PAGE TOP ↑
eJudo

【eJudo’s EYE】男子「四つ角」確実は東海大相模と国士舘、続く候補は大成/第42回全国高等学校柔道選手権大会シード校予想

(2020年2月13日)

※ eJudoメルマガ版2月13日掲載記事より転載・編集しています。
【eJudo’s EYE】男子「四つ角」確実は東海大相模と国士舘、続く候補は大成
第42回全国高等学校柔道選手権大会シード校予想
eJudo Photo
昨年度大会開会式。今年は日本武道館ではなく、会場を移してALSOKぐんまアリーナで本戦が行われる。

文責:古田英毅/eJudo編集部

いよいよ運命の日迫る。第42回全国高等学校柔道選手権大会(3月21日~22日、ALSOKぐんまアリーナ)の組み合わせ抽選会が、この週末、15日(土)に行われる。

ご存じの通り、この大会は主催者による「シード校」選びが非常に面白い。プロフェッショナルたちが選考チームを形成、各々のチャンネルを駆使して各地区の情報を収集し、前年度の成績に拘らずあくまで「今代の強さ」を基準に精鋭8チームを選りすぐるのだ。

今代の男子は史上稀に見る混戦。例年に比べるとどこも小粒で、組み合わせ配置や対戦相性によって順位がガラリと入れ替わってしまうであろう大接戦となっている。ひさびさ、三冠大会すべてで優勝校が違ってもまったく驚くに当たらない代だ。そんな中にあって、この高校選手権本戦の成績は7月の金鷲旗大会のシード、そして8月の本命・インターハイの組み合わせ配置に直結する。ご存じの通り、特に中堅の強豪校にとっては1度固定された「序列」を覆すのは至難の業。つまりはこのシード校選びが、そのまま今年の高校柔道界の運命を左右すると言ってしまってまったく過言ではないのだ。これまでいったいどれだけのチームが十分入賞圏内の力を持ちながら、冬季招待試合シリーズやブロック大会でのアピールに失敗し、この「シード校」に漏れたがゆえ1年間浮かび上がれぬまま涙を流すこととなったか。

この例年にない大混戦下、今年も編集部は冬季招待試合シリーズや各地区予選をウォッチ。独自に戦力調査を進めてきた。そのアウトプットとして、恒例の「eJudo版・シード校予想」をものしてみようと思う。

■男子

「四つ角」確実なチームをまず2つ挙げたい。東海大相模高(神奈川)と国士舘高(東京)の2校だ。

東海大相模は今代の本命。力だけでいえば唯一「ミッションを達成する」という引き算ゲームの視点で三冠奪取を狙い得るレベルにあるチームだ。エースの全日本カデ最重量級王者・菅原光輝を軸に、攻撃型の中量選手近藤那生樹、重石役の工藤海人ら個性あるメンバーを揃えて、かつサイズと層の厚さも兼ね備えている。脇を固める人材は一様に守りの不安定さあるも個性ある選手を複数涵養しており、それぞれが他チームならポイントゲッターを担える人材。工藤が崩れるととたんにチームが舵を失った黒潮旗大会(2位)、あるいは松尾三郎杯準決勝(埼玉栄に代表戦まで持ち込まれての辛勝)でわかる通りあくまで全員が働いてこその総合力型で、まだピースが1個破壊されたときの修復力に課題はあるが、今代もっとも高い位置でバランスが取れたチームであることは間違いない。菅原を欠いて戦った黒潮旗大会では埼玉栄高(埼玉)に敗れて2位、怪我で近藤を失ってロースコアゲームに持ち込まれた若潮杯決勝の国士舘高戦も落として2位に終わったが、唯一フルメンバーで戦った、そしてもっとも参加校のレベルが高い松尾三郎杯では見事優勝。間違いなく今年の「軸」である。

国士舘高は三冠世代が卒業、絶対のエース斉藤立が抜けた後に座るチームの「顔」もいまだ定まらず。前代斬り込み役として度々良い働きを見せた岡田陸が主将を務め、大型の磯田海成、技の切れ味で勝負する岡部陽人、大型1年生の入来院大樹らをうまく組み合わせて戦うこれも総合力型のチーム。黒潮旗では東海大相模に敗れて3位、入来院を欠いて戦った松尾三郎杯はベスト8で木更津総合高(千葉)に敗れる屈辱を味わったが、フルメンバーで臨んだ若潮杯では見事優勝。東京予選も1位勝ち抜けで、どうやら「平年並み」のシード評価を得られるところまで序列を上げて来た。これもピース1個の狂いで地盤から崩れかねない脆さはあるチームだが、主筋を戦う存在だろう。

以降は評価が割れてくるが、個人的に「四つ角の力確実」とまず挙げておきたいチームが、大成高(愛知)である。メジャー招待試合の出場は水田三喜男杯のみであるが、木更津総合や埼玉栄が取りこぼす中、みごと優勝を飾っている。

このチーム、とにかく攻撃型。ロースコアゲームが多い今代にあって、力自体の高低はともかく筆者が今シーズン見たチームの中でもっとも「面白い」チームだ。

...続きを読む

※ eJudoメルマガ版2月13日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る