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令和2年全日本柔道選手権感想戦「令和最初の『全日本』を振り返る」③三回戦

(2021年2月15日)

※ eJudoメルマガ版2月15日掲載記事より転載・編集しています。
令和2年全日本柔道選手権感想戦「令和最初の『全日本』を振り返る」③三回戦
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石内裕貴が藤原崇太郎から右足車「有効」

2回戦から続く>
→全試合結果
参加者:朝飛大(朝飛道場館長)、上水研一朗(東海大学男子柔道部監督)、西森大(NHK松山拠点放送局・報道番組プロデューサー)
司会:古田英毅(eJudo編集長)

※座談会は1月6日にオンラインで実施されました

【3回戦 第1試合】
石内裕貴(九州・旭化成)○優勢[有効・足車]△藤原崇太郎(推薦・日本体育大4年)
石内は右、藤原は左組みのケンカ四つ。藤原、手を左右交互に出し入れしながらまずは釣り手を良い位置で持とうとするが、石内は前に出ながら引き手から、それもほぼ一気に両方を持って袖と前襟を得るほぼ完ぺきな形。藤原なんとか引き手を切って釣り手一本の陣地争いに持ち込むが、石内は釣り手を振って藤原に軸を与えない。たまらず藤原伏せて逃れ「待て」。続く展開も藤原は定石通りまず釣り手を得んとするが、石内はあくまで引き手から一気に、それも両方を求める。体格に劣る藤原嫌わざるを得ず、思わず手先で防御。主審これを見逃さず47秒「取り組まない」咎による「指導」。石内引き手で袖を持つとこれを腹側に折り込みながら前に出、まず時計回りに回りながら手先で釣り手を求める。藤原が両手を使って釣り手をしっかり持とうと手をまとめると、石内瞬間釣り手で弾いてこのつっかい棒を外し、引き手を開きながら反時計回りの右足車一撃。藤原堪らず大きく崩れ、石内が体を捨てて決め切り「有効」。藤原両手で釣り手を抑えに行くが、石内はリーチの長さを生かしてこの手を剥がし、あるいは釣り手の肘を振って振り切り、時にはもう片方の手で押し切って、あくまで釣り手で前襟を確保し有利を取り続ける。残り1分、藤原「ケンカ四つクロス」から深く右への肩車に潜り込む。藤原走りながらしぶとく追って決めに掛かるが、石内は長い体を生かして耐え切ってポイントには至らず。この一撃に石内やや動揺したか距離を取る戦法に舵を切り、3分18秒「取り組まない」咎で「指導」。石内しかしここで冷静さを取り戻し、釣り手でしっかり前襟を持って突き、引き手で袖も一方的に得てしっかり組み続ける。こうなると追いかける立場の藤原手が出ず、いったん離れ、残り15秒から突進を試みるも石内は「手四つ」に持ち込んであくまで距離を詰めさせない。そのまま試合は終了となる。


古田 では3回戦に参ります。石内裕貴選手と藤原崇太郎選手の試合、石内選手が足車「有効」で勝ちました。藤原選手は相当上手く組み手をやっていたと思うのですが、石内選手の投げで試合が決まりました。さきほど石内選手の試合の評で、ひとつ「ゴール」が明確にある選手は強いという趣旨のお話がありましたが、藤原選手が組み手をしっかりやる中で、それでも石内選手がこれで投げるぞと、得意の足車に繋がる動きをしていたのが印象的でした。

朝飛 この時、石内選手は引き手から持ちましたよね。

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※ eJudoメルマガ版2月15日掲載記事より転載・編集しています。

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