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地元カナダ勢惜しくも頂点には手が届かず、63kg級は趙睦熈がワールドツアー初優勝・グランプリモントリオール2019第2日女子

(2019年7月7日)

※ eJudoメルマガ版7月7日掲載記事より転載・編集しています。
地元カナダ勢惜しくも頂点には手が届かず、63kg級は趙睦熈がワールドツアー初優勝
グランプリ・モントリオール2019第2日女子(63kg級、70kg級)
→女子全試合結果(eJudoLITE)

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63kg級決勝、チョ・モッキがエイミー・リヴェシーから内股透「一本」。

ワールドツアー初のカナダ開催となるグランプリ・モントリオール2019は13日、大会2日目の男女それぞれ2階級の競技が行われた。

この日の女子は63kg級、70kg級ともに本命の見当たらぬ混戦。63kg級はチョ・モッキ(趙睦熈・韓国)が優勝した。チョは宮崎日大高から埼玉大に進み、2014年には全日本学生体重別選手権を制した日本育ちの強豪。初戦敗退した2016年グランプリ青島以来2度目のワールドツアー出場で、25歳にして初のタイトルを手にした。

第1シード配置で優勝候補に挙げられていた地元カナダのキャサリン・ブーシェミン=ピナードは準決勝でエイミー・リヴェシー(イギリス)に敗れて3位だった。同じく優勝候補と目されていた第3シードの渡邊聖未(フィリピン)は初戦でナディア・バジンスキー(ドイツ)に背負投「一本」で敗れた。

70kg級は地元の強豪ケリタ・ズパンシック(カナダ)が決勝まで進んで会場を沸かせたが、ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)に横四方固「一本」で屈した。日本代表の朝飛七海(桐蔭横浜大2年)は準々決勝でズパンシック、敗者復活戦でキム・センヨン(韓国)のベテラン2人に敗れて7位だった。

各階級の入賞者と決勝戦評、日本代表選手全試合の結果は下記。


文責:古田英毅

■ 63kg級
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63kg級メダリスト。左から2位のリヴェシー、優勝のチョ、3位のブーシェミン=ピナードとアレクシア・カスティルホス。

(エントリー21名)
【入賞者】
1.CHO, Mokhee (KOR)
2.LIVESEY, Amy (GBR)
3.BEAUCHEMIN-PINARD, Catherine (CAN)
3.CASTILHOS, Alexia (BRA)
5.HAECKER, Katharina (AUS)
5.SHARIR, Gili (ISR)
7.BAZYNSKI, Nadja (GER)
7.HERRMANN, Vivian (GER)

【決勝】
チョ・モッキ(韓国)〇内股透(GS0:59)△エイミー・リヴェシー(イギリス)

リヴェシーが右、チョが左組みのケンカ四つ。リヴェシー長い腕で一貫して背中を持ち、出し投げ様の崩しに右内股、右大外刈で攻める。初のワールドツアー優勝を狙うリヴェシーは気合い十分、50秒には思い切った右内股一撃。技は雑だがこの思い切りの良さが奏功、股中に腰まで突っ込み、ケンケンで押し込んで「技有」。ここまで動きの硬かったチョは低い左背負投でリヴェシーを大きく崩してペースを取り戻すが、リヴェシー今度は脚を縦に鋭く揚げる右内股で崩して快調。しかしこの手ごたえが裏目に出、再度内股を縦に仕掛けたところをチョ落ち着いて股中で透かし、2分4秒内股透「技有」。直後リヴェシーが送足払でチョを腹ばいに落とす場面があったが以降ペースはチョ。目を瞑ってとにかく思い切り掛ける体のリヴェシーに対し、落ち着いて一撃のチャンスを伺うチョという構図で試合が進む。GS59秒、リヴェシーまたもや縦に脚を揚げる内股からケンケンを試みるが、チョ股中で捌いて思い切り投げつけ内股透「一本」。
ともに勝てばワールドツアー初優勝という超伏兵同士の対戦。技術的には大味だったが、滅多にないチャンスに高揚した両者の気合いとリヴェシーの思い切りの良さが「投げ合い」を呼び、見ていて面白い試合となった。

■ 70kg級
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70kg級メダリスト。左から2位のズパンシック、優勝のスコッチマッロ、3位のミーガン・フレッチャーとキム・センヨン。

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70kg級決勝、スコッチマッロがズパンシックを抑え込む。

(エントリー20名)
【入賞者】
1.SCOCCIMARRO, Giovanna (GER)
2.ZUPANCIC, Kelita (CAN)
3.FLETCHER, Megan (IRL)
3.KIM, Seongyeon (KOR)
5.TAEYMANS, Roxane (BEL)
5.WILLEMS, Gabriella (BEL)
7.ASAHI, Nanami (JPN)
7.PEREZ, Maria (PUR)

【決勝】
ジョヴァンナ・スコッチマッロ(ドイツ)〇横四方固(3:47)△ケリタ・ズパンシック(カナダ)

スコッチマッロが右、ズパンシックが左組みのケンカ四つ。序盤は腰の差し合いによる前技の仕掛け合いで互角だったが、徐々に上背のあるスコッチマッロが優位に。前襟や袖を握って捌こうというズパンシックの組み手の防壁を、スコッチマッロが遠間から長い脚を突っ込んで強引に突破するという様相となる。スコッチマッロは持ちどころに拘り過ぎず、ひとまず作用足を突っ込むとそのまま右大内刈、右内股で体を預けるように突進に次ぐ突進。ズパンシックはこれを捌き切れず、徐々に手が詰まる。3分半過ぎ、背中を掴んだスコッチマッロが腰を切る牽制を見せると、気持ちの余裕がなくなったズパンシックは谷落に打って出る失策。作りと崩しのないままひとまず体を投げ出したこの技は当然効かず、スコッチマッロ振り向いて被り返すとそのまま横四方固。ズパンシック動けず「一本」。

【日本代表選手勝ち上がり】

朝飛七海(桐蔭横浜大2年)
成績:7位


[1回戦]
朝飛七海〇横四方固(3:10)△ヤーデン・メイヤーソン(イスラエル)
[2回戦]
朝飛七海〇GS隅落(GS2:38)△イーファ・コーグラン(オーストリア)
[準々決勝]
朝飛七海△優勢[技有・払巻込]〇ケリタ・ズパンシック(カナダ)
[敗者復活戦]
朝飛七海△腕挫十字固(2:33)〇キム・センヨン(韓国)

※ eJudoメルマガ版7月7日掲載記事より転載・編集しています。

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