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[速報]リネール格の違い見せつけ圧勝V、原沢は負傷して初戦で敗退/ワールドマスターズ・ドーハ2021男子最終日(90kg級、100kg級、100kg超級)

(2021年1月14日)

※ eJudoメルマガ版1月14日掲載記事より転載・編集しています。
[速報]リネール格の違い見せつけ圧勝V、原沢は負傷して初戦で敗退
ワールドマスターズ・ドーハ2021男子最終日(90kg級、100kg級、100kg超級)
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注目の準々決勝、テディ・リネールはタメルラン・バシャエフに何もさせぬまま2度投げつけて圧勝。

カタールで行われているワールドマスターズ・ドーハは13日、現地のサイル・スポーツアリーナで最終日の男子3階級、女子4階級の競技が行われた。

男子100kg超級はテディ・リネール(フランス)が優勝。昨年2月の連勝ストップ時から体重を26キロ落としたとのことで体はやや締まったものの、外見上はまだフルコンディションには遠いと見受けられる状態。それでも他をまったく寄せ付けず、まず初戦はロイ・メイヤー(オランダ)を払巻込と引込返の合技「一本」、続いて売り出し中の強敵ゲラ・ザアリシヴィリ(ジョージア)を2分掛からず裸絞「一本」で一蹴。相手がリネールの苦手な左組みの担ぎ技系ということでひときわ注目を集めた準々決勝、階級きっての強豪タメルラン・バシャエフ戦は右大外刈「技有」に大内返「一本」と連取してあっさり一本勝ち。バシャエフは得意の背負投をすべて立ったまま弾き返され、相手を崩すことすら出来ぬまま一方的に投げられていた。準決勝はヤキフ・ハモー(ウクライナ)を右払巻込「技有」、決勝は優勝候補のイナル・タソエフ(ロシア)に組み勝ち、持たせないまま一方的に持つことだけで相手を追い詰め3分45秒「指導3」を奪って優勝を決めた。昨秋の重量級シーンを席捲したバシャエフとタソエフをはじめ、メダル候補と目される強豪をまとめて子ども扱い。あらためて絶対王者の恐ろしさを見せつけた大会だった。

日本代表の原沢久喜(百五銀行)は初戦敗退。ハモーの小外掛を受けた際に、膝を屈したまま上半身を肩から畳に打ち付けて負傷。抑え込まれた状態でそのまま「参った」を表明した。現地情報では、脇腹周囲の筋肉を傷めた模様。詳報が待たれる。

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90kg級決勝、ノエル・ファンテンドが絞めを狙う。

大激戦の連続、序盤から決勝まで息詰まる投げ合いが打ち続いた90kg級は2019年の世界王者ノエル・ファンテンド(オランダ)が優勝。得意の左一本背負投を次々決めて勝ち上がり、決勝はベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)からいわゆる「ネクタイチョーク」(決め方から今回は裸絞となる)で「一本」を奪った。昨秋の国際大会を席捲してV候補筆頭と目されたミハイル・イゴルニコフ(ロシア)は徹底マークを跳ねのけられず。準々決勝でラシャ・ベカウリ(ジョージア)との壮絶な投げ合いを制するも激しく消耗、続く準決勝はファンテンドを相手にGS延長戦1分52秒に左一本背負投を食って一本負けした。3位決定戦は棄権して最終結果は5位だった。

東京五輪日本代表の向翔一郎(ALSOK)は2回戦で敗退。初戦から動きが悪く、表情も冴えず。1回戦は「指導2」対「指導3」で勝ち上がったものの、この試合はグヴィニアシヴィリに背中を持たれ、下がりながら放った隅返をかわされ、そのまま抑え込まれて万事休した。

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100kg級決勝、開始早々にヴァルラム・リパルテリアニが珍しい担ぎ技を見せて「技有」。ゼリム・コツィエフが生命線の釣り手を叩き入れようとしたところに罠を仕掛けた。

これも大激戦となった100kg級はヴァルラム・リパルテリアニ(ジョージア)が優勝。比較的組み合わせに恵まれ、他ブロックのつぶし合いをよそに手堅くプールファイナルを超えると一気に加速。準決勝では前戦でアルマン・アダミアン(ロシア)を下してきたペテル・パルチク(イスラエル)を内股「技有」で下し、決勝は2回戦でチョ・グハン(韓国)を破ったゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)を奇襲の右一本背負投「技有」で破った。3位にはアダミアンとパルチクが入賞した。

各階級の入賞者と準々決勝以降の結果、日本代表選手全試合の試合結果は下記。

■ 90kg級
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90kg級メダリスト。左から2位のベカ・グヴィニアシヴィリ、優勝のノエル・ファンテンド、3位のエドゥアルド・トリッペルとラシャ・ベカウリ。

(エントリー29名)

【入賞者】
1.VAN T END, Noel (NED)
2.GVINIASHVILI, Beka (GEO)
3.TRIPPEL, Eduard (GER)
3.BEKAURI, Lasha (GEO)
5.IGOLNIKOV, Mikhail (RUS)
5.ZGANK, Mihael (TUR)
7.BOBONOV, Davlat (UZB)
7.GANTULGA, Altanbagana (MGL)

【成績上位者】
優 勝:ノエル・ファンテンド(オランダ)
準優勝:ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)
第三位:エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)、ラシャ・ベカウリ(ジョージア)

【準々決勝】
ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)○帯取返(2:18)△エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)
ミハエル・ツガンク(トルコ)○GS反則[指導3](GS1:42)△ダヴラト・ボボノフ(ウズベキスタン)
ノエル・ファンテンド(オランダ)○優勢[技有・一本背負投]△ガンツルガ・アルタンバガナ(モンゴル)
ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)○小外掛(3:20)△ラシャ・ベカウリ(ジョージア)

【敗者復活戦】
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○片手絞(1:29)△ダヴラト・ボボノフ(ウズベキスタン)
ラシャ・ベカウリ(ジョージア)○合技[腰車・谷落](1:07)△ガンツルガ・アルタンバガナ(モンゴル)

【準決勝】
ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)○優勢[技有・払巻込]△ミハエル・ツガンク(トルコ)
ノエル・ファンテンド(オランダ)○GS一本背負投(GS1:52)△ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)

【3位決定戦】
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○不戦△ミハイル・イゴルニコフ(ロシア)
ラシャ・ベカウリ(ジョージア)○反則[指導3](2:37)△ミハエル・ツガンク(トルコ)

【決勝】
ノエル・ファンテンド(オランダ)○裸絞(3:47)△ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)

【日本代表選手勝ち上がり】

向翔一郎(ALSOK)
成績:2回戦敗退


[1回戦]
向翔一郎○GS反則[指導3](GS1:10)△アブデラフマネ・ベナマディ(アルジェリア)

[2回戦]
向翔一郎△横四方固(3:42)○ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)

■ 100kg級
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100kg級メダリスト。左から2位のゼリム・コツォイエフ、優勝のヴァルラム・リパルテリアニ、3位のアルマン・アダミアン、ペテル・パルチク。

(エントリー28名)

【入賞者】
1.LIPARTELIANI, Varlam (GEO)
2.KOTSOIEV, Zelym (AZE)
3.ADAMIAN, Arman (RUS)
3.PALTCHIK, Peter (ISR)
5.CATHARINA, Simeon (NED)
5.FONSECA, Jorge (POR)
7.KHURRAMOV, Mukhammadkarim (UZB)
7.ELNAHAS, Shady (CAN)

【成績上位者】
優 勝:ヴァルラム・リパルテリアニ(ジョージア)
準優勝:ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)
第三位:アルマン・アダミアン(ロシア)、ペテル・パルチク(イスラエル)

【準々決勝】
ペテル・パルチク(イスラエル)○優勢[技有・小内返]△アルマン・アダミアン(ロシア)
ヴァルラム・リパルテリアニ(ジョージア)○裏固(1:58)△ムハマドカリム・フラモフ(ウズベキスタン)
ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)○GS浮技(GS1:21)△シャディー・エルナハス(カナダ)
シメオン・カタリナ(オランダ)○小外掛(3:19)△ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)

【敗者復活戦】
アルマン・アダミアン(ロシア)○小外掛(3:00)△ムハマドカリム・フラモフ(ウズベキスタン)
ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)○合技[大車・裏投](2:33)△シャディー・エルナハス(カナダ)

【準決勝】
ヴァルラム・リパルテリアニ(ジョージア)○優勢[技有・内股]△ペテル・パルチク(イスラエル)
ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)○GS技有・隅返(GS1:07)△シメオン・カタリナ(オランダ)

【3位決定戦】
アルマン・アダミアン(ロシア)○合技[大外巻込・袈裟固](3:09)△シメオン・カタリナ(オランダ)
ペテル・パルチク(イスラエル)○GS反則[指導3](GS3:00)△ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)

【決勝】
ヴァルラム・リパルテリアニ(ジョージア)○優勢[技有・一本背負投]△ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)

■ 100kg超級
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100kg超級メダリスト。左から2位のイナル・タソエフ、優勝のテディ・リネール、3位のヘンク・フロル、ヤキフ・ハモー。

(エントリー31名)

【入賞者】
1.RINER, Teddy (FRA)
2.TASOEV, Inal (RUS)
3.GROL, Henk (NED)
3.KHAMMO, Yakiv (UKR)
5.BASHAEV, Tamerlan (RUS)
5.RAKHIMOV, Temur (TJK)
7.MOURA, David (BRA)
7.KIM, Minjong (KOR)

【成績上位者】
優 勝:テディ・リネール(フランス)
準優勝:イナル・タソエフ(ロシア)
第三位:ヘンク・フロル(オランダ)、ヤキフ・ハモー(ウクライナ)

【準々決勝】
ヤキフ・ハモー(ウクライナ)○優勢[技有・大内刈]△ダヴィド・モウラ(ブラジル)
テディ・リネール(フランス)○大内返(2:33)△タメルラン・バシャエフ(ロシア)
イナル・タソエフ(ロシア)○GS内股透(GS0:17)△テムル・ラヒモフ(タジキスタン)
ヘンク・フロル(オランダ)○優勢[技有・体落]△キム・ミンジョン(韓国)

【敗者復活戦】
タメルラン・バシャエフ(ロシア)○合技[浮落・背負投](0:58)△ダヴィド・モウラ(ブラジル)
テムル・ラヒモフ(タジキスタン)○合技[大内刈・崩上四方固](3:23)△キム・ミンジョン(韓国)

【準決勝】
テディ・リネール(フランス)○優勢[技有・払巻込]△ヤキフ・ハモー(ウクライナ)
イナル・タソエフ(ロシア)○小内刈(1:14)△ヘンク・フロル(オランダ)

【3位決定戦】
ヘンク・フロル(オランダ)○GS技有・隅落(GS4:22)△タメルラン・バシャエフ(ロシア)
ヤキフ・ハモー(ウクライナ)○反則[指導3](3:57)△テムル・ラヒモフ(タジキスタン)

【決勝】
テディ・リネール(フランス)○反則[指導3](3:45)△イナル・タソエフ(ロシア)

【日本代表選手勝ち上がり】

原沢久喜(百五銀行)
成績:2回戦敗退


[2回戦]
原沢久喜△横四方固(1:13)○ヤキフ・ハモー(ウクライナ)

※ eJudoメルマガ版1月14日掲載記事より転載・編集しています。

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