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[速報]阿部一二三苦しみながらも優勝勝ち取る、髙藤直寿は次元の違う全試合一本V/グランドスラム・デュッセルドルフ第1日男子

(2020年2月22日)

※ eJudoメルマガ版2月22日掲載記事より転載・編集しています。
[速報]阿部一二三苦しみながらも優勝勝ち取る、髙藤直寿は次元の違う全試合一本V
グランドスラム・デュッセルドルフ第1日男子(60kg級、66kg級)
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準決勝、阿部一二三はボジダル・テメルコフを相手に「指導2」失陥の崖っぷちも大外返「技有」で突破

→第1日プレビュー

グランドスラム・デュッセルドルフ大会は21日、現地のISSドームで開幕。初日の男子は2階級の競技が行われ、60kg級の髙藤直寿(パーク24)、66kg級の阿部一二三(日本体育大4年)といずれも日本勢が優勝を飾った。

今大会の優勝に五輪代表生き残りを掛ける阿部は、しかしこの日不調。1回戦は無名のエジプト選手を引き手一本の確保からあっという間の右片襟背負投「一本」で仕留めたものの、2回戦ではこれも完全アウトサイダーのナボール・カスティーヨ(メキシコ)を仕留め切れず、袖釣込腰「技有」を得るものの自身も「指導」2つを失いながらの「指導3」勝利に留まる。3回戦のニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)戦、準々決勝のダニエル・カルグニン戦は押されに押されながら一瞬の際を捉えてそれぞれ小外掛「技有」、大内刈「技有」でなんとか突破。危うさ極まったのは準決勝、まったく無名のボジダル・テメルコフ(ブルガリア)をこの日頼みにしている大内刈で2度投げたもののいずれも足取りの「指導」を失って、以後も圧を食らい続ける崖っぷち。それでもGS延長戦、勝利に焦ったテメルコフが無理やり大外刈を掛けるミスを犯すとこれを見逃さず大外返「技有」を得てなんとか勝利。

それでも決勝はさすがの勝ちぶり。ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)に出足払で激しく崩されるピンチを乗り切ると、大内刈「技有」に、大内刈から繋いでの大腰「一本」と連取して勝利。しっかり結果を得て、4月の選抜体重別までの生き残りに望みを繋いだ。

不調なりに結果を掴むのはさすがだが、格下相手に組み合わず、下がり、掛けられないこの日の内容はかなりの不出来。選抜体重別への進出自体は確実と思われるが、五輪代表内定の条件をどう設定するのか。強化の評価が注目される。

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歓声に応える髙藤直寿

髙藤は全試合一本勝ちの素晴らしい出来。常に相手より一間早く動き、相手がこれぞと思う一瞬先に技を仕掛けて試合を自らのペースに引き込んでしまう。3回戦でケムラン・ヌリラエフ(ウズベキスタン)相手に決めて見せた、刈り足をZ字に引っ掛けて固定する小内刈「技有」に、送り出しながら抜き刈る小内刈「技有」と異なる技法の小内刈2発、準決勝でキム・ウォンジンに右組みを強い、左に持ち替えてくる瞬間を狙いすまして一瞬で斬り落とした右袖釣込腰「一本」などはまさに圧巻。1人だけ時間の流れ方が違うような進退で、まったく他を寄せ付けなかった。決勝はヤン・ユンウェイ(台湾)が棄権し、不戦勝ちで優勝を決めた。

各階級の入賞者と準々決勝以降の結果、日本代表選手全試合の勝ち上がりは下記。

■ 60kg級
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60kg級メダリスト。左から2位のヤン・ユンウェイ、優勝の髙藤直寿、3位のキム・ウォンジンとトルニケ・チャカドア。

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3回戦、髙藤の素晴らしい小内刈「技有」

(エントリー46名)

【入賞者】
1.TAKATO, Naohisa (JPN)
2.YANG, Yung Wei (TPE)
3.KIM, Won Jin (KOR)
3.TSJAKADOEA, Tornike (NED)
5.VERSTRAETEN, Jorre (BEL)
5.NOZADZE, Temur (GEO)
7.LUTFILLAEV, Sharafuddin (UZB)
7.GARRIGOS, Francisco (ESP)

【準々決勝】
トルニケ・チャカドア(オランダ)○優勢[技有・大車]△シャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)
ヤン・ユンウェイ(台湾)○GS崩袈裟固(GS4:06)△ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)
キム・ウォンジン(韓国)○GS反則[DH](GS0:11)△フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)
※立ち姿勢から危険な形で関節を極めたことによる
髙藤直寿○合技[浮腰・小外掛](1:09)△テムル・ノザゼ(ジョージア)

【敗者復活戦】
ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)○GS大外刈(GS2:09)△シャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)
テムル・ノザゼ(ジョージア)○不戦△フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)

【準決勝】
ヤン・ユンウェイ(台湾)○GS合技[内股・横四方固](GS2:21)△トルニケ・チャカドア(オランダ)
髙藤直寿○袖釣込腰(1:07)△キム・ウォンジン(韓国)

【3位決定戦】
キム・ウォンジン(韓国)○反則[指導3](3:03)△ヨーレ・フェルストラーテン(ベルギー)
トルニケ・チャカドア(オランダ)○GS反則[DH](GS5:29)△テムル・ノザゼ(ジョージア)
※ヘッドディフェンスによる

【決勝】
髙藤直寿○不戦△ヤン・ユンウェイ(台湾)

【日本代表選手勝ち上がり】

髙藤直寿(パーク24)
成績:優勝


[2回戦]
髙藤直寿○反則[指導3](2:33)△フェリペ・キタダイ(ブラジル)

[3回戦]
髙藤直寿○合技[小内刈・小内刈](2:24)△ケムラン・ヌリラエフ(ウズベキスタン)

[準々決勝]
髙藤直寿○合技[浮腰・小外掛](1:09)△テムル・ノザゼ(ジョージア)

[準決勝]
髙藤直寿○袖釣込腰(1:07)△キム・ウォンジン(韓国)

[決勝]
髙藤直寿○不戦△ヤン・ユンウェイ(台湾)

■ 66kg級
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66kg級メダリスト。左から2位のヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ、優勝の阿部一二三。3位のアルベルト・ガイテロ=マルティンとヤクブ・シャミロフ。

(エントリー66名)

【入賞者】
1.ABE, Hifumi (JPN)
2.MARGVELASHVILI, Vazha (GEO)
3.GAITERO MARTIN, Alberto (ESP)
3.SHAMILOV, Yakub (RUS)
5.TEMELKOV, Bozhidar (BUL)
5.NINIASHVILI, Bagrati (GEO)
7.SAFAROV, Orkhan (AZE)
7.CARGNIN, Daniel (BRA)

【準々決勝】
ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)○払腰(2:01)△オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)
ヤクブ・シャミロフ(ロシア)○GS体落(GS2:10)△アルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)
ボジダル・テメルコフ(ブルガリア)○背負投(3:43)△バグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)
阿部一二三○優勢[技有・大内刈]△ダニエル・カルグニン(ブラジル)

【敗者復活戦】
アルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)○GS技有・隅落(GS1:40)△オルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)
バグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)○優勢[技有・大外落]△ダニエル・カルグニン(ブラジル)

【準決勝】
ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)○合技[浮落・浮落](1:39)△ヤクブ・シャミロフ(ロシア)
阿部一二三○GS技有・大外返(GS1:16)△ボジダル・テメルコフ(ブルガリア)

【3位決定戦】
アルベルト・ガイテロ=マルティン(スペイン)○袖車絞(0:41)△ボジダル・テメルコフ(ブルガリア)
ヤクブ・シャミロフ(ロシア)○優勢[技有・浮技]△バグラチ・ニニアシヴィリ(ジョージア)

【決勝】
阿部一二三○大腰(3:20)△ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)

【日本代表選手勝ち上がり】

阿部一二三(日本体育大4年)
成績:優勝


[2回戦]
阿部一二三○背負投(0:49)△モハメド・アブデルマウグド(エジプト)

[3回戦]
阿部一二三○反則[指導3](2:47)△ナボール・カスティーヨ(メキシコ)

[4回戦]
阿部一二三○優勢[技有・小外掛]△ニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)

[準々決勝]
阿部一二三○優勢[技有・大内刈]△ダニエル・カルグニン(ブラジル)

[準決勝]
阿部一二三○GS技有・大外返(GS1:16)△ボジダル・テメルコフ(ブルガリア)

[決勝]
阿部一二三○大腰(3:20)△ヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)

※ eJudoメルマガ版2月22日掲載記事より転載・編集しています。

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