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日本代表現地に出発、阿部詩は「自分の柔道やり切る」/グランドスラム・タシケント2021

(2021年2月27日)

※ eJudoメルマガ版2月27日掲載記事より転載・編集しています。
日本代表現地に出発、阿部詩は「自分の柔道やり切る」/グランドスラム・タシケント2021
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オンライン取材に応じた阿部詩

ウズベキスタンで行われるグランドスラム・タシケント(3月5日~7日)に参加する日本代表選手団が、きょう27日に現地に向けて出発。出国前に、男女両監督と選手4名が報道陣のオンライン取材に応じた。

女子52kg級の阿部詩は「低い技や捨身技も練習して技の幅を広げて来た。試合勘を取り戻すこと、自分の柔道をしっかりやり切って勝つことを考えたい」とコメント。これが2019年11月以来の大会出場となる女子78kg超級の素根輝は「焦りはあったがしっかり練習を積んできた。いつも通りにしっかり戦う」と笑顔で語っていた。

両監督と選手のコメントは下記。

井上康生・男子代表監督のコメント
「まずはマスターズ同様、試合が出来ること自体に感謝している。選手・スタッフともに安全面に最大限気を遣った上で戦いたい。(-永瀬選手に関して) まずは実戦を通じて試合勘を養い、次の課題をしっかり見つけていく、自分の立ち位置を感じ取る。そういう大会にして貰いたい。実戦を積む中で調子を上げていける選手と思っている。 (-大野選手の欠場に関して) 心配するほどの怪我ではないと思っている。準備が整い次第、実戦を積ませたい。(-現地ではかなりの行動制限が掛かる)移動など、十分に対策を練った上でやっている。マスターズではホテル内で必要なものは不自由なく手にすることが出来たが、ホテルの中にずっといることになるので、ストレス発散など、必要なものは自分たちで準備するように伝えてある。(-女子は今大会までで五輪選手全員が試合をこなす。男子は?)基本的には、 4月までには全選手が出場するという予定で調整している。ただし個々の選手でピーキングは違う。そこは密に話し合って詰めていく。」

増地克之・女子監督のコメント
「(-マスターズの6名に続く大量7名の派遣) 五輪まで6か月となった。本番から逆算して、2大会希望している選手にとってはこのタシケントが1大会目のリミットではないかと考えていた。コンディションや、社会状況との兼ね合いでようやくここまで漕ぎつけたという思い。各自が取り組んで来たことの確認はもちろん、試合でしか得られないものをしっかり得て、次につなげて欲しい。結果はもちろん、内容をしっかり見ていきたい大会。選手は最後の実戦から1年、15か月近く空いている。この期間を経た海外勢の現状もしっかり確認したい。(-「バブル」への対策は?)マスターズで得た情報は事前に伝えてあり、特別違うことは考えていない。ただ行きに13時間と移動が長い。トランジットがかなり長いので、連盟が配慮してくれて空港内のホテルが借りられる。選手にとっては心強いと思う。感染予防をしっかりして、安全に試合をして、安全に帰国したい。」

永瀬貴規選手のコメント
「ちょうど1年ぶりの大会。久しぶりに試合に出場できることに感謝の気持ちを持ちつつ、試合自体がとても楽しみ。この1年間特に怪我もなく順調、年明けからは一本勝負など実戦を意識した練習も取り入れて来た。現状の自分の力やコンディションを把握するいい機会なので、いまの自分がどのくらいの力発揮出来るのかをしっかり確かめて来たい。(-この1年間の上積みは?) 考える時間が増えたので、冷静に相手の動きを見て状況を把握しながら戦うことを意識して来た。外国人選手と組み合えていないので、パワーのある相手と対戦したときに、準備して来た技術がきちんと出せるのか、このあたりを確認したい。(現地での行動制限の対策は?)練習時間が相当制限されると聞いている。減量に関しては現地で慌てることのないよう、早めに落としてきた。余裕を持って準備が出来ていると思う。」

阿部詩選手のコメント
「こういった状況の中で試合が出来ることの喜びを噛み締めようと思っている。1年のブランクで不安もあるが、楽しみのほうが大きい。しっかり緊張感を味わうことが出来ると思っている。(-現在のコンディション、今大会のテーマは?)年明けに軽く肩を傷めて体のバランスを崩したが、いまは問題なく、コンディションはとてもいい。テーマとしては、まず試合勘を取り戻すこと、緊張感の中で自分の動きが出来るか試すこと。また、技の幅を広げようと、低い技や捨身技にも取り組んで来たので、可能であればこれも試したい。ただ、まずは持っている力をすべて出して、自分の柔道をしっかりやり切ることを考えたい。(-この1年での変化は?)考えて練習することになったこと、体と向き合うことを覚えたこと。高校生の頃は練習はするだけすればいいという考え方だったが、短い時間で「質」を意識したり、敢えて「量」をこなす時期を作ったり、自分の体と向き合って組み立てるようになった。東京オリンピックまでもう体を壊せないし、毎日最高のコンディションでないと本番でも力を出せないと考え、そこを意識して稽古している。(-これまでの国際大会を見て)この人が出て来るかな、と思った選手が優勝したりしていて、コロナでパフォーマンスが落ちた選手はあまりいないと思う。自分もそこを言い訳に出来ないなと思った。」

新井千鶴選手のコメント
「約1年ぶりの大会。試合勘については、正直戦ってみないとわからない。ただ、こういった状況で大会に出られることに感謝して、一戦一戦しっかり出し切りたい。(-コンディションは?) 特に大きな怪我なく1年間稽古出来ていて、順調。(-増地監督が、体幹トレの効果に言及していました) 監督が仰っていた通り、体づくりはしっかりしてきたつもり。70kg級は力強い選手が多い。力負けしないように、自分の軸を保ってから技をぶつけていけるように鍛えて来た。寝技にも重点を置いてやってきたし、立ちから寝の移行も大事にして来た。上を見過ぎず、1試合に集中して戦う。やって来た技術を確認して、かつ試合をしっかり勝ち切っていきたい。この先の予定も流動的なので、大会に出られる機会をしっかり生かす。いい形で本番に繋げられるようにしたい、」

素根輝選手のコメント
「本当に久々の大会。一戦一戦、しっかり気持ちを入れて戦いたい。不安ももちろんあるが、今自分がどこまで出来るかを試したい。(-いまのコンディションは?) 調子というのは、試合をしてみないとわからないところもある。練習してきたところをしっかり出したい。 (-テルアビブへの出場を考えて調整してきたと聞いているが?) 出る予定で練習していたので、参加がなくなって、一瞬モチベーションの維持が難しかった瞬間もあった。ただ、次も試合があるので準備していこう、というだけでした。(-内定が早く出たことが、もっとも試合間隔が空くことになってしまった) 1年以上試合をしていないので、焦りはありました。自分の状態が分からない中で練習だけはしなければならないので、自分は本当に強くなったのか、いまどの位置にあるのかわからない、と考えることはありました。ただ、どうであろうと試合の日は来る。そこに向けてやっていくしかないのだから、練習するしかないなと思っていました。(-いよいよの試合で、抑え切れない気持ちはある?)意外にというか、いつも通り。まだ現地には入っていないので、特段「試合」という感じもしない。現地に入って調整練習していく中で気持ちも上がっていくと思う。試合勘も取り戻しつつ、いつも通り、一戦一戦全力で戦って優勝を目指します。」

※ eJudoメルマガ版2月27日掲載記事より転載・編集しています。

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