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松村颯祐、和田梨乃子ら日本勢が全4階級を制覇・世界ジュニア柔道選手権2019第4日

(2019年10月20日)

※ eJudoメルマガ版10月20日掲載記事より転載・編集しています。
松村颯祐、和田梨乃子ら日本勢が全4階級を制覇
世界ジュニア柔道選手権2019第4日(男子100kg級、100kg超級、女子78kg級、78kg超級)
※配信元(theory)においてサーバートラブルがあり、20日朝の記事が一部ユーザーに配信されておりませんでした。再送申し上げます。

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100kg超級2回戦、松村颯祐がゲラ・ザアリシヴィリから裏投「一本」

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優勝を決めた松村

→男女14階級プレビュー

モロッコ・マラケシュで行われている世界ジュニア柔道選手権は19日、個人戦最終日の男子100kg級、100kg超級、女子78kg級、78kg超級の4階級の競技が行われ、日本勢が全階級を制した。この日まで金メダルゼロの男子は2階級優勝でフィニッシュ、女子は7階級中4階級を制することとなった。

シニアのスター選手2人の参戦に沸いた100kg超級は、初出場の松村颯祐(東海大2年)が全試合一本勝ちで優勝。初戦を払巻込「技有」に抱分「一本」で制すると、2回戦では2連覇を狙うゲラ・ザアリシヴィリ(ジョージア)をわずか29秒、得意の裏投で放り投げて鮮やか「一本」。既に今年ワールドツアー2勝、7月のグランプリ・ザグレブ決勝では原沢久喜を破っている優勝候補を倒して会場の度肝を抜くと、以降も隙を見せずに「一本」を連発。決勝では昨年度大会の銅メダリストで欧州ジュニア2位入賞のエリック・アブラモフ(ドイツ)を内股と横四方固の合技「一本」に仕留めて優勝を決めた。技に威力あり、体の力も抜群で相手の奇襲技にも背筋を伸ばして一切動ぜず。常に「指導」を先行しながら戦って最後は投げを決めるという、まさに強者の戦いぶりだった。

もう1人の優勝候補、東京世界選手権で銅メダルを獲得したキム・ミンジョン(韓国)は3位。明らかにコンディション不良で動きは重く、初戦からたたらを踏んで後ろに崩れる場面が頻発。それでも1回戦を背負投「一本」、2回戦では昨年3位のジャマル・ガムザトハノフ(ロシア)を「指導3」で破るなどプールファイナルまで勝ち上がったが、準々決勝ではグランプリ・ブダペスト3位のリヒャルト・シポッツ(ハンガリー)にGS延長戦「指導3」で敗退。以後2戦を肩車「一本」、背負投と横四方固の合技「一本」で制して3位は確保した。

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100kg級決勝、神垣和也がイリア・スラマニゼから勝ち越しの支釣込足「技有」

100kg級の神垣は初戦でポルトガル選手に肩車「技有」を先行されながらも「指導3」で勝ち抜くという辛勝スタート。以降も粘り強い戦いで合技「一本」に、「指導3」、GS延長戦の大内刈「技有」としぶとく勝利を重ね、決勝では欧州ジュニア王者の18歳イリア・スラマニゼ(ジョージア)とマッチアップ。この試合も残り1分に左内股「技有」を得ながら、残り9秒で左一本背負投「技有」を奪回されるという厳しい戦い。しかし延長39秒に鮮やかな支釣込足で「技有」を奪って試合を決めた。持ち前のクレバーさと攻めるべき場面でしっかり攻める勝負度胸が光った1日だった。

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78kg級決勝、和田梨乃子がレネー・ファンハルセラールから大外刈「技有」

78kg級は和田梨乃子(三井住友海上)が2連覇達成。決勝では、前戦で東京世界選手権5位のパトリシア・サンパイオ(ポルトガル)を「指導3」の反則で破ったレネー・ファンハルセラール(オランダ)と対戦。GS延長戦に膝裏に左小外刈を入れ、嫌がって相手が逃れたその先を左大外刈で待ち構えるという素晴らしい一撃で「技有」奪取。再びこのカテゴリの頂点を極めた。

全日本ジュニア王者の黒田亜紀(富士学苑高3年)は2回戦敗退。初戦は払巻込「技有」から横四方固に抑え込むと相手が負傷したか「参った」を表明、僅か51秒で一本勝ちという快勝。以後が期待される出だしだったが、2回戦ではダリア・カリアキナ(ロシア)に左小内刈「技有」を先行される苦しい展開。取り返さんと仕掛けた内股を谷落に切り返されて「一本」失陥、今大会は入賞に絡めなかった。

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78kg超級決勝、「技有」を失った高橋瑠璃がキム・ハユンから「指導」3つをもぎとる。

78kg超級は高橋瑠璃(山梨学院大1年)が全試合一本勝ちで優勝。1回戦から準決勝までの4試合を全て早い時間の合技「一本」で終わらせる手堅い戦いで勝ち上がり、迎えた決勝は今年グランドスラム・デュッセルドルフ3位にグランプリ・タシケント2位と既にシニアで活躍しているキム・ハユン(韓国)とマッチアップ。「指導2」を奪った終盤に大内刈崩れの左背負投で「技有」を失うピンチに陥ったがあくまで冷静。二本持って組み続け、掛け潰れずに、あくまで立ったまま大外刈に支釣込足と勝負技を連発。打つ手がなくなったキムから残る「指導」1つをもぎ取り、「指導3」の反則で勝負を決めた。日本勢はこれで女子最重量級7連覇を達成。

最終日の20日は男女混合団体戦が行われる。

各階級の入賞者と決勝の結果、日本代表選手全試合の結果は下記。

※この記事の「日本代表選手勝ち上がり」項における海外選手名の表記は全日本柔道連盟のリリースに則っています。

■ 男子100kg級
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100kg級メダリスト。左から2位のイリア・スラマニゼ、優勝の神垣和他

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決勝、神垣が内股「技有」先行

(エントリー29名)
【入賞者】
1.KAMIGAKI, Kazunari (JPN)
2.SULAMANIDZE, Ilia (GEO)
3.SISMANLAR, Mert (TUR)
3.VEG, Zsombor (HUN)
5.KANIKOVSKIY, Matvey (RUS)
5.MADSEN, Mathias (DEN)
7.BUTH, Ole (GER)
7.FIZEL, Marius (SVK)

【決勝】
神垣和他〇GS合技[内股・支釣込足](GS0:39)△イリア・スラマニゼ(ジョージア)

【日本代表選手勝ち上がり】
神垣和他(明治大2年)
成績:優勝


[1回戦]
神垣和他〇反則[指導3](3:16)△テオドシオ(ポルトガル)
[2回戦]
神垣和他〇合技[小外掛・横四方固](1:47)△サデュカス(カザフスタン)
[準々決勝]
神垣和他〇反則[指導3](3:42)△フィゼル(スロバキア)
[準決勝]
神垣和他〇GS技有・大内刈(GS0:23)△シシマンラー(トルコ)
[決勝]
神垣和他〇GS合技[内股・支釣込足](GS0:39)△スラマニデゼ

■ 男子100kg超級
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100kg超級メダリスト。左から2位のエリック・アブラモフ、優勝の松村颯祐、3位のリヒャルト・シポッツとキム・ミンジョン。

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決勝、松村の内股「技有」

(エントリー29名)
【入賞者】
1.MATSUMURA, Sosuke (JPN)
2.ABRAMOV, Erik (GER)
3.KIM, Minjong (KOR)
3.SIPOCZ, Richard (HUN)
5.CAPELLE, Edouard (BEL)
5.LOMIDZE, Luka (FRA)
7.BALYEVSKYY, Yevheniy (UKR)
7.ESSERYRY, Zouhair (MAR)


【決勝】
松村颯祐〇合技[内股・横四方固](1:59)△エリック・アブラモフ(ドイツ)

【日本代表選手勝ち上がり】
松村颯祐(東海大2年)
成績:優勝


[1回戦]
松村颯祐〇抱分(2:24)△ヂミトロフ(ブルガリア)
[2回戦]
松村颯祐〇裏投(0:29)△ザアリシビリ(ジョージア)
[準々決勝]
松村颯祐〇横四方固(2:22)△カペレ(ベルギー)
[準決勝]
松村颯祐〇内股(2:09)△ロミドゼ(フランス)
[決勝]
松村颯祐〇合技[内股・横四方固](1:59)△アブラモフ

■ 女子78kg級
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78kg級メダリスト。左から2位のレネー・ファンハルセラール、優勝の和田梨乃子。

(エントリー23名)
【入賞者】
1.WADA, Rinoko (JPN)
2.VAN HARSELAAR, Renee (NED)
3.FABER, Christina (GER)
3.SAMPAIO, Patricia (POR)
5.KARIAKINA, Daria (RUS)
5.PAVIC, Petrunjela (CRO)
7.IGL, Raffaela (GER)
7.PADUCH, Abigail (AUS)

【決勝】
和田梨乃子〇GS技有・大外刈(GS0:14)△レネー・ファンハルセラール(オランダ)

【日本代表選手勝ち上がり】

和田梨乃子(三井住友海上)
成績:優勝


[2回戦]
和田梨乃子〇反則[指導3](3:16)△キム(韓国)
[準々決勝]
和田梨乃子〇合技[隅落・横四方固](2:53)△パビック(クロアチア)
[準決勝]
和田梨乃子〇GS技有・大腰(GS0:44)△ファベー(ドイツ)
[決勝]
和田梨乃子〇GS技有・大外刈(GS0:14)△ファンハセラー(オランダ)

黒田亜紀(富士学苑高3年)
成績:2回戦敗退


[1回戦]
黒田亜紀〇横四方固(0:51)△コンティ(イタリア)
[2回戦]
黒田亜紀〇谷落(2:51)△カリアキナ(ロシア)

■ 女子78kg超級
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78kg超級メダリスト。左から2位のキム・ハユン、優勝の髙橋瑠璃。

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準決勝、高橋の足車「技有」

(エントリー21名)

【入賞者】
1.TAKAHASHI, Ruri (JPN)
2.KIM, Hayun (KOR)
3.DURAND, Tahina (FRA)
3.KAMPS, Marit (NED)
5.ESIR, Kubranur (TUR)
5.FONTAINE, Lea (FRA)
7.ARTAMONOVA, Veronika (RUS)
7.MAMMERI, Meroua (ALG)

【決勝】
髙橋瑠璃〇反則[指導3](3:42)△キム・ハユン(韓国)

【日本代表選手勝ち上がり】

髙橋瑠璃(山梨学院大1年)
成績:優勝


[1回戦]
髙橋瑠璃〇合技[大外刈・崩袈裟固](1:32)△チェックロウ(モロッコ)
[2回戦]
髙橋瑠璃〇合技[足車・崩袈裟固]△クルズ(ブラジル)
[準々決勝]
髙橋瑠璃〇合技[払巻込・後袈裟固](2:16)1:37)△デュランド(フランス)
[準決勝]
髙橋瑠璃〇合技[足車・崩袈裟固](2:15)△カムプス(オランダ)
[決勝]
髙橋瑠璃〇反則[指導3](3:42)△キム(韓国)

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