1~第4)新人大会の優勝者。各階級計4名、無差別は最終的に8名。もちろん対象となる選手の中で、出場の意思があるもののみの参加とした。緊急事態宣言下で稽古が十分でない選手も多く、負傷のリスクを下げるために、参加人数を最小限に絞った。本戦が中止となればもちろん取りやめる予定だったが、1週間後に本戦が行われる同じ地区であれば、感染対策をしっかり行って出来得る限りリスクを減らした形で、実施は可能と判断した。もはや誰もが納得できるベストな方法はないと思うが、最善の策ということで理解を頂きたい。

―――女子に関しては。

女子はもともと都予選がオープン参加で、支部大会は正規の体重分けで行われていない。選考の対象大会がないので男子と同じ方法を採ろうにも出場選手を選ぶ方法がなく、例年の国民体育大会選考と同じ形で行うこととした。過去の大会の実績の上位6校に出場枠を振り分け、書類選考という形で選手を選抜する。今年は無差別の代表枠が2つあり(編集部註・無差別に代表を送らない県が1つあり、規定通りこの枠は開催地に与えられる)、6校それぞれが選手を送ることが可能。

―――代表に決まった選手に期待することは。

モチベーションの維持が難しかったと思うし、本当に大変な状況ではあるが、東京オリンピックと同じ会場で試合が出来る貴重な機会。練習の成果を十分に発揮して欲しい。

―――試合に参加出来なかった選手に、メッセージをお願いします。

来年度、試合が開催されることを信じて、しっかり準備をして欲しい。そして試合だけが柔道ではない、こういうこともある、と学ぶ機会を得たと考えて欲しい。何があるかわからない時代だが、生徒たちに練習の成果を発揮してもらうために、東京都高体連柔道専門部は、一生懸命来年度の準備をする。

※ eJudoメルマガ版3月14日掲載記事より転載・編集しています。

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