PAGE TOP ↑
eJudo

90kg級の世界王者対決はシェラザディシヴィリがガクドンハン破る、メイヤーが最重量級制してふたたび喜びのダンス披露・グランドスラムアブダビ最終日男子

(2019年10月27日)

※ eJudoメルマガ版10月27日掲載記事より転載・編集しています。
90kg級の世界王者対決はシェラザディシヴィリがガクドンハン破る、メイヤーが最重量級制してふたたび喜びのダンス披露
グランドスラムアブダビ最終日男子(90kg級、100kg級、100kg超級)
eJudo Photo
90kg級決勝、ニコロス・シェラザディシヴィリがガク・ドンハンから小内刈「技有」

→最終日男子プレビュー

グランドスラム・アブダビ大会は26日、アラブ首長国連邦・アブダビで最終日の男女合わせて5階級の競技が行われた。

強豪集った男子屈指の激戦階級、90kg級は2018年バクー世界選手権の覇者ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)が優勝。決勝はガク・ドンハン(韓国)とのGS延長戦を、隅返の縺れ際に放った小内刈「技有」で制した。

世界選手権では失意の予選ラウンドに終わったシェラザディシヴィリだが、この日は本領発揮。2回戦はフセン・ハルモルザエフ(ロシア)を「指導3」、準々決勝ではエドゥアルド・トリッペル(ドイツ)を釣腰「技有」、そして準決勝では2017年の世界王者ネマニャ・マイドフ(セルビア)を内股「一本」と強豪を連破して力を見せつけた。

eJudo Photo
2回戦、ガク・ドンハンがハリソン・キャッサーから内股「一本」

2位のガクも決勝では敗れはしたもののどうやら復調気配。世界選手権に続いてこの日も得意の背負投は封印していたが、現在の主戦武器である内股で「一本」を連発。準々決勝ではもと81kg級世界王者アヴランディル・チリキシヴィリ(ジョージア)を見事にこの技で仕留めた。

3位にはトリッペルとチリキシビリが入賞。トリッペルは3位決定戦でクリスティアン・トート(ハンガリー)を隅返「一本」、チリキシヴィリはマイドフを「指導3」で下した。

eJudo Photo
100kg級決勝、チョ・グハンが背負投でゼリム・コツォイエフを攻める

100kg級は2018年の世界王者チョ・グハン(韓国)が優勝。この日は相手の右襟を両手で高低差をつけて握り、激しく上下にあおるという興味深い技法の右背負投を連発。2回戦でシリル・マレ(フランス)を背負投「技有」、3回戦でグリゴリ・ミナシキン(エストニア)を背負投「一本」で破ると、勝負どころと目されたアルマン・アダミアン(ロシア)との準々決勝も一本背負投「技有」で突破。準決勝はシャディー・エルナハス(カナダ)を「指導3」の反則で下すと、決勝はゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)を完全封殺。釣り手を持たせず得意の腰技をほとんど出させないまま、片襟の右背負投と右小内刈のコンビネーションで3つの「指導」をもぎ取って優勝を決めた。3位にはアダミアンとエルナハスが入賞、筑波大出身のフセイン=シャー・シャー(パキスタン)が5位に食い込んだ。

eJudo Photo
100kg超級決勝、ロイ・メイヤーが絞めを効かせたままヤキフ・ハモーを抑え込む。

100kg超級は東京世界選手権で銅メダルを獲得したロイ・メイヤー(オランダ)が優勝。決勝はヤキフ・ハモー(ウクライナ)をGS延長戦の横四方固「一本」に仕留めた。相手の伏せ際に素早く「腰絞め」で絞め上げ、窮した相手の回避をそのまま抑え込みに捉える、手堅い勝ちぶりだった。世界選手権では銅メダル獲得決定直後に喜びのダンスを披露して会場の喝采を浴びたメイヤーだが、今回は退場時に正面から寄って来たカメラに向かって、「ハカ」風のアクションを披露。満場の期待に見事応えていた。

3位にはウシャンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)とキム・スンミン(韓国)の強者2人が入賞。キムは準決勝でハモーの裏投「一本」に屈したが、この日も新兵器の横落を度々繰り出すなど味のある柔道を披露。3位決定戦ではユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)の払巻込を誘って谷落に嵌め「一本」。力を見せつけていた。

各階級の入賞者と準々決勝以降の結果は下記。

■ 90kg級
eJudo Photo
90kg級メダリスト。左から2位のガク・ドンハンと優勝のニコロス・シェラザディシヴィリ、3位のエドゥアルド・トリッペルとアヴランディル・チリキシヴィリ。

(エントリー44名)

【入賞者】
1.SHERAZADISHVILI, Nikoloz (ESP)
2.GWAK, Donghan (KOR)
3.)RIPPEL, Eduard (GER)
3.TCHRIKISHVILI, Avtandili (GEO)
5.TOTH, Krisztian (HUN)
5.MAJDOV, Nemanja (SRB)
7.KUKOLJ, Aleksandar (SRB)
7.NYMAN, Marcus (SWE)

【準々決勝】
ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)○優勢[技有・釣腰]△エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)
ネマニャ・マイドフ(セルビア)○GS反則[指導3](GS1:37)△アレクサンダー・クコル(セルビア)
クリスティアン・トート(ハンガリー)○GS反則[指導3](GS0:51)△マーカス・ニーマン(スウェーデン)
ガク・ドンハン(韓国)○GS内股(GS1:02)△アヴランディル・チリキシヴィリ(ジョージア)

【敗者復活戦】
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○外巻込(1:20)△アレクサンダー・クコル(セルビア)
アヴランディル・チリキシヴィリ(ジョージア)○GS浮落(GS0:28)△マーカス・ニーマン(スウェーデン)

【準決勝】
ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)○GS内股(GS2:23)△ネマニャ・マイドフ(セルビア)
ガク・ドンハン(韓国)○GS浮落(GS0:10)△クリスティアン・トート(ハンガリー)

【3位決定戦】
エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)○隅返(0:45)△クリスティアン・トート(ハンガリー)
アヴランディル・チリキシヴィリ(ジョージア)○GS反則[指導3](GS1:00)△ネマニャ・マイドフ(セルビア)

【決勝】
ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)○GS技有・小内刈(GS2:45)△ガク・ドンハン(韓国)

■ 100kg級
eJudo Photo
100kg級メダリスト。左から2位のゼリム・コツォイエフ、優勝のチョ・グハン、3位のアルマン・アダミアンとシャディー・エルナハス。

(エントリー39名)

【入賞者】
1.CHO, Guham (KOR)
2.KOTSOIEV, Zelym (AZE)
3.ADAMIAN, Arman (RUS)
3.ELNAHAS, Shady (CAN)
5.SISMANLAR, Mert (TUR)
5.SHAH, Hussain Shah (PAK)
7.GALANDI, Philipp (GER)
7.ERIHEMUBATU (CHN)

【準々決勝】
チョ・グハン(韓国)○優勢[技有・一本背負投]△アルマン・アダミアン(ロシア)
シャディー・エルナハス(カナダ)○反則[指導3](3:23)△フィリップ・ガランディ(ドイツ)
ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)○優勢[技有・外巻込]△フセイン=シャー・シャー(パキスタン)
メルト・シスマンラル(トルコ)○大外刈(1:46)△エリヘムバツ(中国)

【敗者復活戦】
アルマン・アダミアン(ロシア)○優勢[技有・横落]△フィリップ・ガランディ(ドイツ)
フセイン=シャー・シャー(パキスタン)○優勢[技有・大外刈]△エリヘムバツ(中国)

【準決勝】
チョ・グハン(韓国)○GS反則[指導3](GS2:20)△シャディー・エルナハス(カナダ)
ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)○内股透(3:16)△メルト・シスマンラル(トルコ)

【3位決定戦】
アルマン・アダミアン(ロシア)○大外巻込(3:10)△メルト・シスマンラル(トルコ)
シャディー・エルナハス(カナダ)○小内巻込(0:32)△フセイン=シャー・シャー(パキスタン)

【決勝】
チョ・グハン(韓国)○GS反則[指導3](GS0:28)△ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)

■ 100kg超級
eJudo Photo
100kg超級メダリスト。左から2位のヤキフ・ハモー、優勝のロイ・メイヤー、3位のウシャンギ・コカウリとキム・スンミン。

eJudo Photo
3位決定戦、キム・スンミンの谷落「一本」

(エントリー30名)

【入賞者】
1.MEYER, Roy (NED)
2.KHAMMO, Yakiv (UKR)
3.KOKAURI, Ushangi (AZE)
3.KIM, Sungmin (KOR)
5.GORDIIENKO, Oleksandr (UKR)
5.KRAKOVETSKII, Iurii (KGZ)
7.SARNACKI, Maciej (POL)
7.SIMIONESCU, Vladut (ROU)

【準々決勝】
ロイ・メイヤー(オランダ)○反則[指導3](3:53)△マチェイ・サルナツキ(ポーランド)
ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)○反則[指導3](2:44)△オレクサンドル・ゴルディエンコ(ウクライナ)
ウシャンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)○内股(0:59)△ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)
ヤキフ・ハモー(ウクライナ)○裏投(1:37)△キム・スンミン(韓国)

【敗者復活戦】
オレクサンドル・ゴルディエンコ(ウクライナ)○内股(0:24)△マチェイ・サルナツキ(ポーランド)
キム・スンミン(韓国)○払腰(0:33)△ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)

【準決勝】
ロイ・メイヤー(オランダ)○払腰返(3:56)△ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)
ヤキフ・ハモー(ウクライナ)○隅返(1:06)△ウシャンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)

【3位決定戦】
ウシャンギ・コカウリ(アゼルバイジャン)○内股(1:38)△オレクサンドル・ゴルディエンコ(ウクライナ)
キム・スンミン(韓国)○谷落(1:38)△ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)

【決勝】
ロイ・メイヤー(オランダ)○GS横四方固(GS1:18)△ヤキフ・ハモー(ウクライナ)

※ eJudoメルマガ版10月27日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る