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「高橋翼に繋いで一発勝負、王者国士舘を掻きまわして日本一を狙う」第93回金鷲旗高校柔道大会男子有力校インタビュー③作陽高・川野一道監督

(2019年7月18日)

※ eJudoメルマガ版7月18日掲載記事より転載・編集しています。
「高橋翼に繋いで一発勝負、王者国士舘を掻きまわして日本一を狙う」
第93回金鷲旗高校柔道大会男子有力校インタビュー③作陽高・川野一道監督
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作陽高・川野一道監督

―「夏の作陽」、いよいよその夏がやってきました。チームの状態はいかがですか?

高校選手権からかなりメンバーが変わりました。丸鳩(紹雲)が膝を手術して離脱。無理をさせるよりここはしっかり治したほうがいいと判断しました。丸鳩が欠けたのは痛いですが、ここは良いほうに捉えて、タイプの違う、強い相手との戦いに耐性のある選手を育てて使うチャンスかとも思っています。実際に、丸鳩が欠けてからその穴を埋めるかのように、特に1,2年生が急成長しています。丸鳩に限らず、誰に何があっても戦えるように常に準備をしてチームを作って来ていましたから、今は「シナリオB」発動という感じです。

―無差別王者の高橋(翼)選手と嵐大地選手が軸ですね?

嵐は中国大会(優勝)でも準決勝、決勝と非常に強い相手に投げて勝っていて、結果のみならず、内容がいい。思った以上に伸びて来ています。半田(壮)と佐藤(良平)の2年生が今までなかった安定感が出て来ていますし、1年生も出て来ている。高校選手権で出ていた榎本(開斗)を凌ぐ勢いですね。

―1,2年生が多いというのは、例年の作陽と少々違うカラーですね。

そうなんです。そして、総体としては3月に比べると良い意味で「小さくまとまって来た」と感じます。高校選手権では「なんとか高橋に繋ぐ」という戦い方だったわけですが、丸鳩が離脱して周囲の意識が高まり、より一層その方向に研ぎ澄まされたという印象です。

―1年生では笠原勇馬選手が予選でレギュラーを務めています。

笠原はイチかバチかの柔道が出来る面白いタイプ。さきほどの、高橋に繋げるよくまとまったチームという中では、ここに攻撃力をプラス出来るジョーカーですね。あとは、1年生では高橋の弟(寛)が非常に面白いですよ。破壊力は兄のほうがありますが、兄譲りの腰の強さがあり、柔道としては兄より「うざい」です(笑)。中学時代は81kg級でしたが今は体重も97キロまで増えて、ケンカ四つに滅法強い。オーダーを見てうまく入れていければ面白いですね。

―金鷲旗、組み合わせを見ていかがですか。厳しい組み合わせですし、大きく見ると高校選手権と似た形です。

色々お話しましたが、うちの戦力ではどんなチームと戦っても、いきなり5人抜くとかはありえないですから(笑)。どことやっても総力戦。泥沼の戦いを覚悟で、必死でやるしかありません。

―準決勝まで勝ち上がれば国士舘高校との対戦が濃厚です。高校選手権では高橋選手と斉藤立選手とのエース対決はありませんでした。対国士舘戦に関しては相当考えているのでは?

それはもちろん。選手にも十分意識させています。そこまでの勝ち上がり、そしてそこまでの戦いで少しでも高橋に体力を残し、斉藤立選手と戦わせてやってくれ、と。もし斉藤選手に勝つ高校生が現れれば、歴史に名を残せる。高橋には「歴史に名を残せ」、周囲には「高橋に名を残させろ」と檄を飛ばし続けています。4人が死に物狂いで頑張って繋いでくれたとして、高橋はそういう周囲の頑張りを自分の力に換えられるタイプ。そして、斉藤選手は、性格的には、煮詰まった状況、そしてこういう(濃い背景のある)相手を前にしたときに動揺があるタイプだと思います。高橋がその状況で出て行って、それでもなお勝てないなら斉藤選手に勝てる選手は日本中どこにもいない。そしてもし高校生が斉藤選手に勝てるとしたら高橋しかおらず、高橋が勝てるとしたらこの状況しかない。全員が高橋に繋いで、その力を受けた高橋が、それでチームの勝敗が決まる大一番で斉藤立選手に立ち向かう。この「これしかない」場を作ることが出来るのは、君たちだけなんだよと、そう選手たちには話し続けています。4人がお膳立てをして、高橋に勝負させる。これが我々の使命ですね。

―最後に、金鷲旗に掛ける思いを一言、お願いします。

王者国士舘を掻きまわして、とにかく日本一になりたい。その思いで頑張ります。

―ありがとうございました。今回も大会後の「J-ROAD」※の放送、楽しみにしています!


聞き手:古田英毅
※インタビューは7月18日に行われました
「J-ROAD」→川野一道監督がパーソナリテイを務めるFM津山のラジオ番組。web上からアーカイブにアクセス可能。

※ eJudoメルマガ版7月18日掲載記事より転載・編集しています。

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