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【プレビュー】新井千鶴と田代未来が優勝候補筆頭、「勝ち方」に注目したい一強構図/グランドスラム・タシケント2021第2日女子プレビュー(63kg級、70kg級)

(2021年3月6日)

※ eJudoメルマガ版3月6日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】新井千鶴と田代未来が優勝候補筆頭、「勝ち方」に注目したい一強構図
グランドスラム・タシケント2021第2日女子プレビュー(63kg級、70kg級)
グランドスラム・タシケント組み合わせ(公式サイト)
文責:eJudo編集部

■ 63kg級 田代未来が絶対の優勝候補、その勝ちぶりに注目
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第1シードは田代未来

(エントリー33名)

田代未来(コマツ)が絶対の優勝候補。当初エントリーしていた2016年リオデジャネイロ五輪金メダリストのティナ・トスルテニャク(スロベニア)が田代のエントリーを受けてか直後出場を取り止めており、グランドスラム・テルアビブ2位入賞のアンドレヤ・レスキ(スロベニア)や躍進中の若手オズバス ・ソフィ(ハンガリー)らワールドツアー常連の有力選手の姿はあるものの、田代に伍するレベルの相手はいない。結果はもちろんのこと内容、それも圧勝が求められる陣容と言って良いだろう。初戦から決勝まで、田代の勝ちぶりに注目だ。

ほか、トピックとしては今回アフガニスタンの女子選手で唯一出場しているパーウィン・アスカリ(アフガニスタン)に触れておきたい。同選手は「女性である」ことを理由に当初派遣メンバーに入らなかったが、アテネ五輪でアフガニスタン初の女性オリンピアンとなったフリバ・ラザイー氏らの支援によって資金を募り、ついに大会参加が叶うこととなった。シード選手のエイミー・リヴェシー(イングランド)と対戦する厳しい組み合わせに置かれたが、是非その試合を見て、画面ごしに声援を送っていただきたい。

【プールA】
第1シード:田代未来(コマツ)
第8シード:ギリ・シャリル(イスラエル)
有力選手:チョ・モッキ(韓国)、オズバス ・ソフィ(ハンガリー)

【プールB】
第4シード:ダリア・ダヴィドワ(ロシア)
第5シード:ボルド・ガンハイチ(モンゴル)
有力選手:ルビアナ・ピオヴェサナ(イングランド)、アガタ・オズドバ=ブラフ(ポーランド)

【プールC】
第2シード:アンドレヤ・レスキ(スロベニア)
第7シード:エイミー・リヴェシー(イングランド)
有力選手:マリア・セントラッキオ(イタリア)、アンジェリカ・シマンスカ(ポーランド)

【プールD】
第3シード:アンリケリス・バリオス(ベネズエラ)
第6シード:アレクシア・カスティルホス(ブラジル)
有力選手:ハン・ヒジュ(韓国)、エカテリーナ・ヴァルコワ(ロシア)

■ 70kg級 新井千鶴の一強構図、注目すべきは内容面
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新井千鶴

(エントリー27名)

ツアー再開以来連続出場してきたトップ選手が一斉に休養した「エアポケット」。層の厚いこの階級としては珍しい、海外の強豪の影が薄い大会となった。優勝候補は第1シードに配された2017年、18年の世界選手権連覇者・新井千鶴(三井住友海上)。ライバルになるレベルの選手がいない「一強」構図、63kg級の田代と同じく結果だけでなく内容が求められる大会だ。

新井は最後の大会出場となった昨年2月のグランドスラム・デュッセルドルフを、素晴らしい内容で圧勝している。これまでなかなか噛み合わなかったフィジカル面と技術面が噛み合い、キャリア最高と評して良い出来だった。世界選手権連覇という圧倒的な成績の影に隠れがちだが、出世期の新井は組み手技術に目を瞑り、十分な作りがないまま力と技の威力で相手をねじ伏せるような勝ち方が多かった。自身も長年「組み手の強化」という言葉で課題に挙げて取り組んで来たこの面での努力が、ついに結実したのがこのデュッセルドルフ大会。相手の防壁を剥がし、力がまっすぐ伝わる状態を作っては冴えた足技に威力ある投げを繰り出し、まさに縦横無尽の戦いぶりだった。今大会ではまず、あのパフォーマンスが持続しているかどうかに注目したい。今大会で戦うのは新井ならパワーだけで勝ててしまう相手ばかりだが、久々の実戦というプレッシャーが掛かる中でどういう柔道を志向するのか。あの時のように組み手で相手を無力化した上で仕留めるのか、それとも強引に力でねじ伏せるのか。投げそのもの以上に、柔道の方向性自体に注目したい。

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東海大で修業を積み、一段レベルを上げたエルビスマル・ロドリゲス(ベネズエラ)

【プールA】
第1シード:新井千鶴(三井住友海上)
第8シード:ガブリエラ・ウィレムス(ベルギー)
有力選手:ゲルチャク ・サビナ(ハンガリー)

【プールB】
第4シード:エルビスマル・ロドリゲス(ベネズエラ)
第5シード:メガン・フレッチャー(アイルランド)
有力選手:グルノザ・マトニヤゾワ(ウズベキスタン)

【プールC】
第2シード:アッスマ・ニアン(モロッコ)
第7シード:バルバラ・マティッチ(クロアチア)
有力選手:ケイティ=ジェミマ・イェーツ=ブラウン(イングランド)、タイシア・キリエワ(ロシア)、アリーチェ・ベッランディ(イタリア)、イーファ・コーグラン(オーストラリア)

【プールD】
第3シード:マリア・ベルナベウ(スペイン)
第6シード:エリザヴェト・テルツィドゥ(ギリシャ)
有力選手:アンカ・ポガクニク(スロベニア)、キム・ソンヨン(韓国)、エレン・サンタナ(ブラジル)

※ eJudoメルマガ版3月6日掲載記事より転載・編集しています。

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