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【プレビュー】超豪華陣容の90kg級に注目、100kg級はウルフアロンとチョグハンの世界王者2人が競演・グランプリブダペスト2019最終日男子プレビュー

(2019年7月13日)

※ eJudoメルマガ版7月13日掲載記事より転載・編集しています。
超豪華陣容の90kg級に注目、100kg級はウルフアロンとチョグハンの世界王者2人が競演
グランプリ・ブダペスト2019最終日男子プレビュー(90kg級、100kg級、100kg超級)
文責:小林大悟/eJudo編集部

■ 90kg級 シェラザディシヴィリとシルバ=モラレスが揃って参加、向翔一郎は3回戦でトートと対戦
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豪華トーナメントで第1シードを張るのはニコロス・シェラザディシヴィリ

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日本からは向翔一郎が送り込まれた

(エントリー61名)

2018年バクー世界選手権王者のニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)と同2位のイワン=フェリペ・シルバ=モラレス(キューバ)が揃って参戦。ここにベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)や地元ハンガリーのクリスティアン・トート(ハンガリー)ら世界大会表彰台クラスの強豪が複数加わり、トーナメントの豪華さは今大会男子随一。

ここに日本が送り込むのは、東京世界選手権代表の向翔一郎(ALSOK)。ノーシード配置ながらも比較的戦いやすい山に配され、3回戦でトート、準々決勝でコムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)と対戦予定となっている。いずれも相性的に戦いにくい相手ではなく、落ち着いて戦うことができれば遅れを取ることはないはずだ。向は5月のグランドスラム・バクーに出場したものの、無名選手を相手に帯取返を狙ったところに大外刈を合わせられて「技有」を失い、そのまま袈裟固で抑え込まれて2回戦敗退に終わっている。この「不要な抱き勝負による自爆」はここのところの向の典型的な負けパターン。大胆さが持ち味ではあるが、いかに自分にブレーキを掛けることができるかが勝利のポイントだ。1ヶ月後に迫った世界選手権を見据えるならば、最低でもメダルは持って帰りたい。

【プールA】
第1シード:ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)
第8シード:イェスパー・シュミンク(オランダ)
有力選手:アヴタンディル・チリキシヴィリ(ジョージア)、シリル・グロスクラウス(スイス)、ニコラス・ムンガイ(イタリア)

【プールB】
第4シード:アレクサンダー・クコル(セルビア)
第5シード:イスラム・ボズバエフ(カザフスタン)
有力選手:ツラル・サフグリエフ(アゼルバイジャン)、クエジョウ・ナーバリ(ウクライナ)、ダフラト・ボボノフ(ウズベキスタン)

【プールC】
第2シード:クリスティアン・トート(ハンガリー)
第7シード:コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)
有力選手:ザッカリー・バート(カナダ)、コルトン・ブラウン(アメリカ)
日本代表選手:向翔一郎(ALSOK)

【プールD】
第3シード:イワン=フェリペ・シルバ=モラレス(キューバ)
第6シード:ベカ・グヴィニアシヴィリ(ジョージア)
有力選手:マーカス・ナイマン(スウェーデン)、ヤキョー・イマモフ(カザフスタン)、マッテオ・マルコンチーニ(イタリア)

■ 100kg級 ウルフアロンとチョ・グハンの世界王者2名が出場
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優勝候補はウルフアロン

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現役世界王者のチョ・グハンが第1シードに配された

(エントリー42名)

42名と参加者多数も、強豪の参加は限定的。しかし現役世界王者のチョ・グハン(韓国)と2017年ブダペスト世界選手権王者のウルフアロン(了徳寺大職)が参加して、特に上位対戦は見どころ盛りだくさんである。

ウルフは第2シード、プールCに配された。ベスト8まで強豪との対戦はなく、最初の山場は準々決勝のヨアキム・ドファービー(スウェーデン)戦。2016年のグランドスラム東京において腕挫十字固「一本」で敗れた因縁の相手だが、平均点の力が出せれば勝利は確実。以降は準決勝ではジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)とミクロス・サーイエニッチ(ハンガリー)の勝者、決勝でチョ・グハンと一線級との対戦が続くことになる。この連戦に備えて序盤はできるだけ消耗なく勝ち上がりたい。チョ・グハンは手数で相手を嵌めるタイプであり、戦術性が売りのウルフにとってはむしろ戦いやすい相手のはず。最大の山場はフォンセカ、サーイエニッチといずれが勝ち上がってきても技一発の威力があるタイプと相まみえねばならぬ準決勝だ。

【プールA】
第1シード:チョ・グハン(韓国)
第8シード:グリゴリ・ミナシキン(エストニア)

【プールB】
第4シード:キリル・デニソフ(ロシア)
第5シード:イェフゲニース・ボロダフコ(ラトビア)
有力選手:シェラリ・ジュラエフ(ウズベキスタン)

【プールC】
第2シード:ウルフアロン(了徳寺大職)
第7シード:ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)

【プールD】
第3シード:ジョルジ・フォンセカ(ポルトガル)
第6シード:ミクロス・サーイエニッチ(ハンガリー)
有力選手:ムハマドカリム・フラモフ(ウズベキスタン)、フセイン=シャー・シャー(パキスタン)

■ 00kg超級 担ぎ技系の強者が集結、日本代表は影浦心
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日本代表の影浦心は第4シード配置

(エントリー30名)

影浦心(日本中央競馬会)、オール・サッソン(イスラエル)、ベクムロド・オルティボエフ(ウズベキスタン)ら、担ぎ技を主体とする選手が揃ったトーナメント。第1シードにはステファン・ヘギー(オーストリア)が置かれているが、実力的な優勝候補は影浦とサッソンだ。

影浦は第4シードとしてプールBに置かれ、準々決勝でヤキフ・ハモー(ウクライナ)と対戦予定。ハモーも影浦同様に機動力と多彩な技を持つ器用なタイプで、2月のグランドスラム・パリ(※影浦が背負投「一本」で勝利)での対戦は互いに持ち味を出し合い、多様な技が飛び交う好試合であった。今回も面白い戦いを見せてくれると期待したい。影浦はここのところグラム・ツシシヴィリ(ジョージア)、タメルラン・バシャエフ(ロシア)、サッソンと、同じ担ぎ技を得意とする選手に連敗中。これ以上同系統に敗れると国際的な存在感を失うことになりかねない。自らの「市場価値」を守るためにも、これ以上負けるわけにはいかない。影浦の覚悟ある戦いに期待したい。

【プールA】
第1シード:ステファン・ヘギー(オーストリア)
第8シード:ゲラ・ザアリシヴィリ(ジョージア)
有力選手:ソスラン・ボスタノフ(ロシア)、テムル・ラヒモフ(タジキスタン)

【プールB】
第4シード:影浦心(日本中央競馬会)
第5シード:ヤキフ・ハモー(ウクライナ)
有力選手:イェラッシル・カジバエフ(カザフスタン)

【プールC】
第2シード:オール・サッソン(イスラエル)
第7シード:アンディー・グランダ(キューバ)

【プールD】
第3シード:ベクムロド・オルティボエフ(ウズベキスタン)
第6シード:アントン・クリヴォボコフ(ロシア)

※ eJudoメルマガ版7月13日掲載記事より転載・編集しています。

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