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リネール欠場、原沢は決勝でザアリシヴィリに苦杯・グランプリザグレブ2019最終日男子

(2019年7月29日)

※ eJudoメルマガ版7月29日掲載記事より転載・編集しています。
リネール欠場、原沢は決勝でザアリシヴィリに苦杯
グランプリザグレブ2019最終日男子(90kg級、100kg級、100kg超級)
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100kg超級決勝、ゲラ・ザアリシヴィリが原沢久喜から帯取返「一本」

東京世界選手権(8月25日~9月1日)開幕前最後のワールドツアー大会となるグランプリ・ザグレブ2019は27日、現地のドム・スポルトヴァで最終日の男女合わせて5階級の競技が行われた。

3週間前のグランプリ・モントリオールに続くリオ五輪決勝の再戦が期待された100kg超級は、ドロー後もエントリーを継続していたテディ・リネール(フランス)が直前で欠場表明。残された格好の原沢久喜(百五銀行)は全試合一本勝ちで順当に決勝まで勝ち残ったが、ジョージアの新星ゲラ・ザアリシヴィリに苦杯を喫し銀メダルに終わった。GS延長戦で小内刈「技有」を奪って勝利を決めたかに思われたが、映像チェックの結果これが取り消し。直後ザアリシヴィリが両手で後帯を掴んでの帯取返に出、無理やり回されて一本負けを喫した。

昨年の世界ジュニア選手権で日本代表の斉藤立を破って優勝、これで世に出たザアリシヴィリは早くもワールドツアー2度目の優勝。3月のグランドスラム・エカテリンブルクの太田彪雅戦ではいずれも片襟で3つの「指導」を失うなど明らかに甘かったルールの理解も進み、同国の現役世界王者グラム・ツシシヴィリの「技」に対し、背中を掴まえれば誰でも一発放る「力」で立つ選手として階級の主役に躍り出つつある。2人の主役を擁するジョージアの代表争いがこの後どんな展開を見せるのか、目が離せない状況だ。

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90kg級決勝、ベカ・グヴィニアシヴィリが村尾三四郎の大外刈を切り返し裏投「一本」

90kg級はベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)が素晴らしい出来で優勝。決勝はこれもここまで実力派を次々なぎ倒して会場を驚かせた村尾三四郎(東海大1年)の大外刈を切り返し、豪快な裏投「一本」で勝負を決めた。昨年は欧州選手権7位、世界選手権とワールドマスターズいずれも初戦敗退と不振だったグヴィニアシヴィリだが今季は久々出世期を思い起こさせる好調。東京世界選手権は優勝候補の一角を占めること間違いなしの情勢だ。

村尾は前述の通り惜しくも2位。昨年11月のグランドスラム大阪(3位)、ことし2月のグランドスラム・デュッセルドルフ(2位)に続きトーナメントを席捲したが、惜しくも初優勝は逃した。

もう1人の長澤憲大(パーク24)はグヴィニアシヴィリとの準々決勝で膝を負傷。この試合を棄権し、最終成績は7位の扱いとなった。

100kg級はカナダの新星シャディ・エルナハスがついにワールドツアー初優勝。初戦でシリル・マレ(フランス)を左釣腰「一本」、準々決勝でジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)を「指導3」、決勝はアレクサンドル・イディー(フランス)を腕挫十字固「一本」と強豪を次々なぎ倒した。

各階級の入賞者と決勝の結果、日本代表選手全試合の結果は下記。

■ 90kg級
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90kg級メダリスト。左から2位の村尾三四郎、優勝のベカ・グヴィニアシヴィリ、3位ノエル・ファンテンドとクリスティアン・トート。

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長澤は準々決勝で膝を負傷、グヴィニアシヴィリに支えられて畳を降りる

(エントリー50名)

【入賞者】
1.GVINIASHVILI, Beka (GEO)
2.MURAO, Sanshiro (JPN)
3.TOTH, Krisztian (HUN)
3.VAN T END, Noel (NED)
5.STEWART, Max (GBR)
5.TRIPPEL, Eduard (GER)
7.MEHDIYEV, Mammadali (AZE)
7.NAGASAWA, Kenta (JPN)

【決勝】
ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)〇裏投(3:13)△村尾三四郎

【日本代表選手勝ち上がり】

長澤憲大(パーク24)
成績:7位


[2回戦]
長澤憲大〇優勢[技有・内股]△ピオトル・クチェラ(ポーランド)
[3回戦]
長澤憲大〇GS反則[指導3](GS0:55)△マーカス・ナイマン(スウェーデン)
[準々決勝]
長澤憲大△棄権(2:03)〇ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)
[2回戦]
長澤憲大△不戦〇エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)

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3回戦、村尾三四郎がファルク・ペテルシルカを攻める

村尾三四郎(パーク24)
成績:2位


[1回戦]
村尾三四郎〇大内刈(3:18)△クエジョウ・ナーバリ(ウクライナ)
[2回戦]
村尾三四郎〇優勢[技有・大内刈]△コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)
[3回戦]
村尾三四郎〇GS反則[指導3](GS0:24)△ファルク・ペテルシルカ(ドイツ)
[準々決勝]
村尾三四郎〇反則[指導3](2:59)△ママダリ・メディエフ(アゼルバイジャン)
[準決勝]
村尾三四郎〇反則[指導3](3:13)△ノエル・ファンテンド(オランダ)
[2回戦]
村尾三四郎△裏投(3:13)〇ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)

■ 100kg級
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100kg級メダリスト。左から2位のアレクサンドル・イディー、優勝のシャディ・エルナハス、3位のペテル・パルチクとジョルジ・フォンセカ。

(エントリー47名)

【入賞者】
1.ELNAHAS, Shady (CAN)
2.IDDIR, Alexandre (FRA)
3.FONSECA, Jorge (POR)
3.PALTCHIK, Peter (ISR)
5.CIRJENICS, Miklos (HUN)
5.FLETCHER, Benjamin (IRL)
7.CATHARINA, Simeon (NED)
7.GASIMOV, Elmar (AZE)

【決勝】
シャディ・エルナハス(カナダ)〇GS腕挫十字固(GS0:33)△アレクサンドル・イディー(フランス)

■ 100kg超級
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100kg超級メダリスト。左から2位の原沢久喜、優勝のゲラ・ザアリシヴィリ、3位のアリシェル・ユスポフと。レヴァニ・マティアシヴィリ。

(エントリー37名)

【入賞者】
1.ZAALISHVILI, Gela (GEO)
2.HARASAWA, Hisayoshi (JPN)
3.MATIASHVILI, Levani (GEO)
3.YUSUPOV, Alisher (UZB)
5.MEYER, Roy (NED)
5.TSKHOVREBOV, Alen (RUS)
7.KAZHYBAYEV, Yerassyl (KAZ)
7.SARNACKI, Maciej (POL)

【決勝】
ゲラ・ザアリシヴィリ(ジョージア)〇GS帯取返(GS0:34)△原沢久喜

【日本代表選手勝ち上がり】

原沢久喜(百五銀行)
成績:2位


[2回戦]
原沢久喜〇内股(0:54)△リネル=ヴァシーレ・チェラル=グリゴラス(スペイン)
[3回戦]
原沢久喜〇GS浮落(GS0:34)△ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)
[準々決勝]
原沢久喜〇GS反則[指導3](GS0:26)△レヴァニ・マティアシヴィリ(ジョージア)
[準決勝]
原沢久喜〇反則[指導3](3:44)△アレン・ツォブレホフ(ロシア)
[決勝]
原沢久喜△GS帯取返(GS0:34)〇ゲラ・ザアリシヴィリ(ジョージア)

※ eJudoメルマガ版7月29日掲載記事より転載・編集しています。

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