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[速報]富士学苑が初優勝、エース黒田亜紀の「前出し」布陣見事に嵌る・第93回金鷲旗高校柔道大会女子

(2019年7月23日)

※ eJudoメルマガ版7月23日掲載記事より転載・編集しています。
[速報]富士学苑が初優勝、エース黒田亜紀の「前出し」布陣見事に嵌る
第93回金鷲旗高校柔道大会女子
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決勝、中堅同士の対決で富士学苑高・黒田亜紀が敬愛高の貫目怜亜から内股「技有」

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黒田はそのまま横四方固に抑え込んで合技「一本」

五人制抜き勝負で高校柔道日本一を争う第93回金鷲旗高校柔道大会は23日、福岡市総合体育館・照葉積水ハウスアリーナ(福岡市東区)で女子決勝までの競技が行われ、3月の全国高校選手権を制した富士学苑高(山梨)が初優勝した。

決勝は地元の期待を一身に背負う敬愛高(福岡)とマッチアップ。後衛に副将丸山みかの、エースの大将松澤祐栞と重量級の強者を並べる同校に対し、富士学苑はこの対戦を想定してもっとも攻撃力のあるエース黒田亜紀を敢えて中堅に配置。大将同士が引き分けならそのまま延長戦となるこの大会ではエースは大将に置くのが定石、敢えて「置き大将」策を採るとしても副将までに留めるのがスタンダード。変則的な布陣だが、「主力3枚の適性で判断した。取り味のある黒田でリードして、守りの強い平野友萌と瀬戸亜香音で締める」(矢嵜雄大監督)と選手を信頼し切ったこの策が見事に嵌った。

2戦引き分けを受けた中堅黒田は、準決勝で殊勲の決勝点を挙げた貫目怜亜から内股「技有」を奪い、そのまま横四方固に抑え込んで期待通りの一本勝ち。黒田が続く副将丸山と引き分けると、副将平野が松澤をしっかり引き分けで止め、不戦1人で勝利を決めた。

矢嵜監督は「攻撃力のある大型選手が揃って、しかも3年生の団結力が強い。金鷲旗を獲るなら今年しかないと思っていた。」と感無量の表情。これで高校「三冠」奪取まであと1つと迫り、「追われる立場になると思うが、挑戦者の気持ちを忘れずに三冠を目指す」と2週間後に迫るインターハイに向けて決意を新たにしていた。

入賞者と矢嵜監督のコメント、準々決勝以降の対戦詳細は下記。

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初優勝の富士学苑高

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矢嵜雄大監督が胴上げで宙を舞う

【入賞者】
(エントリー165校)
優 勝:富士学苑高(山梨)
準優勝:敬愛高(福岡)
第三位:桐蔭学園高(神奈川)、埼玉栄高(埼玉)
第五位:藤枝順心高(静岡)、熊本西高(熊本)、大成高(愛知)、長崎明誠高(長崎)

優秀選手:黒田亜紀、谷朱音(富士学苑)、辻野瑠流伽、有瀬心里(敬愛)
朝飛真実(桐蔭学園)、渋谷萌々音(埼玉栄)、山本杏(藤枝順心)、白石響(熊本西)、松本りづ(大成)、川口鈴王(長崎明誠)

富士学苑高・矢嵜雄大監督のコメント
「攻撃力のある選手が揃って団結力が強い。金鷲旗を獲るならこの代しかないと思っていましたので、ひときわ嬉しいです。敬愛高は大型の選手が揃っている強敵、『我慢比べになる。我慢強く戦おう』と繰り返し話していました。先鋒戦で『指導』2つ取られたところから引き分けた、あの試合が大きかったですね。黒田まで繋ぎ、リードして、後ろで抑える。狙い通りの戦いが出来たと思います。プレッシャーはありましたが、メンバー7人のうち6人が全日本ジュニア本戦出場を決めたばかりで、チームにそれを超える勢いがありました。軽量の藤城(心)が先鋒で抜きまくって加速をつけてくれたことも大きかった。あの軽い選手があんなに頑張って皆『負けていられない』と思ったでしょうし、谷(朱音)や小齊(穂奈美)は『早く出してくれ』とばかりに目の前まで来てアップをする。いい雰囲気で臨めました。インターハイでは追われる立場になると思うのですが、あくまで挑戦する気持ちを忘れずに三冠達成を目指します。」

【準々決勝】

富士学苑高(山梨)〇不戦1人△藤枝順心高(静岡)
(先)谷朱音〇優勢[僅差]△芦沢佑奈(先)
(先)谷朱音△腕緘〇山本杏(次)
(次)田井知亜季△優勢[技有・一本背負投]〇山本杏(次)
(中)黒田亜紀〇内股△山本杏(次)
(中)黒田亜紀〇内股△高山美憂(中)
(中)黒田亜紀×引分×袴田佳名瑚(副)
(副)平野友萌×引分×米川明穂(大)
(大)瀬戸亜香音

桐蔭学園高(神奈川)〇大将同士△熊本西高(熊本)
(先)山北朱莉△合技[小内返・袈裟固]〇白石響(先)
(次)長友瑠奈×引分×白石響(次)
(中)猪川そよ△合技[内股・袈裟固]〇田中里沙(中)
(副)江口凛×引分×田中里沙(中)
(大)朝飛真実〇優勢[技有・内股]△渡邉花胤(副)
(大)朝飛真実〇反則[指導3]△平川真有(大)

埼玉栄高(埼玉)〇大将同士△大成高(愛知)
(先)中鉢菜月〇後袈裟固△小山 遥佳(先)
(先)中鉢菜月×引分×並木あのん(次)
(次)川原愛子△出足払〇奥井花奈(中)
(中)渋谷萌々音〇横四方固△奥井花奈(中)
(中)渋谷萌々音〇優勢[技有・隅返]△澤崎凜(副)
(中)渋谷萌々音△横四方固〇松本りづ(大)
(副)比嘉萌△合技[払巻込・袈裟固]〇松本りづ(大)
(大)佐藤星麗七〇反則[指導3]△松本りづ(大)

敬愛高(福岡)〇不戦1人△長崎明誠高(長崎)
(先)宮崎七海〇反則[指導3]△大内聖琉(先)
(先)宮崎七海×引分×坂口可恋(次)
(次)辻野瑠流伽〇大外刈△川崎凛(中)
(次)辻野瑠流伽△上四方固〇川口鈴王(副)
(中)野地川友里△反則[指導3]〇川口鈴王(副)
(副)丸山みかの〇優勢[僅差]△川口鈴王(副)
(副)丸山みかの×引分×山本楓花(大)
(大)松澤祐栞

【準決勝】

富士学苑高〇不戦2人△桐蔭学園高
(先)谷朱音〇合技[支釣込足・小内刈](2:36)△山北朱莉(先)
(先)谷朱音×引分×長友瑠奈(次)
(次)小齊穂奈美〇合技[小内刈・大外刈](1:46)△猪川そよ(中)
(次)小齊穂奈美×引分×江口凛(副)
(中)黒田亜紀×引分×朝飛真実(大)
(副)平野友萌
(大)瀬戸亜香音

敬愛高〇不戦2人△埼玉栄高
(先)有瀬心里〇合技[払巻込・大内刈](3:51)△中鉢菜月(先)
(先)有瀬心里〇合技[内股・崩袈裟固](1:23)△川原愛子(次)
(先)有瀬心里△合技[背負投・袈裟固](0:25)〇渋谷萌々音(中)
(次)辻野瑠流伽〇小外掛(0:58)△渋谷萌々音(中)
(次)辻野瑠流伽〇優勢[技有・内股透]△比嘉萌(副)
(次)辻野瑠流伽△払腰(0:20)〇佐藤星麗七(大)
(中)貫目怜亜〇優勢[技有・内股]△佐藤星麗七(大)
(中)丸山みかの
(大)松澤祐栞

【決勝】

富士学苑高〇不戦1人△敬愛高
(先)谷朱音×引分×有瀬心里(先)
(次)小齊穂奈美×引分×辻野瑠流伽(次)
(中)黒田亜紀〇合技[内股・横四方固](1:35)△貫目怜亜(中)
(中)黒田亜紀×引分×丸山みかの(副)
(副)平野友萌×引分×松澤祐栞(大)
(大)瀬戸亜香音

※ eJudoメルマガ版7月23日掲載記事より転載・編集しています。

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