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国際大会参加視野に実戦的なメニュー取り入れ、全日本男子チームが2度目の強化合宿実施

(2020年11月6日)

※ eJudoメルマガ版11月14日掲載記事より転載・編集しています。
国際大会参加視野に実戦的なメニュー取り入れ、全日本男子チームが2度目の強化合宿実施
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稽古を見守る井上康生監督
(写真提供:全日本柔道連盟)

東京五輪を目指す男子代表チームが、2日から6日間の日程で、天理大学(奈良県天理市)で合宿を実施。5日には稽古の様子が公開された。新型コロナウイルスの感染拡大を受け中断していた強化合宿は、先月9か月ぶりに再開。今回は、国際大会の出場に向けてより実戦的なメニューが組まれた。6日には大学生との練習試合も行われた。

5日、合同取材に応じた井上康生監督のコメント要旨は下記。

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写真提供:全日本柔道連盟

―――2度目の合宿です。

前回お話した通り、1ヶ月に1回ほどは全体の合宿をやって、五輪に向けてチームとして士気を高めていきたい。前回は初めてということもあり、集まってやること自体にまず意味がありました。今回は次なる国際大会に向けての準備、色々な取り組みを入れていきながらこれを進めていこうと思っている。受け入れ先の天理大学の穴井(隆将)監督と話し合う中で、いまの時期がもろもろ環境を作るのにいいということで、こちらにお邪魔することになりました。

―――今回の合宿では練習試合が組まれると聞いています。選手に期待することは?

ここにピークを合わせて試合をするわけではないですし、あくまで現状を知ることが目的。いまどういう体調で、どういう状態なのか。実際の試合のように減量があるわけではないですけれども、その中でも実際に試合をしてみることによってそれぞれ課題が見えてくると思う。それをしっかり生かして次の試合、そしてオリンピックへの準備をしていくということです。だから、ここで特別な試合をしてもらいたいとか、コロナ禍の中で凄いことをやってきていてそれを見たいとかそういう気持ちは一切ないです。半日使って、試合をして、また間隔を開けて試合をするような、ある程度大会に沿った形でやるシステムを汲んでいます。3試合くらいやる予定です。減量がないので少し上の階級の相手も含めて、同じくらいの階級で設定しています。

―――五輪代表同士が試合するケースはありますか?

ありません。階級も違いますし、今回の目的は現状を知る事でありますので、違う環境でやっている選手と組み合うことで、そこで体力や技術、精神的な部分を確認させること。どうしても代表同士で試合をやるとなると、100パーセント集中できない部分もあります。相手は天理大学の生徒ですね。

―――合宿のメニューについて

もともと個々が自律的、自発的な選手になってもらいたいという思いでやってきましたが。全選手ともその意識を強く持っていますし、各それぞれが、それぞれの立場の中で、目的をもったうえで色々な相手、トレーニングに取り組んでいることが見えています。そこをしっかり尊重した上で進めていきたい。

――大野選手、原沢選手にはどんな言葉を

同じように彼らが考えているものを尊重していきながら、スケジューリングを中心に話をしています。大野に関してはそこまで細かいことを言っていない。原沢に関してはスケジューリングとか技術的なもの、練習で気づいたことなど。そのくらいです。

――大選手野のリーダーシップを高く評価していると聞いています。

自分の柔道に高い意識を持っている選手。ストイックさのなかにも、自然体で色々なことに取り組んでいく術をもっている。リーダーシップをという言葉を使っていくと何か特別なことをやらなければいけないという気持ちも出て来てしまうでしょうから、周囲はお前の背中を見て学んでいるんだから、自然体で、そのままでいい、何か特別なことをしようと思わなくていいよ、とは伝えてあります。

―――90kg級の向翔一郎選手は、参加していません。

向は全日本選手権に出ると聞いています。その部分を考えて、本人の希望で今回は所属で強化を続けるという方針ですね。

―――全日本選手権について。

90kg級に限らず、今回は代表・補欠の選手には全階級で推薦枠を頂いています。全選手、気持ち的には全日本に出たいと常日頃言っていますので、やっぱり全日本は柔道家の憧れなんだなとあらためて認識しました。今年に関してはそれぞれの立場で判断は分かれてくると思いますが、ただ、一般のファンにも夢のある大会になるのではなかと思います。全日本の魅力はなんといってもまず軽い階級の選手が無差別にどう挑んでいくか、そして重量級が再建に向けてどこまで力を発揮するか、非常に楽しみです。

※ eJudoメルマガ版11月14日掲載記事より転載・編集しています。

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