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【レポート】平成31年全日本カデ柔道体重別選手権大会・女子7階級マッチレポート

(2019年7月23日)

※ eJudoメルマガ版7月23日掲載記事より転載・編集しています。
平成31年全日本カデ柔道体重別選手権大会・女子7階級マッチレポート
→女子全試合結果(eJudoLITE)
→女子当日速報ニュース

大会日時:2019年4月14日
会場:東和薬品RACTABドームサブアリーナ(大阪府門真市)
文責:小林大悟/eJudo編集部
撮影:坂口美貴

■ 44kg級・宮城杏優菜が優勝、3度目のチャンスでタイトル獲得
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44kg級決勝、宮城杏優菜が出口華を右背負投で攻める

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宮崎が右袖釣込腰を仕掛けたところで主審が試合を止め、出口に消極的の「指導3」。

(エントリー8名)

【決勝まで】

出口華(須磨学園夙川高2年)と宮城杏優菜(沖縄尚学高3年)が決勝へと勝ち上がった。

出口は、1回戦で桑田彩菜(淑徳高1年)との試合時間11分を超える大消耗戦を「指導3」の反則(GS7:29)で制すと、準決勝では藤島歩未(横須賀学院高1年)にこちらも「指導3」の反則(3:49)で勝利。接戦を粘り強く勝ち抜いて決勝進出を果たす。

一方の宮城は1回戦で百田久奈(藤枝順心高1年)に背負投2発による合技「一本」(1:06)で勝利。準決勝でも山口弘衣(創志学園高2年)を背負投と崩袈裟固の合技「一本」(0:57)で早々に下して決勝へと勝ち上がった。

【決勝】

宮城杏優菜(沖縄尚学高3年)○GS反則[指導3](GS2:16)△出口華(須磨学園夙川高2年)

宮城、出口ともに右組みの相四つ。袖の絞り合いが続き、32秒に両者に消極的の「指導」。大枠としては宮城が組み勝ち、担ぎ技を中心に良く攻める。2分1秒には右外巻込で掛け潰れた出口に偽装攻撃により「指導2」が追加される。以降も宮城が優勢。しかし、出口も要所で左一本背負投や左袖釣込腰を放って抵抗し、決定的な場面は作らせない。結局本戦では勝負がつかず、試合は「指導1」対「指導2」の宮城リードでGS延長戦へともつれ込む。

GS30秒、宮城が背負投で相手を伏せさせ寝技を展開。足さえ抜ければ抑え込みが完成する状況が生まれるが、ここは出口が凌ぎ切って「待て」となる。以降は宮城が右背負投で攻める場面が多くなり、出口も左一本背負投で延命を測るものの劣勢は明らか。宮城が両袖の右袖釣込腰を仕掛けたGS2分16秒、出口に消極的の咎で「指導3」が与えられて決着となった。

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44kg級上位入賞者。左から優勝の宮城杏優菜、準優勝の出口華

【入賞者】
優 勝:宮城杏優菜(沖縄尚学高3年)
準優勝:出口華(須磨学園夙川高2年)

宮城杏優菜選手のコメント
「優勝するために頑張ってきました。高1から出ていて、高3で最後のチャンス。目標を達成できて嬉しいです。得意技は背負投。決勝はGS決着でした。いつも負けるときは『指導』で負けるので、絶対にそれだけはしたくないと思って戦いました。攻める柔道を普段から意識しています。」

【1回戦】
出口華(須磨学園夙川高2年)○GS反則[指導3](GS7:29)△桑田彩菜(淑徳高1年)
藤島歩未(横須賀学院高1年)○GS反則[指導3](GS1:03)△秋田裕希乃(新田高1年)
宮城杏優菜(沖縄尚学高3年)○合技[背負投・背負投](1:06)△百田久奈(藤枝順心高1年)
山口弘衣(創志学園高2年)○GS横四方固(GS0:29)△原田瑞希(柳ヶ浦高1年)

【準決勝】
出口華○反則[指導3](3:49)△藤島歩未
宮城杏優菜○合技[背負投・崩袈裟固](0:57)△山口弘衣

【決勝】
宮城杏優菜○GS反則[指導3](GS2:16)△出口華

■ 48kg級・吉岡光が順当に優勝、階級上げて1年越しのタイトル獲得果たす
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48kg級1回戦、吉岡光が杉森未咲から左内股「技有」

(エントリー8名)

【決勝まで】

第1シードの吉岡光(八千代高2年)と第2シードの田中愛夢(新田高2年)が順当に決勝進出を果たした。

吉岡は1回戦で杉森未咲(創志学園高1年)に内股と横四方固の合技「一本」で勝利すると、準決勝では稲垣若菜(大成高2年)をGS延長戦での小外刈「技有」(GS3:35)で下して決勝へと勝ち上がる。

対する田中は1回戦で中馬優衣(国分中央高1年)に送襟絞で一本勝ち(2:36)。続く準決勝では宮井杏(東大阪大敬愛高1年)に「指導3」反則(GS1:26)で勝利して、決勝へと駒を進めた。

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48kg級決勝、田中愛夢の右体落を吉岡光が一歩踏み出してかわす。

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吉岡はバランスの崩れた田中をそのまま押し込み隅落「技有」

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48kg級上位入賞者。左から優勝の吉岡光、準優勝の田中愛夢

【決勝】

吉岡光(八千代高2年)○GS技有・小外掛(GS0:53)△田中愛夢(新田高2年)

吉岡が左、田中が右組みのケンカ四つ。吉岡は序盤から左背負投を連発し、激しく攻める。1分2秒、吉岡が左背負投で伏せたところに田中が「腰絞め」を狙うが、これは襟が首に掛かっておらず「待て」となる。以降も吉岡は攻撃のペースを緩めず左背負投を連発。これに対して田中が押し込まれながらも担ぎ技を打ち返して凌ぐという形で試合が進む。試合が膠着した3分19秒に両者に消極的の「指導」が与えられたのみで、試合はGS延長戦へ。

GS53秒、田中が相手の股中に右体落を仕掛けると、吉岡は反応良く反時計回りに回り込む。的がなくなった田中はバランスが崩れて腰砕けのような状態となり、吉岡が体を浴びせるように押し込むと背中から畳に崩れ落ちて隅落「技有」。終始攻め続けた吉岡が優勝を飾った。

【入賞者】
優 勝:吉岡光(八千代高2年)
準優勝:田中愛夢(新田高2年)

吉岡光選手のコメント
「3試合をしっかり確実に勝って優勝できたので、嬉しいです。一試合一試合が山場でした。準決勝の相手は全中決勝と同じ相手で、同学年。絶対に勝ってやろうと思って戦いました。得意技は背負投です。世界カデで優勝して、その次はジュニアでも優勝したいです。」

【1回戦】
吉岡光(八千代高2年)○合技[内股・横四方固](3:25)△杉森未咲(創志学園高1年)
稲垣若菜(大成高2年)○不戦△小幡心里(修徳高1年)
田中愛夢(新田高2年)○送襟絞(2:36)△中馬優衣(国分中央高1年)
宮井杏(東大阪大敬愛高1年)○不戦△篠崎英夢(沖学園高2年)

【準決勝】
吉岡光○GS技有・小外刈(GS0:35)△稲垣若菜
田中愛夢○GS反則[指導3](GS1:26)△宮井杏

【決勝】
吉岡光○GS技有・隅落(GS0:53)△田中愛夢

■ 52kg級・多田薫が優勝、坪根和海との同門対決を制す
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52kg級準決勝、坪根和海が古里幸永羽から右背負投「技有」

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52kg級決勝、多田薫が坪根和海から浮落「技有」。

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多田が坪根の右袖釣込腰を浴びせ倒し隅落「一本」

(エントリー8名)

【決勝まで】

坪根和海(敬愛高1年)と多田薫(敬愛高2年)の、敬愛高勢2名が決勝へと勝ち上がった。

坪根は1回戦で中嶋涼葉(南筑高2年)に袖釣込腰「技有」で優勢勝ち。準決勝では古里幸永羽(長崎明誠高3年)を背負投「技有」で下して決勝へと勝ち上がる。

一方の多田は1回戦で小室藍梨(京都学園高3年)に隅返「技有」の優勢で勝利。準決勝では塩原未々(松商学園高1年)に背負投と内股の合技「一本」(3:57)で破り、決勝へと駒を進めた。

優勝候補に挙げられていた高橋安未(須磨学園夙川高1年)は、初戦で古里に大内刈「一本」(0:47)で敗れた。

【決勝】

多田薫(敬愛高2年)○隅落(2:10)△坪根和海(敬愛高1年)
敬愛高の先輩後輩対決は、多田、坪根ともに左組みのケンカ四つ。お互い横にずれて相手の釣り手を絞りながら足を飛ばし続ける。多田がこの形から左小外刈を引っ掛けて相手を畳に伏せさせた1分0秒、坪根に消極的の「指導」。1分39秒、同じく釣り手を絞り合った状態から坪根が低い左大内刈を仕掛けると、多田は立ったままこれを受け止め、ハンドル操作で捻るように体を浴びせる。体の伸び切った坪根は耐え切れず転がり、浮落「技有」。さらにこの攻防で坪根は左膝を負傷した様子。なかなか立ち上がれず試合が一時中断する。試合が再開されての2分12秒、坪根が低い右袖釣込腰を仕掛ける。しかし、膝の負傷のためか力なく座り込むような形になってしまい、多田が跨ぐようにして体を浴びせるあっさりと背中から畳に倒れてしまう。隅落「一本」で試合決着。先輩多田が優勝を飾った。

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52kg級上位入賞者。優勝の多田薫。準優勝の坪根和海は負傷のため表彰式を欠席

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52kg級1回戦、古里幸永羽が高橋安未から右大内刈「一本」

【入賞者】
優 勝:多田薫(敬愛高2年)
準優勝:坪根和海(敬愛高1年)

多田薫選手のコメント
「去年は48kg級で1回戦負けでした。体重を上げての挑戦で、優勝できて良かったです。今日は1回戦から危ない試合でしたが、一本を取ろうという気持ちで頑張りました。得意技は背負投です。インターハイでも優勝できるように頑張ります。」

【1回戦】
古里幸永羽(長崎明誠高3年)○大内刈(0:47)△高橋安未(須磨学園夙川高1年)
坪根和海(敬愛高1年)○優勢[技有・袖釣込腰]△中嶋涼葉(南筑高2年)
多田薫(敬愛高2年)○優勢[技有・隅返]△小室藍梨(京都学園高3年)
塩原未々(松商学園高1年)○合技[大外刈・崩袈裟固](0:57)△寺西礼(科学技術高2年)

【準決勝】
坪根和海○優勢[技有・背負投]△古里幸永羽
多田薫○合技[背負投・内股](3:57)△塩原未々

【決勝】
多田薫○隅落(2:10)△坪根和海

■ 57kg級・江口凜が衝撃のデビュー、強者2名を下し優勝飾る
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57kg級準決勝、五十嵐日菜が坂口千桜から右内股「技有」

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57kg級決勝、五十嵐日菜が江口凜を得意の右内股で攻める

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江口が右一本背負投で五十嵐を押し込み投げ「技有」

(エントリー8名)

【決勝まで】

江口凜(桐蔭学園高1年)と五十嵐日菜(国士舘高2年)、ともに全国中学校大会を制している強者2人が決勝進出。

昨年度の全中52kg級王者・江口は初戦で横山美幸(大成高1年)を両手絞「一本」(3:58)で下すと、準決勝では昨年2位の新名彩乃(須磨学園夙川高2年)と対戦。勝負どころと目されたこの試合を、お互いに「指導2」を奪い合った末の「指導3」反則(GS2:24)で制して決勝への勝ち上がりを決める。

対する五十嵐日菜(国士舘高2年)は全国中学校柔道大会の2連覇者。1回戦で濱田美音(大成高1年)に袈裟固「一本」(1:50)で勝利、準決勝では坂口千桜(敦賀高2年)を払腰と内股の合技「一本」(1:18)で退け、順当に決勝へと勝ち上がった。

【決勝】

江口凜(桐蔭学園高1年)○GS技有・一本背負投(GS6:51)△五十嵐日菜(国士舘高2年)

江口が左、五十嵐が右組みのケンカ四つ。お互いに激しく攻め合う好試合。五十嵐が得意の右内股を放って激しく攻めるが、江口は強靭な体幹でこれを全て弾き返し、左体落や寝技で攻め返して譲らない。ともに攻撃の手を緩めることなく、どちらにも「指導」が入らないまま勝負はGS延長戦へ。

GS延長戦でも様相変わらずお互いに技を出し合うが、より動作の大きい技を続けた五十嵐の側が先に疲労。さらに江口が五十嵐の攻撃パターンに慣れ始め、内股へのカウンターを狙うなど徐々に優位に立ち始める。GS4分53秒、江口が左背負投で相手を大きく崩したところで、ついに五十嵐に消極的の「指導」が与えられる。GS6分51秒、江口が右一本背負投。五十嵐これを抱き止めるが、江口はそのまま小内巻込の要領で相手を右前隅に詰めるように引き落とし「技有」を得る。熱戦決着。江口の体幹の強さと無尽蔵のスタミナが際立った一番だった。

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57kg級上位入賞者。左から優勝の江口凜、準優勝の五十嵐日菜

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57kg級準決勝、江口凜が新名彩乃を大内返で大きく崩す

【入賞者】
優 勝:江口凜(桐蔭学園高1年)
準優勝:五十嵐日菜(国士舘高2年)

江口凜選手のコメント
「ホッとしました。(-強豪の新名彩乃選手、五十嵐日菜選手に連勝しての優勝です)2試合とも、出だしが良かったかなと思います。得意技はなくて、強いて言えば寝技がちょっとできるくらいです。立技はいろいろな技が全般的に、程々にできる…みたいな(笑)。小さい大会も、大きい大会も、一つ一つ優勝できるように頑張っていきたいです。」

【1回戦】
新名彩乃(須磨学園夙川高2年)○合技[大内刈・内股](3:23)△宮里心菜(沖縄尚学高2年)
江口凜(桐蔭学園高1年)○両手絞(3:58)△横山美幸(大成高1年)
五十嵐日菜(国士舘高2年)○袈裟固(1:50)△濱田美音(大成高1年)
坂口千桜(敦賀高2年)○反則[DH](1:19)△杉山月琉(東海大翔洋高1年)

【準決勝】
江口凜○GS反則[指導3](GS2:24)△新名彩乃
五十嵐日菜○合技[払腰・内股](1:18)△坂口千桜

【決勝】
江口凜○GS技有・一本背負投(GS6:51)△五十嵐日菜

■ 63kg級・矢澤愛理が優勝、決勝は内股で豪快「一本
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63kg級準決勝、石岡来望が中本真奈美から左小外掛「一本」

(エントリー8名)

【決勝まで】
石岡来望(創志学園高1年)と矢澤愛理(松商学園高1年)、ともに高校1年生の両者が決勝へと勝ち上がった。

石岡は1回戦で高校選手権準優勝者の小齊穂奈美(富士学苑高2年)にGS延長戦での一本背負投「技有」(GS0:43)で勝利。続く準決勝でも中本真奈美(敬愛高1年)を小外掛「一本」(GS1:11)で下し、GS延長戦2試合を戦い抜いて決勝進出を果たした。

一方の矢澤愛理(松商学園高1年)も、2試合連続でGS延長戦を戦っての決勝進出。1回戦では渡邉天海(旭川永山中3年)を「指導3」の反則(GS1:52)、準決勝では奥井花奈(大成高1年)を大内刈「技有」(GS0:25)でそれぞれ退け、決勝へと勝ち上がった。

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63kg級決勝、矢澤愛理が石岡来望を右大内刈で追い込む。1度は「技有」となるがこれは取り消し。

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矢澤が石岡の左小外掛を右内股に切り返して「一本」

【決勝】

矢澤愛理(松商学園高1年)○GS内股(GS1:16)△石岡来望(創志学園高1年)

矢沢が左、石岡が右組みのケンカ四つ。石岡、組み合うなり左袖釣込腰を仕掛けるが、これは潰れてしまい不発に終わる。ここからは双方組み合っての技の応酬。矢澤が組み勝って得意の右内股を狙い、一方の石岡は潜り込むような左小外掛と左背負投でこれに対抗する。矢澤、度々右内股で相手を大きく崩し優勢。3分45秒には、相手の技を防御する際に足を掴んでしまった石岡に、足取りによる「指導」が与えられる。このまま勝負はGS延長戦へ。

延長戦でも矢澤の優位は継続。石岡は幾度も相手の腰に食らいついて一か八かの密着勝負を挑むが、いずれも反対に内股で切り返されてしまう。GS28秒、矢澤が相手の左小外掛に左大内刈を合わせて場外まで追いかけると、石岡は辛うじて体を翻しつつ畳に落ちる。主審の判定は「技有」。これで決着かと思われたが、このポイントは確認の結果取り消される。しかし代わりに石岡に消極的として「指導2」が追加される。石岡はいよいよ後のない状況。GS1分6秒、矢澤が再び相手の小外掛を右内股で切り返すと、主審は「技有」を宣告する。これもすぐに取り消されるが、石岡の消耗激しく、いよいよ場が煮詰まってきた様子。直後の攻防、組み際に石岡が脇を差して勝負を掛けると、矢澤これを待ち受けて右内股に飛び込む。ケンケンで一歩ごとに形を整え、1分16秒、相手を背中から畳に叩きつけて「一本」。矢澤が豪快な柔道で石岡を圧倒、見事「一本」で優勝を飾った。

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63kg級上位入賞者。左から優勝の矢澤愛理、準優勝の石岡来望

【入賞者】
優 勝:矢澤愛理(松商学園高1年)
準優勝:石岡来望(創志学園高1年)

矢澤愛理選手のコメント
「1回戦は自分の悪いところが出てしまって、『指導』での勝利でした。準決勝と決勝は、自分の攻めができたので良かったです。1回戦から全部決勝と思って戦いました。決勝は初めて戦う相手。それでも、練習してきたことを出せました。得意技は大内刈。まずは世界カデの優勝を目指します。インターハイも勝って、C強化に入りたいです。」

【1回戦】
中本真奈美(敬愛高1年)○GS反則[指導3](GS5:17)△岸田桃佳(新田高2年)
石岡来望(創志学園高1年)○GS技有・一本背負投(GS0:43)△小齊穂奈美(富士学苑高2年)
矢澤愛理(松商学園高1年)○GS反則[指導3](GS1:52)△渡邉天海(旭川永山中3年)
奥井花奈(大成高1年)○合技[払腰・崩袈裟固](1:20)△髙木水月(敬愛高1年)

【準決勝】
石岡来望○GS小外掛(GS1:11)△中本真奈美
矢澤愛理○GS技有・大内刈(GS0:25)△奥井花奈

【決勝】
矢澤愛理○GS内股(GS1:16)△石岡来望

■ 70kg級・桑形萌花が全試合一本勝ちの圧勝、順当に優勝飾る
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70kg級準決勝、桑形萌花が山下朱音を右内股「一本」で秒殺

(エントリー8名)

【決勝まで】

桑形萌花(須磨学園夙川高2年)と立川真奈(新田高2年)が決勝へと勝ち上がった。

第1シードの桑形は1回戦で千葉むつみ(北上中3年)に内股「一本」(1:36)で勝利。続く準決勝では山下朱音を開始僅か18秒の内股「一本」秒殺で畳に沈め、順当に決勝進出を果たす。桑形は2年連続の決勝進出。

対する立川は1回戦で辻ななる(津幡高1年)を背負投「技有」の優勢で下すと、準決勝でも山本海蘭(富士学苑中3年)に一本背負投「技有」で優勢勝ち。接戦2試合を制して決勝へと辿り着いた。

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70kg級決勝、桑形萌花が立川真奈から右内股「技有」

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桑形は右内股で2つ目の「技有」を奪い合技「一本」

【決勝】

桑形萌花(須磨学園夙川高2年)○合技[内股・内股](2:44)△立川真奈(新田高2年)

桑形が右、立川が左組みのケンカ四つ。桑形まずは釣り手で相手の釣り手を抑え、次いで背中を抱きながら右内股を狙う。立川、これを嫌って伏せて「待て」。立川は釣り手で距離を取りながら戦おうとするが、桑形はこれに構わず背中を掴んでジリジリと間合いを詰める。35秒、桑形は相手を場外際に追い込むと、まずは強引に腰を差し入れて釣り上げ、そこから近い足に足車を掛けるようにして捻り投げる。固定された立川は抗えずに体側から畳に落ちて右内股「技有」。桑形そのまま崩袈裟固で抑え込むが、これは形が甘く立川すぐに逃れる。ここからも試合は一貫して桑形のペース。ポイントにこそ至らないものの、投げに寝技と度々惜しい場面を作って快走。1分5秒には取り組まない咎、2分36秒には消極的の咎で、立川は「指導2」まで失う。2分44秒、桑形は釣り手を下から得ると、まず浅く右内股。これに反応した立川がバランスを崩して膝を畳に着くと、次いで本命の右内股に飛び込み、押し込むように投げを打つ。立川なんとか腹這いで逃れようとするも、体側から落ちてしまい万事休す。やや間を置いて主審「技有」を宣告し、合技「一本」により桑形の優勝が決まった。

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70kg級上位入賞者。左から優勝の桑形萌花、準優勝の立川真奈

【入賞者】
優 勝:桑形萌花(須磨学園夙川高2年)
準優勝:立川真奈(新田高2年)

桑形萌花選手のコメント
「ちょっと安心しました。自分がここにいるんだぞと、存在感を見せつけるくらいの気持ちで臨みました。決勝の相手は練習試合で戦ったことのある選手。組み手など分かっていたので、しっかりと自分の柔道をすることができました。(-校名が変わりました)少し新しくなった感じですね。柔道着も自分も(笑)。(-素晴らしいパワーですね)夙川は男子とも練習をするので、それでパワーがつくのだと思います。男子のおかげです。」

【1回戦】
桑形萌花(須磨学園夙川高2年)○内股(1:36)△千葉むつみ(北上中3年)
山下朱音(松商学園高1年)○優勢[技有・一本背負投]△本田万結(二見中3年)
山本海蘭(富士学苑中3年)○横四方固(1:30)△米夛比藍(東大阪大敬愛高1年)
立川真奈(新田高2年)○優勢[技有・背負投]△辻ななる(津幡高1年)

【準決勝】
桑形萌花○内股(0:18)△山下朱音
立川真奈○優勢[技有・一本背負投]△山本海蘭

【決勝】
桑形萌花○合技[内股・内股](2:44)△立川真奈

■ 70kg超級・八巻衣音がオール一本勝ちで最重量級制覇
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70kg超級準々決勝、八巻衣音が野地川友里から右大内刈「技有」

(エントリー12名)

【決勝まで】

決勝進出者は八巻衣音(広陵高3年)と竹村安生(広島皆実高2年)、広島県勢同士による対決となった。

第1シードの八巻は準々決勝の出場、初戦は野地川友里(敬愛高2年)に大内刈と小内刈で「技有」2つを得ての合技「一本」(1:12)で勝利。続く準決勝では丸山みかの(敬愛高2年)を試合終了間際の横四方固「一本」(4:00)で退け、敬愛高のレギュラー2人を破って決勝へと勝ち上がった。八巻は2年連続の決勝進出。

一方の竹村も第3シードで準々決勝からの登場。初戦で小坂理佳子(八戸西高3年)を僅か9秒の大内刈「一本」に仕留めると、準決勝では杉村美寿希(比叡山高1年)から小外刈で「技有」、「一本」(2:58)と順番にポイントを得て決勝進出を決めた。

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70kg超級決勝、八巻衣音が竹村安生から開始早々に右大内刈「技有」を奪う

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八巻は左構えで相手の攻撃を封じる

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70kg超級上位入賞者。左から優勝の八巻衣音、準優勝の竹村安生

【決勝】

八巻衣音(広陵高3年)○優勢[技有・大内刈]△竹村安生(広島皆実高2年)

八巻、竹村ともに右組みの相四つ。八巻は左構えで試合をスタート。組み合うなり右袖釣込腰を2発放ち、次いで釣り手を襟に持ち替えながら、思い切り良く右大内刈に飛び込む。ケンケンで追い込むと完全に置いていかれた竹村、ドサリと横倒しに倒れて「技有」。ここまで僅か17秒。八巻は電光石火の速攻。以降も八巻は徹底して左構えで試合を進め、右払巻込や右大外巻込を放ち優勢。一方の竹村は左引き手で前襟を突かれて距離を取られ、効ある技を仕掛けることができない。結局、この構図が崩れぬまま最後まで時間が進み、3分37秒に守りに入った八巻に消極的の「指導」が与えられたのみで試合は終了となる。「技有」の優勢により八巻の優勝が決まった。

【入賞者】
優 勝:八巻衣音(広陵高3年)
準優勝:竹村安生(広島皆実高2年)

八巻衣音選手のコメント
「全中が3位、去年のカデが2位、今年の春がベスト8、ジグザグしながらも優勝に漕ぎ着けました。嬉しいです。決勝は右組みの相手だったので、左に組んで右技で戦いました。これが自分の柔道です、春がベスト8だったので、絶対に優勝したかったです。自信はありました。部活が終わってから夜にトレーニングジムに通って、全身の筋力トレーニングやスタミナを鍛えました。その後は兄と寝技の練習、夜の11時までやりました。得意技は右の大内刈です。私は体力はないので…(-ある方では?)体力ないんです(笑)。これから体力をつけて、シニアでも勝てるようにしたいです。」

【1回戦】
野地川友里(敬愛高2年)○合技[袖釣込腰・袈裟固](0:20)△内田好夏(横須賀学院高2年)
新井万央(須磨学園夙川高1年)○上四方固(1:13)△佐藤こよみ(鶴岡第三中3年)
杉村美寿希(比叡山高1年)○GS反則[指導3](GS1:48)△外間蘭(沖縄尚学高3年)
小坂理佳子(八戸西高3年)○GS反則[指導3](GS0:38)△八木彩寧(敬愛高1年)

【準々決勝】
八巻衣音(広陵高3年)○合技[大内刈・小外刈](1:12)△野地川友里(敬愛高2年)
丸山みかの(敬愛高2年)○GS技有・大内刈(GS1:40)△新井万央(須磨学園夙川高1年)
杉村美寿希(比叡山高1年)○GS反則[指導3](GS1:30)△大高ひかり(帝京高1年)
竹村安生(広島皆実高2年)○大内刈(0:09)△小坂理佳子(八戸西高3年)

【準決勝】
八巻衣音○横四方固(4:00)△丸山みかの
竹村安生○小外刈(2:58)△杉村美寿希

【決勝】
八巻衣音○優勢[技有・大内刈]△竹村安生

※ eJudoメルマガ版7月23日掲載記事より転載・編集しています。

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