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【ROAD TO 高校選手権】須磨学園夙川高が3年ぶり2度目の優勝、無失点で冬季遠征締める・第36回若潮杯争奪武道大会女子

(2019年12月27日)

※ eJudoメルマガ版12月27日掲載記事より転載・編集しています。
須磨学園夙川高が3年ぶり2度目の優勝、無失点で冬季遠征締める・第36回若潮杯争奪武道大会女子
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決勝、須磨学園夙川高の先鋒畑田暁菜が敬愛高・丸山みかのを攻め続け「指導」2つを奪取。

新シーズンの高校柔道界の様相を占う「冬の招待試合シリーズ」を締める第36回若潮杯争奪武道大会(主催・公益財団法人日本武道館/学校法人国際武道大学)が27日、全国から選抜された男女それぞれ16チームが参加して行われ、女子は須磨学園夙川高(兵庫)が優勝した。同校の優勝は3年ぶり2度目。

須磨学園夙川は前日の水田三喜男杯に優勝したメンバーをそのまま動かさず。主戦の桑形萌花と畑田暁菜を固定し、田中優希と新名彩乃を入れ替えながら戦うというフォーメーションで大会に臨んだ。予選リーグ3試合を経た決勝トーナメントは、準々決勝の北海高(北海道)戦、準決勝の小杉高(富山)戦いずれも3-0のパーフェクトゲームで勝ち抜け。

迎えた決勝は優勝候補の筆頭格と目された大型チーム・敬愛高(福岡)とマッチアップ。先鋒の畑田暁菜は3階級上の丸山みかのを背負投と大外刈で攻めまくり、残り28秒に2つ目の「指導」を得てそのまま僅差の優勢勝ち。中堅戦はエースの桑形萌花がこれも体格差を跳ね返して背中を叩いての圧力、引きずり出しの内股と野地川友里を一方的に攻め続けて2つの「指導」を連取。最後は組み合ったまま敢えて減速を企図、双方への「指導」を引き出して試合を終え、この時点でチームの勝利を決めた。

大将戦は前日メンタルの不安定さを見せていた田中優希が見違えるような試合ぶり。相手方のポイントゲッター松澤祐栞を相手に打点の高低を変えながら右背負投で攻め続け、「指導1」対「指導2」でリードした終盤戦も手堅くしのぎ切って引き分け。通算スコア2-0、大会通じて1点も失わないまま3年ぶりの優勝を決めた。

松本純一郎監督は「私の予想の上を行くチーム。こんな戦い方が出来るんだ、と驚かされています」とチームの成長に笑顔。「手ごたえありの遠征でした」と3月の本番に向けて充実の表情だった。

入賞者と松本監督のコメント、予選リーグ結果と決勝トーナメントの対戦詳細は下記。

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優勝の須磨学園夙川高。前日の水田三喜男杯に続き2日連続の戴冠となった。

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準優勝の敬愛高

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第三位の帝京高

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第三位の小杉高

【入賞者】
優 勝:須磨学園夙川高(兵庫)
準優勝:敬愛高(福岡)
第三位:帝京高(東京)、小杉高(富山)

松本純一郎監督監督のコメント
「こんなに強かったっけ?という試合。びっくりしました。この2日間で疲れが取れたことで、良いパフォーマンスが出来たのかもしれません。(-試合で疲れが抜けたというのは?)この関東遠征は、三井住友海上さんにお邪魔して朝から夕方まで3部練習でガッチリやってきましたから、その猛練習に比べると試合はだいぶ楽なんです(笑)。2日間で何試合かすればそれでいいわけですから、ずっと稽古しているよりもよほど体の負担がない。みな昨日よりも良かったですね。特に田中などは見違えるようで、この2日間で驚くほど成長しました。そしてこのチーム、とにかく私の予想を超えてきます。決勝は全体的に分が悪いかなと思っていたのですが、私が『こういう勝ち方もあるんだな』と勉強させてもらったくらい。私が求めている以上、予想以上のことをやってくるということでは、阿部詩がいたときを思い出しました。私たちスタッフの進化より阿部が常に先を行って、それに負けまいとこちらも進化しなければならなくなる。今年のチームにはそれが起こっていると感じました。この2日間は、桑形に隙がなくなり、その桑形が控える安心感から先鋒の畑田がどんどん良くなって攻めまくって、今日はその2人を見た田中までが別人のような試合でした。試合の内容を細かく見ても、生徒のほうが、私よりも戦い方の引き出しが1枚多いなと思えました。実は、今回は練習でトコトンまで追い込んで、それで試合は負けて、それをバネにさらに追い込む計画でいたのですが、だいぶ予定が変わってしまいました(笑)。手ごたえあり、の遠征でした。コンビニでお菓子を買うと頑張る子たちなので、またお菓子をあげて、一緒に頑張ろうと思います。」

【予選リーグAブロック結果】
①敬愛高(福岡) 3勝0敗(6勝0敗3分け、一本勝ち5)
②北海高(北海道) 2勝1敗(5勝2敗2分け、一本勝ち3)
③八千代高(千葉) 1勝2敗(4勝3敗2分け、一本勝ち2)
④高田高(三重) 0勝3敗(0勝9敗0分け、一本勝ち0)

【予選リーグBブロック結果】
①小杉高(富山) 2勝1分け(4勝3敗2分け、一本勝ち4)
②藤枝順心高(静岡) 2勝1敗(6勝2敗1分け、一本勝ち5)
③藤村女子高(東京) 1勝1敗1分け(5勝3敗1分け、一本勝ち1)
④水戸葵陵高(茨城) 0勝3敗(1勝8敗0分け、一本勝ち1)

【予選リーグCブロック結果】
①帝京高(東京) 3勝0敗(7勝0敗2分け、一本勝ち7)
②児玉高(埼玉) 2勝1敗(4勝2敗2分け、一本勝ち4)
③東海大札幌高(北海道) 0勝2敗1分け(2勝5敗2分け、一本勝ち2)
④小牛田農林高(宮城) 0勝2敗1分け(1勝6敗2分け、一本勝ち1)

【予選リーグDブロック結果】
①須磨学園夙川高(兵庫) 3勝0敗(6勝0敗3分け、一本勝ち5)
②東海大翔洋高(静岡) 2勝1敗(5勝2敗2分け、一本勝ち4)
③松商学園高(長野) 1勝2敗(3勝5敗1分け、一本勝ち3)
④大原高(千葉) 0勝3敗(1勝8敗0分け、一本勝ち1)

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準決勝、敬愛高の大将松澤祐栞が帝京高・大高ひかりから大内刈「一本」

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準決勝、須磨学園夙川高の先鋒畑田暁菜が北海高・山田園華から大内刈「技有」

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決勝、桑形萌花が野地川友里から3つの「指導」を奪う。

【準々決勝】

敬愛高(福岡) 3-0 藤枝順心高(静岡)
(先)高木水月〇上四方固△柿澤夏美
(中)野地川友里〇袖釣込腰△芦沢祐奈
(大)松澤祐栞〇優勢[技有・小外刈]△高山美憂

須磨学園夙川高(兵庫) 3-0 北海高(北海道)
(先)畑田暁菜〇上四方固△山田園華
(中)桑形萌花〇反則[指導3]△川原凛
(大)田中優希〇小外刈△淡路弓侑

帝京高(東京) 1-0 東海大翔洋高(静岡)
(先)池田海実〇上四方固△杉山月琉
(中)田嶋海佳×引分×杉田菜奈
(大)大高ひかり×引分×金杉一葉

小杉高(富山) 2-1 児玉高(埼玉)
(先)松井栄華△合技〇井田侑希
(中)山田千里歌〇優勢[技有・小外刈]△井田朋伽
(大)辻なつ美〇合技△笹島美玖


【準決勝】

敬愛高(福岡) 1-0 帝京高(東京)
(先)高木水月×引分×池田海実
(中)丸山みかの×引分×田嶋海佳
(大)松澤祐栞〇大内刈(1:12)△大高ひかり

須磨学園夙川高(兵庫) 3-0 小杉高(富山)
(先)畑田暁菜〇合技(2:01)△山田千里歌
(中)新名彩乃〇優勢[僅差]△辻なつ美
(大)桑形萌花〇合技(2:09)△千田理名

【決勝】

須磨学園夙川高(兵庫) 2-0 敬愛高(福岡)
(先)畑田暁菜〇優勢[僅差]△丸山みかの
(中)桑形萌花〇反則[指導3](2:41)△野地川友里
(大)田中優希×引分×松澤祐栞

※ eJudoメルマガ版12月27日掲載記事より転載・編集しています。

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