PAGE TOP ↑
eJudo

【プレビュー】66kg級の様相は「日本とヴィエル抜き」の世界選手権、60kg級はロシアとウズベキスタンのトップ2が激しい代表争い・グランドスラムアブダビ2019第1日男子プレビュー

(2019年10月24日)

※ eJudoメルマガ版10月23日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】66kg級の様相は「日本とヴィエル抜き」の世界選手権、60kg級はロシアとウズベキスタンのトップ2が激しい代表争い
グランドスラム・アブダビ2019第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)
→グランドスラム・アブダビ2019組み合わせ(公式サイト)

■ 60kg級 強国の代表レースいよいよ佳境、ウズベキスタンはルトフィラエフとウロズボエフを同時派遣
eJudo Photo
世界選手権で銀メダル獲得のシャラフディン・ルトフィラエフ。ついに1番手の座獲得なるか。

(エントリー42名)

第1シードは8月の東京世界選手権で髙藤直寿(パーク24)を破って銀メダルに輝いたシャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)。さらに2015年世界王者のイェルドス・スメトフ(カザフスタン)、2016年、2017年と2年連続世界3位のディヨルベク・ウロズボエフ(ウズベキスタン)、2018年世界2位のロベルト・ムシュヴィドバゼ(ロシア)ら、世界大会のメダリストがずらり居並ぶ豪華なトーナメントが組まれた。

ウズベキスタン、ロシアなど8月の東京世界選手権で1番手が成績を残せなかった、あるいは2番手が躍進した国はいずれもトップ2を同時派遣して再び競らせる策に出ており、今大会の結果が代表選考に与える影響は甚大だ。ウズベキスタンなどはルトフィラエフが世界2位となったことでもはや実績でもウロズボエフに劣らず、日本顔負けのハイレベルな代表争いが繰り広げられている。この2人の配置だが、いずれもプール内にこちらも同じく激しい代表争いが行われているロシア勢が置かれるという奇縁。ルトフィラエフが3回戦で先月のグランプリ・タシケントを制して勢いに乗るヤゴ・アブラゼ(ロシア)、ウロズボエフが準々決勝で自身と同じく世界選手権で上位戦に進めず下からの激しい突き上げを食らっているムシュヴィドバゼと対戦予定となっている。この2試合がこの豪華トーナメントにおける最注目試合。強国2つの東京五輪代表がどちらになるのか、重要な分岐点である。

ほか、東京世界選手権で大物食いを連発して主役級の活躍を見せたヤン・ユンウェイ(台湾)、同大会では早期敗退も豪快な柔道で復調を印象づけたワリーデ・キア(フランス)、そしてダヴド・ママドソイとカラマット・フセイノフの旬な若手2名を送り込んだアゼルバイジャン勢にも注目だ。

→[参考]60kg級有力選手名鑑

■ 66kg級 様相は「日本とヴィエル抜き」の世界選手権、アンバウルとキムリマンの韓国勢2人が激しく代表争う
eJudo Photo
世界選手権で決勝まで進んだキム・リマン

eJudo Photo
東京世界選手権5位入賞のヨンドンペレンレイ・バスフー。同大会では抜群のスタミナで大物食いを連発した。

(エントリー50名)

60kg級以上の豪華トーナメント。一言で表すなら、世界選手権から日本勢と3位のデニス・ヴィエル(モルドバ)が抜けただけといったところだろうか。強豪国が軒並み一線級の同時派遣策を採っており、いよいよ代表選考の山場が訪れつつある印象。

特に注目したいのは、東京世界選手権2位のキム・リマンと2015年世界王者のアン・バウルが揃って出場する韓国。昨年まではアンが実績、実力ともに大きくリードしていたが、兵役免除に関わる書類の不正が発覚。2019年1月から6ヵ月間の試合出場停止処分を受けることとなり、なんとか復帰した東京世界選手権では左足首の負傷の影響もあって初戦敗退に終わっている。一方のキムは1番手アンが不在の間に成績を残し続け、世界選手権では銀メダルを獲得して強烈な追い上げを見せている。今大会の配置はアンの方が厳しく、初戦からニジャット・シハリザダ(アゼルバイジャン)、3回戦でバルチ・シュマイロフ(イスラエル)、そして準々決勝では世界選手権で苦杯を喫したヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)という茨の道。キムにとっては序列の逆転を確定する大チャンスである。こちらも3回戦でヴァジャ・マルグヴェラシヴィリ(ジョージア)、準々決勝でイェルドス・ジューマカノフ(カザフスタン)と強敵との対戦が組まれているが、ここはなんとしても勝ちたいところ。

ほか、代表争いという観点では、ロシアが世界選手権初戦敗退のミハイル・プルヤエフと9月のグランプリ・タシケントで優勝したばかりのヤクブ・シャミロフ、モンゴルが世界選手権でそのタフネスぶりで会場を沸かせた同大会5位のヨンドンペレンレイと2017年ワールドマスターズ王者のガンボルド・ヘルレン、イタリアが東京世界選手権5位のマニュエル・ロンバルドと欧州選手権2年連続2位のマッテオ・メドヴェス、イスラエルが世界選手権ではともに結果が振るわなかったシュマイロフとタル・フリッカーを同時派遣している。どの選手もモチベーション極めて高く、五輪出場にはもはや負けるわけにはいかない切実なバックグランドを抱えている。熱戦必至である。

→[参考]66kg級有力選手名鑑

※ eJudoメルマガ版10月23日掲載記事より転載・編集しています。

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る
→「書評・DVD評」に戻る