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東京都の「代替大会」は国士舘が優勝、決勝はライバル日体大荏原を振り切る/第70回東京都高等学校学年別柔道大会3年生男子団体試合

(2020年10月5日)

※ eJudoメルマガ版10月4日掲載記事より転載・編集しています。
東京都の「代替大会」は国士舘が優勝、決勝はライバル日体大荏原を振り切る
第70回東京都高等学校学年別柔道大会3年生男子団体試合
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決勝。今季の最終戦は岡田陸と海堀陽弥のライバル対決。

コロナウイルス禍によって中止になったインターハイの東京都における「代替大会」となった第70回東京都高等学校学年別柔道大会(2020 Tokyo Thanks Match)が3日、東京武道館(足立区)で行われ、高校3年生男子団体試合(3人制点取り)は国士舘高が優勝した。

国士舘は準決勝までを順当に勝ち上がり、決勝ではライバル・日体大荏原高と対戦。中堅戦で磯田海成が挙げた「指導2」の1点をテコに、大将戦は主将の岡田陸が海堀陽弥とのエース対決を引き分け、1-0で勝利を決めた。

国士舘は軽量級で組んだBチームもベスト4入りと大健闘。ルール上個人戦との掛け持ちが出来ない中、「最後はフルメンバーで荏原と戦いたい」と訴えたAチーム、「団体戦で終わりたい」と個人タイトルの可能性を捨てて臨んだBチームともに、奪われた時間を取り戻さんとするような、思いの溢れた戦いぶりだった。

優勝した国士舘には文部科学大臣特別賞、準優勝の日体大荏原にはスポーツ庁長官特別賞が授与された。

入賞者と国士舘高の百瀬晃士監督および岡田陸主将のコメント、準決勝以降の対戦詳細は下記。

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優勝の国士舘高

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準々決勝、代表戦で国士舘Bの中村太樹が体格差を跳ね返し、修徳の竹下博隆からGS背負投「技有」。

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準決勝、岡田陸が明大中野・白石瑠唯から一本背負投「一本」

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準決勝、磯田海成が明大中野・原山翔真から出足払「一本」

【入賞者】
(エントリー18チーム)
優 勝:国士舘高A
準優勝:日体大荏原高
第三位:明大中野高、国士舘高B

国士舘高・百瀬晃士監督のコメント
「生徒が『最後はどうしても日体大荏原とフルメンバーで勝負したい』ということでAチームはこの編成となりました。Bチームの選手は皆個人戦軽量級の優勝候補、団体戦は組み合わせによっては1回戦で終わってしまう可能性もあると諭したのですが、なくなってしまった関東大会のことも念頭にあったのか、『最後はどうしても団体戦で出たい』と押し切られました。Bチームは力の100パーセントを出し切った試合で、できればA・Bで決勝を戦わせてあげたかったくらい。本当に頭が下がります。(Aチームの出来は?)70パーセントくらい。本来はインターハイに向けて厳しい試合を戦いながら課題を見つけていくんですが、練習だけではそれがあくまで予測の範囲にとどまる。その部分がやはり今日出しきれなかったと感じました。国士舘は歴代、インターハイでは必ず実力以上のものを出す。その伝統を経験する場がなかったことは不憫に思います。3月に高校選手権がなくなったときに生徒は思った以上にショックを受けて、どう声を掛けるかというレベルを超えて『もう柔道が出来なくなるんじゃないか』というような落胆ぶりだった。その中で、主将の岡田はもちろんですが、軽量級の小田桐や中村、三笠といったあたりが一生懸命やるようになって、雰囲気を作ってくれました。三笠は1年生のときには女子の練習相手をしていたのですが、今日は個人戦でタイトル獲得。コツコツやれば必ず強くなれる、と後輩に示してくれたと思います。」

国士舘高・岡田陸選手のコメント
「勝ったことよりも試合が出来たこと、3年間の集大成を見せられる場があったこと自体が嬉しい。僕たちは(高校三冠を達成した)1学年上のカッコいい姿を見て育ってきたので、同じように全国大会の場で自分たちが勝つ姿を後輩に見せられなかったことは残念。せめて今日勝って意地を見せたかった。(-3月以降チームをまとめるのは大変だったのでは?)高校選手権がなくなったのは仕方がないことですが、国士舘は大学に行ってから頑張ろうと切り替えられる選手もいれば、まず高校までを全力で頑張ろうと考えている部員もいて、それぞれモチベーションが違う。その中で全員で目指せる『全国大会』という1つだけの目標がないことは正直しんどかった。なんのために稽古をするんだと思う選手も一杯いたと思います。自分が腐るわけにはいかないので、率先してやる態度と姿勢、背中を見せることで引っ張ろうと頑張ってきました。(-後輩に伝えたいことは?)去年の先輩たちは、斉藤立先輩がいてもいなくても、国士舘は強いということを見せるために戦っていたし、自分たちの代も、その代に特別な選手がいるから強いのではなく、国士舘は国士舘であるがゆえに強いということを証明したいと思っていた。それを見せる場はなくなってしまったけど、後輩にはこの気持ちを伝えたい。誰が特別なエースがいるから強いのが国士舘ではない。国士舘は、国士舘であるがゆえに強い。それを証明するような戦いをしてほしいです。」

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2位の日体大荏原高

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3位の明大中野高、国士舘高B

【準決勝】

国士舘高A 3-0 明大中野高
(先)齋城龍世〇優勢[技有・大内刈]△中藤誠
(中)磯田海成〇出足払(0:40)△原山翔真
(大)岡田陸〇一本背負投(0:38)△白石瑠唯

日体大荏原高 1-0 国士舘高B
(先)木下颯王〇横四方固△中村太樹
(中)川口嵩斐×引分×津嘉山稔
(大)海堀陽弥×引分×小田桐美生

【決勝】

国士舘高A 1-0 日体大荏原高
(先)齋城龍世×引分×木下颯王
(中)磯田海成〇優勢[僅差]△川口嵩斐
(大)岡田陸×引分×海堀陽弥

※ eJudoメルマガ版10月4日掲載記事より転載・編集しています。

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