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【プレビュー】永山竜樹とアン・バウル、第1シードふたりの出来に注目/グランドスラム・タシケント2021第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)

(2021年3月5日)

※ eJudoメルマガ版3月5日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】永山竜樹とアン・バウル、第1シードふたりの出来に注目
グランドスラム・タシケント2021第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)
グランドスラム・タシケント組み合わせ(公式サイト)
文責:eJudo編集部

■ 60kg級 永山竜樹の出来に注目、敵はスメトフとルトフィラエフ
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永山竜樹

(エントリー41名)

14階級中屈指の陣容。世界大会メダルクラスの強豪が3名エントリー、ハイレベルなトーナメントである。第1シードに座る永山竜樹(了徳寺大職)を筆頭に、第2シードに2019年東京世界選手権2位のシャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)、第3シードに2015年アスタナ世界選手権王者のイェルドス・スメトフ(カザフスタン)。いずれも世界大会で金メダルを争うクラスの強者である。以降はやや格が落ちるが、エリック・タカバタケ(ブラジル)、ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)など中堅上位の選手の影が濃く、トーナメント全体としてもなかなかに骨太。

最大の見どころは永山の出来。体重別では昨年2月のグランドスラム・パリ以来約1年ぶりの出場となる。昨年12月の全日本選手権では100kg級トップ選手の飯田健太郎(国士舘大4年)と五分の戦いを演じており、大会中断期間にさらに力を付けていることはまず間違いない。ホームである60kg級でどのような柔道を見せるのか、その勝ちぶりに注目だ。永山は本来であれば1月のワールドマスターズ・ドーハが60kg級の復帰戦となるはずだったが、新型コロナウイルスの濃厚接触者と認定されたことで欠場しているという経緯がある。今大会は相当気合いが入っていることだろう、永山らしい豪快な「一本」の連発に期待したい。対抗馬のルトフィラエフとスメトフはともに反対側の山に置かれており、永山と対戦するのは決勝となる。この両者による準決勝、そして永山との決勝は世界大会決勝レベルの好カード。瞬き厳禁で注目したい。

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イェルドス・スメトフ(カザフスタン)

【プールA】
第1シード:永山竜樹(了徳寺大職)
第8シード:ルカ・ムヘイゼ(フランス)
有力選手:ラグワジャムツ・ウヌボルド(モンゴル)

【プールB】
第4シード:エリック・タカバタケ(ブラジル)
第5シード:ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)
有力選手:ケムラン・ヌリラエフ(ウズベキスタン)、モリッツ・プラフキー(ドイツ)、ロドリゴ=コスタ・ロペス(ポルトガル)、クバニチュベク・アイベク=ウール(キルギスタン)

【プールC】
第2シード:シャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)
第7シード:イ・ハリン(韓国)
有力選手:ヤニスラフ・ゲルチェフ(ブルガリア)、カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)、ミフラジ・アックス(トルコ)

【プールD】
第3シード:イェルドス・スメトフ(カザフスタン)
第6シード:アルテム・レシュク(ウクライナ)
有力選手:フェリペ・キタダイ(ブラジル)、アドニス・ディアス(アメリカ)、ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)

■ 66kg級 韓国、モンゴルら強国が代表を同時派遣、ひときわ注目はアン・バウルの仕上り
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アン・バウル(韓国)

(エントリー39名)

第1シードに置かれた2015年アスタナ世界選手権王者のアン・バウル(韓国)を筆頭に、キム・リーマン(韓国)、ヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)ら上位陣が多数参加。日本勢の出場はないが、見どころの多い好トーナメントとなっている。韓国、モンゴル、アゼルバイジャン、ロシアなどの強豪国が代表争いの渦中にある国内のライバル2名を揃って派遣しており、序盤戦から本気度の高い戦いが見られるはずだ。

注目ポイントの第1はもちろんアンの仕上がり具合。東京五輪における阿部一二三(パーク24)の最大のライバルと目されたマニュエル・ロンバルド(イタリア)がここのところ失速気味、相性的な怖さはともかく、実力的な観点での最大の敵はこのアンと見て間違いない。1月のワールドマスターズ・ドーハではしっかり優勝、この大会では得意の担ぎ技に加えて第2の武器である左小外刈の切れ味が際立っており、戦術的な幅の広がりが見て取れた。ここであらためてその力を確認しておきたいところ。組み合わせは初戦(2回戦)から好選手ジャスリーン=シン・サイニ(インド)の挑戦を受け、以降も決勝まで階級上位陣と連戦せねばならない、第1シードとは思えない過酷なもの。いずれも注目カードだが、なかでも同国のライバルのキム・リーマンとの対戦が濃厚な準決勝にはひときわ注目したい。キムは東京世界選手権で銀メダルを獲得しながらも現状では序列2番手に甘んじており、是が非でもこの直接対決に勝利して強化陣に力をアピールしたいはず。キムに引っ張られる形での、熱戦が期待できるはずだ。

【プールA】
第1シード:アン・バウル(韓国)
第8シード:アブドゥラ・アブドゥルジャリロフ(ロシア)
有力選手:ジャスリーン=シン・サイニ(インド)、ニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)、ボジダル・テメルコフ(ブルガリア)

【プールB】
第4シード:キム・リーマン(韓国)
第5シード:イェルラン・セリクジャノフ(カザフスタン)
有力選手:ツァイ・ミンイェン(台湾)、ストラヒンヤ・ブンチッチ(セルビア)

【プールC】
第2シード:ガンボルド・ヘルレン(モンゴル)
第7シード:オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)
有力選手:ムフリディン・ティロヴォフ(ウズベキスタン)、アラム・グリゴリアン(ロシア)

【プールD】
第3シード:ヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)
第6シード:サルドル・ヌリラエフ(ウズベキスタン)
有力選手:キリアン・ルブルーシュ(フランス)、ズミトリー・ミンコウ(ベラルーシ)

※ eJudoメルマガ版3月5日掲載記事より転載・編集しています。

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