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【プレビュー】優勝候補は3階級すべて日本勢、1年ぶり登場の王者・阿部詩に注目/グランドスラム・タシケント2021第1日女子プレビュー(48kg級、52kg級、57kg級)

(2021年3月5日)

※ eJudoメルマガ版3月5日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】優勝候補は3階級すべて日本勢、1年ぶり登場の王者・阿部詩に注目
グランドスラム・タシケント2021第1日女子プレビュー(48kg級、52kg級、57kg級)
グランドスラム・タシケント組み合わせ(公式サイト)

文責:eJudo編集部

■ 48kg級 本領発揮なるか、角田夏実のコンディションに注
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角田夏実

(エントリー27名)

2013年リオデジャネイロ世界選手権王者のムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)が第1シード。この選手と角田夏実(了徳寺大職)が優勝争いの軸だ。ほかにトーナメントの顔となれるような選手はいないが、アンドレア・ストヤディノフ(セルビア)、ラウラ・マルティネス=アベレンダ(スペイン)などシード選手にはそれなりに力のある選手が置かれており、見どころは決して少なくない。

注目は角田夏実(了徳寺大職)の出来。昨年11月の講道館杯では優勝候補と目されながら、初戦で52kg級からの転向組の立川莉奈(福岡県警察)にまさかの敗北を喫している。その際はコロナ期間の稽古環境の変化による減量の難しさについて言及しており、今大会はまずコンディショニングが上手く行っているのかが第1の注目ポイントということになる。2回戦で担ぎ技を連発してくるスタミナ手数タイプのシラ・リショニー(イスラエル)との対戦が組まれており、ここで調子を測ることができるだろう。角田の実力を考えれば、平均値以上の出来で十分に優勝が狙える陣容。順当に決勝まで勝ち上がり、上側の山を勝ち上がってくるであろうムンフバットとの寝業師対決の実現に期待したい。

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ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)

【プールA】
第1シード:ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)
第8シード:ガブリエラ・チバナ(ブラジル)
有力選手:モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)

【プールB】
第4シード:ミリツァ・ニコリッチ(セルビア)
第5シード:アンドレア・ストヤディノフ(セルビア)

【プールC】
第2シード:ラウラ・マルティネス=アベレンダ(スペイン)
第7シード:グルカデル・センツルク(トルコ)

【プールD】
第3シード:シラ・リショニー(イスラエル)
第6シード:アイシャ・グルバヌリ(アゼルバイジャン)
日本代表選手:角田夏実(了徳寺大職)

■ 52kg級 王者阿部詩1年ぶりの実戦、注目は技術的な上積みの有無
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阿部詩

(エントリー30名)

世界選手権を2連覇中の現役王者・阿部詩(日本体育大2年)の出場が最大のトピック。オデット・ジュッフリダ(イタリア)が大会直前に出場を取り下げたこともあり、阿部の対抗馬になるような選手は見当たらない。出場者も中堅選手が中心で、見どころが「阿部の勝ちぶり」にはっきりと定まったトーナメントと言って良いだろう。

阿部は昨年2月のグランドスラム・デュッセルドルフ以来約1年ぶりの実戦。試合勘の面などに不安はあるが、今回のメンバーであれば苦戦することすら考え難い。持ち味である豪快な投技と力強い寝技による「一本」の連続に期待したい。注目ポイントとしては、この新型コロナ禍による大会中断期間を経ての、技術的な上積みを見せられるかどうか。もともと阿部は柔道の幅を広げることに非常に熱心な選手であり、何らか新しい技術を用意している可能性が高い。五輪までの残り時間がほとんどないことを考えれば、この貴重な機会を逃さず試運転に出るものと思われる。果たして阿部がどのような柔道を見せるのか、初戦から見逃さずにチェックしておきたい。

【プールA】
第1シード:阿部詩(日本体育大2年)
第8シード:パク・ダソル(韓国)
有力選手:ビシュレルト・ホルロードイ(モンゴル)、カロリナ・ピンコフスカ(ポーランド)

【プールB】
第4シード:ラリッサ・ピメンタ(ブラジル)
第5シード:ジェフェン・プリモ(イスラエル)
有力選手:ジョアナ・ラモス(ポルトガル)、ファビアン・コッヒャー(スイス)

【プールC】
第2シード:ギリ・コーヘン(イスラエル)
第7シード:ラグワスレン・ソソルバラム(モンゴル)
有力選手:ジョン・ボキョン(韓国)、ディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)

【プールD】
第3シード:エヴェリン・チョップ(スイス)
第6シード:アンジェリカ・デルガド(アメリカ)
有力選手:アガタ・ペレンク(ポーランド)

■ 57kg級 玉置桃が優勝候補、逆転代表選出を狙うキム・チスに注目
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玉置桃

(エントリー33名)

玉置桃(三井住友海上)が第1シード。層の厚さを反映して常にハイレベルなトーナメントが組まれるこの階級としては少々厚みに欠ける陣容だが、ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)、ネルソン=レヴィー(イスラエル)、ダリア・メジェツカイア(ロシア)ら実績のある強豪が多参戦しており、優勝難度は決して低くない。

優勝候補は玉置。実績的な対抗馬はドルジスレンくらいだが、この選手は2018年以降不調でほとんど結果を残していない。よほどのアクシデントがない限り優勝自体はまず間違いないだろう。組み合わせ上の最初の山は3回戦のクォン・ユジョン(韓国)戦だが、この選手も数年スパンで調子を落としており、そこまで怖い相手ではない。余力を残して勝ちあがり、上位陣との対戦が待つ上位戦に備えたい。

注目選手としてキム・チス(韓国)の名前を挙げておきたい。日本出身のキムは現在山梨学院大に所属しており、今大会の韓国女子の派遣の仕方を見る限り階級内2番手の評価と考えられる。不調のクォンと同時派遣の今回は序列逆転の大チャンス。組み合わせは3回戦で2019年東京世界選手権3位のユリア・コヴァルツィク(ポーランド)、準々決勝で大学の先輩のレン・チェンリン(台湾)と決して楽ではないが、最低でも上位戦まで勝ち上がりメダルを持ち帰りたい。大学進学以降明らかに調子を落としているキムだが、このあたりできっかけを掴みたいところ。

【プールA】
第1シード:玉置桃(三井住友海上)
第8シード:ダリア・メジェツカイア(ロシア)
有力選手:アンナ・クチェラ(ポーランド)、クォン・ユジョン(韓国)、ジェシカ・ペレイラ(ブラジル)

【プールB】
第4シード:テレザ・シュトル(ドイツ)
第5シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)

【プールC】
第2シード:ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
第7シード:エレーヌ・ルスヴォ(フランス)
有力選手:ルハグヴァトゴー・エンフリーレン(モンゴル)、アナスタシア・コンキナ(ロシア)、ヨワナ・ロギッチ(セルビア)

【プールD】
第3シード:レン・チェンリン(台湾)
第6シード:ユリア・コヴァルツィク(ポーランド)
有力選手:ロレダナ・オフイ(ルーマニア)、セヴァラ・ニシャンバエワ(カザフスタン)、キム・チス(韓国)

※ eJudoメルマガ版3月5日掲載記事より転載・編集しています。

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