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【プレビュー】日本勢は鍋倉、大野ともに過酷な組み合わせ配置・グランプリザグレブ2019第2日女子プレビュー

(2019年7月27日)

※ eJudoメルマガ版7月27日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】日本勢は鍋倉、大野ともに過酷な組み合わせ配置
グランプリ・ザグレブ2019第2日女子プレビュー(63kg級、70kg級)
文責:小林大悟/eJudo編集

■ 63kg級・鍋倉那美は強豪と連戦、モントリオール大会制した趙睦煕に注目
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鍋倉那美は強豪と連戦

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もと全日本学生王者の趙睦煕は一気に韓国一番手の座を狙う

(エントリー36名)

リオデジャネイロ五輪金メダリストのティナ・トルステニャク(スロベニア)が第1シードに座り、その周りを鍋倉那美(三井住友海上)、ユール・フランセン(オランダ)、カトリン・ウンターヴルツァハー(オーストリア)らの強豪が固めた。ノーシード位置にもアリス・シュレシンジャー(イギリス)、アガタ・オズドバ=ブラフ(ポーランド)ら世界大会のメダリストが居り、トーナメントのレベルは63kg級としてはかなり高めだ。

日本代表の鍋倉は第2シード。しかし、3回戦でヤン・ジュインシア(中国)とシュレシンジャーの勝者、準々決勝でダリア・ダヴィドワ(ロシア)とオズドバ=ブラフの勝者とそれぞれ戦わねばならず、シードとは名ばかりの非常に過酷な組み合わせとなっている。鍋倉は現在国内2番手だが、1番手の田代未来(コマツ)には非常に大きな差をつけられている状況。田代は2017年以降、現役世界王者のクラリス・アグベニュー(フランス)以外の海外勢には敗れておらず、いまやこれが日本代表の最低条件と言っても過言ではない。鍋倉は直近のグランドスラム・パリでトルステニャクに敗れているが、今回はリベンジのチャンス。しっかりと優勝を飾り、田代を追うための第1歩としたい。

ほか、海外勢では今月頭のグランプリ・モントリオールでワールドツアー初優勝を飾った趙睦煕(チョ・モッキ、韓国)に注目したい。この選手は日本出身。埼玉大3年時には全日本学生体重別選手権57kg級で優勝を飾っている。2016年のグランプリ青島で初戦敗退して以降国際大会への出場はなかったが、前述の通り久々の出場となったモントリオール大会で見事優勝を果たした。今大会にも連続で派遣されており、ここでも成績を残せれば、韓国の63kg級が比較的層が薄いことからも東京五輪代表が見えてくる状況にある。組み合わせでは比較的戦いやすいプールBに配されており、上位進出の可能性十分だ。

【プールA】
第1シード:ティナ・トルステニャク(スロベニア)
第8シード:ルーシー・レンシャル(イギリス)
有力選手:カトリン・ウンターヴルツァハー(オーストリア)、キヨミ・ワタナベ(フィリピン)

【プールB】
第4シード:サンネ・フェルメール(オランダ)
第5シード:キャサリン・ブーシェミン=ピナード(カナダ)
有力選手:インバル・シェメシュ(イスラエル)、チョ・モッキ(韓国)、カロリナ・タラフ=ガスト(ポーランド)、タン・ジン(中国)

【プールC】
第2シード:鍋倉那美(三井住友海上)
第7シード:ダリア・ダヴィドワ(ロシア)
有力選手:ヤン・ジュインシア(中国)、アリス・シュレシンジャー(イギリス)、アガタ・オズドバ=ブラフ(ポーランド)

【プールD】
第3シード:ユール・フランセン(オランダ)
第6シード:カタリナ・ヘッカー(オーストラリア)
有力選手:ハン・ヒジュ(韓国)、ギリ・シャリル(イスラエル)

■ 70kg級・ヨーロッパの強豪がトーナメントの中心、大野陽子とポリングが1回戦で激突
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大野陽子は初戦でポリングと対戦

(エントリー32名)

サリー・コンウェイ(イギリス)、キム・ポリング(オランダ)、サンネ・ファンダイク(オランダ)らヨーロッパの強豪が中心のトーナメント。中堅選手も多く参加しており、ハイレベルと言ってしまって差し支えない陣容だ。

日本代表の大野陽子(コマツ)は第5シードに配され、なんと1回戦でポリングとの対戦が組まれた。両者は初顔合わせ。ともに優勝候補の1人であり、これが序盤戦最大の山場にして最注目カードだ。さらに、大野はここを突破すると準々決勝で昨年のバクー世界選手権で敗れたアッスマ・ニアン(モロッコ)との対戦が組まれている。プールを勝ち上がるだけでも一苦労なタフな組み合わせだが、国内の2番手争いで新添左季(自衛隊体育学校)がすぐ後ろを追ってきていることを考えると、ここで予選ラウンド敗退に終わるわけにはいかない。

国内の70kg級は世界選手権2連覇中の新井千鶴(三井住友海上)がほぼ東京五輪の代表を手中にしたと言っても良い状況だが、もしチャンスが訪れたときのために2位をキープすることは非常に重要。大野の実力を考えれば十分に優勝できる陣容であり、確実に金メダルを持ち帰りたい。

【プールA】
第1シード:ミヘイラ・ポレレス(オーストリア)
第8シード:バルバラ・マティッチ(クロアチア)
有力選手:ジョン・ヘジン(韓国)

【プールB】
第4シード:アッスマ・ニアン(モロッコ)
第5シード:大野陽子(コマツ)
有力選手:ガブリエラ・ヴィレムス(ベルギー)、キム・ポリング(オランダ)、ヤーデン・メイヤーソン(イスラエル)

【プールC】
第2シード:サリー・コンウェイ(イギリス)
第7シード:ジェンマ・ハウエル(イギリス)
有力選手:ダリア・ポゴゼレッツ(ポーランド)、グルノザ・マトニヤゾワ(ウズベキスタン)、バルバラ・ティモ(ポルトガル)、アンカ・ポガクニック(スロベニア)

【プールD】
第3シード:サンネ・ファンダイク(オランダ)
第6シード:ケリタ・ズパンシック(カナダ)
有力選手:アレナ・プロコペンコ(ロシア)、ロクサーネ・タエイモンス(ベルギー)

※ eJudoメルマガ版7月27日掲載記事より転載・編集しています。

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