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【プレビュー】スメトフとガンバットのもと世界王者2名が参戦、66kg級はイスラエルとカザフスタンの代表争いに注目・グランプリブダペスト2019第1日男子プレビュー

(2019年7月11日)

※ eJudoメルマガ版7月11日掲載記事より転載・編集しています。
【プレビュー】スメトフとガンバットのもと世界王者2名が参戦、66kg級はイスラエルとカザフスタンの代表争いに注目
グランプリ・ブダペスト2019第1日男子プレビュー(60kg級、66kg級)
文責:小林大悟/古田英毅

■ 60kg級・スメトフとガンバットのもと世界王者2名が参戦
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今季復活気配のもと世界王者イェルドス・スメトフ

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スメトフの対抗馬はガンバット・ボルドバータル

(エントリー43名)

強豪が揃った。イェルドス・スメトフ(カザフスタン)とガンバット・ボルドバータル(モンゴル)のもと世界王者2名を中心にトップ層が多数参戦、フェリペ・ペリム(ブラジル)、カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)ら世界大会の入賞を狙うクラスの実力者がシードから漏れるほど。序盤戦から熱戦必至の大会である。

観戦の中心に置きたいのは前述のもと王者2名の出来。スメトフは一時の低迷から脱してグランドスラム・パリ2位にグランプリ・アンタルヤ優勝と成績が上向きつつあり、この好調を維持しているのかどうかが注目ポイント。一方のガンバットはこれまで日本代表の永山竜樹(了徳寺大職)に2戦2勝と勝ち越している、同選手にとってはジョーカー的な怖さがある相手。このところ飛び抜けた成績がなく存在感は緩やかに下降線を辿っている印象だが、この相性がある以上ファンにとっては変わらず注目せざるを得ない。ここで改めてその「パワーで相手を固定する」柔道スタイルを確認しておきたい。いずれ、ジリジリ上り調子のスメトフ、永山に対しなぜか相性の良いガンバット、ともに東京世界選手権では主役級のキャストである。

観戦上の注目選手、そして勝ち上がりのダークホースとしてはそのガンバットの山に配されたグランドスラム大阪2位の新鋭ヤゴ・アブラゼ(ロシア)を挙げておきたい。長い手足を利してとにかく肩越し、とにかく巻き込みという軽量級としては珍しいタイプの選手。左右が利くこととこの「一番得意なことしかやらない」一点突破戦略の成功により、大阪大会以後もスポット的に好成績を残している。1回戦のヤニスラフ・ゲルチェフ(ブルガリア)戦を突破すればガンバットと戦うこととなるわけだが、アブラゼにとってはこれがモンゴル勢との初対戦。アブラゼのスタイルがモンゴル柔道と噛み合うかどうかという視点はもちろん、固定するガンバット、巻きたいアブラゼとお互いやりたいことがはっきりしているこの試合は見ていて相当面白いはず。序盤戦の最注目カードだ。アブラゼ、このブロックのシード選手フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)と有力選手ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)にはいずれも勝利歴があり、上位勝ち上がりの可能性も十分。以後の名脇役候補としてぜひ気に掛けておいてもらいたい。

【プールA】
第1シード:イェルドス・スメトフ(カザフスタン)
第8シード:ヤン・ユンウェイ(台湾)

【プールB】
第4シード:グスマン・キルギズバエフ(カザフスタン)
第5シード:トルニケ・ツヤカドエア(オランダ)
有力選手:フェリペ・ペリム(ブラジル)

【プールC】
第2シード:シャラフディン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)
第7シード:イ・ハリン(韓国)
有力選手:カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)

【プールD】
第3シード:フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)
第6シード:ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)
有力選手:ヤゴ・アブラゼ(ロシア)、ヤニスラフ・ゲルチェフ(ブルガリア)、ジャバ・パピナシヴィリ(ジョージア)

■ 66kg級・強豪同時派遣のイスラエルとカザフスタンの代表争いが観戦の軸
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バルチ・シュマイロフ

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タル・フリッカー

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イェルラン・セリクジャノフ。

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イェルドス・ジューマカノフ。カザフスタンはトップ2が同じプールに詰め込まれた

(エントリー42名)

60kg級ほどではないが、こちらも実力者が多く顔を連ねた見ごたえのあるトーナメントが組まれた。それぞれ国内のライバル選手2名を同時派遣している、イスラエル(バルチ・シュマイロフとタル・フリッカー)とカザフスタン(イェルラン・セリクジャノフとイェルドス・ジューマカノフ)の代表争いが観戦の柱であり、そのまま今大会の優勝争いの軸である。

過去世界選手権で3度銀メダルを獲得しているシルバーコレクター、ミハイル・プルヤエフ(ロシア)の出来にも注目したい。大会によっては早い段階であっさり姿を消すこともあり安定感には欠けるが、これぞと照準を定めた大会での強さには確かなものがある。4月のグランプリ・アンタルヤでは準優勝を飾っており、そこからどこまで調子を上げてきているのかに注目だ。

【プールA】
第1シード:バルチ・シュマイロフ(イスラエル)
第8シード:アラム・グリゴリアン(ロシア)
有力選手:シャフラム・アハドフ(ウズベキスタン)

【プールB】
第4シード:ガンボルド・ヘルレン(モンゴル)
第5シード:ミハイル・プルヤエフ(ロシア)
有力選手:マッテオ・メドヴェス(イタリア)

【プールC】
第2シード:タル・フリッカー(イスラエル)
第7シード:サルドル・ヌリラエフ(ウズベキスタン)

【プールD】
第3シード:イェルラン・セリクジャノフ(カザフスタン)
第6シード:イェルドス・ジューマカノフ(カザフスタン)

※ eJudoメルマガ版7月11日掲載記事より転載・編集しています。

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