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「何があろうとブレずに」五輪代表新井千鶴が合同取材に応じる

(2020年9月7日)

※ eJudoメルマガ版9月7日掲載記事より転載・編集しています。
「何があろうとブレずに」五輪代表新井千鶴が合同取材に応じる
東京五輪女子70kg級の代表に内定している新井千鶴(三井住友海上)が7日、オンラインでの合同取材に応じた。

五輪の延期については「(中止ではなく)出られる希望が持てただけで良かった。」と前向きにコメント。緊急事態宣言以降は1人での自重トレ、器具を使ってのトレーニング、道場に出ての打ちこみと徐々に稽古段階を上げて来ており、いまは海外勢の筋力アップを念頭に置いた体力面の強化と、課題の組み手の研究に時間を割いているとのこと。

報道陣からは延期についての質問が相次いだが、新井は一貫して「ブレずに、いまやっていることをしっかりやる」と返答。10月末に講道館杯、12月にグランドスラム東京と出場権のある大会があるが、試合出場についてはもっか未定と語った。

コメント要旨は下記。

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オンラインで取材に応じた新井千鶴

―――オリンピック延期が決まったときの心境は?

正直に、中止でなくて良かったと思いました。まだ出場出来るという希望が持てただけで良かった。モチベーションに関しては、さほどの影響はありません。

―――これまでの練習と今の状況を教えてください。

緊急事態宣言が出てからは、まず寮で自重トレーング。そこから徐々に段階を追って、6月になってから道場で少人数での器具を使ったトレーニングに移りました。7月に打ちこみを開始して、8月から所属内での乱取り、いまはだんだん量を増やしているという感じです。

―――体重のコントロールや、体力面での影響は?

体重に関しては大幅な変化もなく、特に気にするほどのものはありません。筋力に関しては衰えないことを最優先に、自重トレしか出来ないときにはかなり量を増やしていました。器具を使ったトレーニングに移ってからは、特に体力面で劣っているとは感じていません。

―――この期間に何を上積みするか?
この状況を考えれば、海外選手は技術よりもフィジカルを強化してくるはず。70g級はパワーが強い選手がたくさんいる階級でもあるので、いざ明けて試合が出来るようになったときに、そこで大きな差が出ないようにまず筋力をしっかりつけておきたい。技術的には組み手ですね。自分の強みを出すための組み手と、相手の様々なパターンに対応するための組み手。映像を見ると、失敗したときにはその瞬間のミスというよりは、組み負けている場面が多い。組み勝てていない状況という、自分の不得意な状況をどこからどう克服するのか。まずそこから取り組んでいます。細かい部分をきちんとやらないと自分の強みは出していけないので、ここをしっかりやっていきたい。

―――ようやく五輪代表の座を掴んだ東京大会が延期。

試練というか、近づくけど遠のくという感じですけど、これまでもあきらめずに自分を信じて進んできたからこそ今があると思います。今回も、こういう過程があるからこそ成長していけると思う。この先何があろうともブレずにやっていきたい。来年に五輪本番が控えているのは間違いないので、この先何があるとかではなく、いま何が出来るのかを考えていくのが一番良いと思っています。

―――とはいえ、1年後に絶対に五輪が出来るとハッキリしたわけではない。メンタル面での難しさがあるのでは。

そもそも五輪に限らず、人生を過ごしていく中で絶対ということはありません。今年も「ある」と皆が思っていたわけですし。ただ、こうなったらどうしようとか先々を不安に思うよりも、いまに目を向けてやっていかないと先はありません。色々な声がありますけど、気にせず、今を大事にして過ごしていきたい。いかに動じず、自分の目的や目標を持ち続けて、ブレずにやっていくかということを一番意識しています。

―――本来東京五輪が行われる予定だった日は、どう過ごしましたか?

朝から「本当は今日が試合だったんだな」と意識はしました。来年は武道館で戦うんだ、とあらためて強く思った日でした。

―――実戦から離れている不安はありますか。

所属での稽古がメインになっていて強化合宿がなく、他の人と組み合う機会が少ないことに関しては、この先もっと色々な選手との稽古を増やしたいなとは思います。ただ、試合がないから不安ということはありません。

―――講道館杯とグランドスラム東京、内定選手に出場の権利がある大会がいくつかあります。現状の予定を教えてください。

いまは未定です。本番を見据えた上で、そこまでに海外の選手と試合をしたり、実戦でしか養えないものを得るために試合をしたほうがいいという考えもありますが、いまのところ予定は未定。たとえば「なるべく早く出たい」というような焦りもありません。状況を見ながら、ですね。

―――あらためて、五輪に向けて。

最高の結果を出すこと、悔いのない試合をするために1日1日を過ごしていこうと強く思っています。そこがブレることはありません。

※ eJudoメルマガ版9月7日掲載記事より転載・編集しています。

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