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【プレビュー】一線級減るも個性派粒ぞろい、66kg級ヴィエルは完全復活なるか/グランドスラム・テルアビブ第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)

(2021年2月18日)

※ eJudoメルマガ版2月18日掲載記事より転載・編集しています。
一線級減るも個性派粒ぞろい、66kg級ヴィエルは完全復活なるか
グランドスラム・テルアビブ第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)
→グランドスラム・テルアビブ2021組み合わせ(公式サイト)

文責:eJudo編集部

■ 60kg級 上位陣は出場回避もトーナメントは曲者揃い、注目は再浮上狙うウロズボエフ
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グスマン・キルギズバエフ(カザフスタン)

(エントリー31名)

昨秋の国際大会再開以降連続出場を続けてきたロベルト・ムシュヴィドバゼ(ロシア)とヤゴ・アブラゼ(ロシア)のロシア勢2名が欠場。階級のトップ層も揃って出場を回避した。第1シードはカザフスタン2番手のグスマン・キルギズバエフであり、この階級としてはトーナメントのレベルは低めである。とはいえ、メンバーがつまらないかというとそうでもない。クバニチュベク・アイベク=ウール(キルギスタン)、ミフラジ・アックス(トルコ)らのイキの良い若手が多数出場、新兵器「岡田式小内刈」の導入でブレイクの気配を見せているモリッツ・プラフキー(ドイツ)、引き込み技専門のヤニスラフ・ゲルチェフ(ブルガリア)など柔道に癖のある、面白い選手が揃った。

優勝候補はキルギズバエフとディヨルベク・ウロズボエフ(ウズベキスタン)の2名。ウロズボエフは第5シードとしてプールBに置かれており、両者が順当に勝ち上がった場合には準決勝で対戦することになる。ここが事実上の決勝と考えて良いだろう。リオ五輪銅メダリストのウロズボエフは2019年以降目立った結果を残せておらず、一時66kg級に階級変更するも先月のワールドマスターズ・ドーハから再び60kg級に階級を戻すなどやや迷走気味。代表争いではもはや1番手となったシャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)に大きく差をつけられた形で少々厳しい状況だが、今後のキャリアのためにもここで勝利して再び存在感を示したいところだ。以前と比べると緩急の使い分けができるようになった印象で、使用する技も密着しての博打技から、同じ捨身技でもリスクの少ない巴投や隅返中心にシフトチェンジ。課題であった安定性に光明が見えて来ている。今大会で再浮上のきっかけをつかめるのか、その出来に注目したい。

ほか、序盤戦の注目対決としてはプールA2回戦のキルギズバエフ対アラン・クワバラ(ブラジル)、プールD1回戦のアルベルト・オグゾフ(ロシア)対ゲルチェフの試合を挙げておく。

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ディヨルベク・ウロズボエフ(ウズベキスタン)

【プールA】
第1シード:グスマン・キルギズバエフ(カザフスタン)
第8シード:モリッツ・プラフキー(ドイツ)
有力選手:アラン・クワバラ(ブラジル)、ダヴド・ママドソイ(アゼルバイジャン)

【プールB】
第4シード:ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)
第5シード:ディヨルベク・ウロズボエフ(ウズベキスタン)
有力選手:ラマザン・アブドゥラエフ(ロシア)

【プールC】
第2シード:アシュリー・マッケンジー(イングランド)
第7シード:ミフラジ・アックス(トルコ)
有力選手:カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)、フェリペ・ペリム(ブラジル)、テムル・ノザゼ(ジョージア)

【プールD】
第3シード:アルベルト・オグゾフ(ロシア)
第6シード:アルテム・レシュク(ウクライナ)
有力選手:ヤニスラフ・ゲルチェフ(ブルガリア)、アドニス・ディアス(アメリカ)、ロドリゴ=コスタ・ロペス(ポルトガル)、クバニチュベク・アイベク=ウール(キルギスタン)

■ 66kg級 ヴィエルの完全復活なるかに注目、注目株ブンチッチのブレイクに期待
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デニス・ヴィエル(モルドバ)

(エントリー37名)

60kg級と同じく、上位陣の出場は少なめ。世界大会メダルクラスの出場は第3シードのデニス・ヴィエル(モルドバ)のみとなっており、この選手がそのまま優勝候補と考えて間違えないだろう。昨年10月のワールドツアー再開直後は中断前の不調を引きずった格好で体の力も柔道勘も戻っていない様子だったが、大会を経るごとに復調。先月のワールドマスターズ・ドーハではほぼ完調に近いパフォーマンスを披露していた。今大会で完全復活の優勝なるか、その戦いぶりに注目したい。初戦(2回戦)の相手には昨年11月のヨーロッパ選手権でGS6分19秒に及ぶ熱戦を演じた相手であるセバスティアン・ザイドル(ドイツ)が置かれており、ここが最初の山場だ。

ほか、注目ポイントとしては第1シードに配された地元選手バルチ・シュマイロフ(イスラエル)がライバルのタル・フリッカー(イスラエル)が不在の中でどのようなパフォーマンスを見せるかと、ヨーロッパ選手権でゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)とヴィエルを立て続けに破る大活躍でノーマークから5位入賞を果たしたストラヒンヤ・ブンチッチ(セルビア)のブレイクなるかを挙げておきたい。ブンチッチは特に楽しみ。先月のワールドマスターズには出場しておらず、今大会があのヨーロッパ選手権以来初の登場となる。組み合わせにも恵まれており、3回戦で当たるアルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)に勝利すればベスト8入りが可能。ここで表彰台を確保して上位陣の仲間入りをしてしまいたい。

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ストラヒンヤ・ブンチッチ(セルビア)

【プールA】
第1シード:バルチ・シュマイロフ(イスラエル)
第8シード:キリアン・ルブルーシュ(フランス)
有力選手:ウィリアン・リマ(ブラジル)、ボジダル・テメルコフ(ブルガリア)、ダニエル・ペレス=ロマン(スペイン)

【プールB】
第4シード:オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)
第5シード:サルドル・ヌリラエフ(ウズベキスタン)
有力選手:ズミトリー・ミンコウ(ベラルーシ)

【プールC】
第2シード:アルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)
第7シード:イェルドス・ジューマカノフ(カザフスタン)
有力選手:ズミトリー・シェルシャン(ベラルーシ)、ストラヒンヤ・ブンチッチ(セルビア)、バグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)、ムフリディン・ティロヴォフ(ウズベキスタン)

【プールD】
第3シード:デニス・ヴィエル(モルドバ)
第6シード:ニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)
有力選手:セバスティアン・ザイドル(ドイツ)、マッティア・ミチェリ(イタリア)

※ eJudoメルマガ版2月18日掲載記事より転載・編集しています。

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