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【プレビュー】長澤憲大が準決勝でシルバ=モラレスへの雪辱を期す、100kg級はエルナハスとコツォイエフの大物対決に注目・グランプリフフホト最終日男子プレビュー

(2019年5月25日)

※ eJudoメルマガ版5月25日掲載記事より転載・編集しています。
長澤憲大が準決勝でシルバ=モラレスへの雪辱を期す、100kg級はエルナハスとコツォイエフの大物対決に注目
グランプリ・フフホト最終日男子プレビュー(90kg級、100kg級、100kg超級)
■ 90kg級・優勝候補はシルバ=モラレス、長澤憲大は準決勝でバクー世界選手権の雪辱を期す
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バクー世界選手権2位のイワン=フェリペ・シルバ=モラレス

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長澤憲大は世界選手権で敗れたシルバ=モラレスとの直接対決が待ち受ける

(エントリー24名)

2018年バクー世界選手権2位のイワン=フェリペ・シルバ=モラレス(キューバ)を筆頭に、2017年の世界王者のネマニャ・マイドフ(セルビア)、同大会3位のウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)ら実力者が揃ったトーナメント。参加者全体のレベルは通常のグランプリと同程度だが、シルバ=モラレスの存在が優勝難度を一段押し上げている。

日本代表の長澤憲大(パーク24)は陣容薄いプールBに配され、準決勝でそのシルバ=モラレスと対戦予定。シルバ=モラレスはバクー世界選手権の準々決勝で敗れた相手であり、ここは是非雪辱を果たしておきたいところ。国内の90kg級は、全日本選抜体重別選手権の覇者で8月の東京世界選手権代表の向翔一郎(ALSOK)が2週間前のグランドスラム・バクーで無名選手を相手に2回戦敗退を喫するなど、いまだ序列定まらぬ混戦模様となっている。東京五輪については長澤にもまだ十分にチャンスがある状況であり、まずは今大会に勝利して序列1番手に返り咲く足掛かりとしたい。

ほか、海外勢で注目したいのは、第2シードのマイドフと、ノーシードでシルバ=モラレスの直下に配されたリオデジャネイロ五輪銅メダリストのチェン・シュンジャオ(中国)。前者はグランドスラム・バクーを制したばかりで勢いに乗っており、ワールドツアーの連勝が懸かる戦い。一方の後者は今年2月のグランドスラム・パリで2年ぶりに戦線に復帰してから未だ良いパフォーマンスを見せておらず、今回は同じく2月のヨーロッパオープン・ローマ出場から3ヶ月間隔を置いての大会参戦となる。果たしてこの3ヶ月でどこまで調子を上げてきたのか。この選手が今後浮上してくるのかどうかが90kg級戦線に与える影響は大、要注目だ。

【プールA】
第1シード:イワン=フェリペ・シルバ=モラレス(キューバ)
第8シード:ギオルギ・パプナシヴィリ(ジョージア)
有力選手:マーカス・ナイマン(スウェーデン)、チェン・シュンジャオ(中国)

【プールB】
第4シード:長澤憲大(パーク24)
第5シード:ガンツルガ・アルタンバガナ(モンゴル)

【プールC】
第2シード:ネマニャ・マイドフ(セルビア)
第7シード:ウシャンギ・マルギアニ(ジョージア)
有力選手:オーレリアン・ディエス(フランス)、シリル・グロスクラウス(スイス)

【プールD】
第3シード:エドゥアルド・トリッペル(ドイツ)
第6シード:ダヴィド・クラメルト(チェコ)

■ 100kg級・現役世界王者チョグハンが参戦、エルナハスとコツォイエフの大物2名が詰め込まれたプールBに注目
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第1シードは現役世界王者のチョ・グハン。

(エントリー16名)

現役世界王者で本大会2連覇を狙うチョ・グハン(韓国)が第1シード。それ以外にもカール=リヒャード・フレイ(ドイツ)やルハグヴァスレン・オドゴンバータル(モンゴル)など世界大会の表彰台経験者が多数参加しており、トーナメントのレベルは高めとなっている。

最注目は本格派の若手2名がシードを張るプールB。第4シードのシャディー・エルナハス(カナダ)と第5シードのゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)はともに飯田健太郎(国士舘大3年)に勝利歴のある大物。どちらも力強い腰技を核としたスケールの大きい柔道が持ち味だ。両者は準々決勝で対戦予定となっており、これが予選ラウンド最大の注目カード。エルナハスは初戦でベテランのリオデジャネイロ五輪銅メダリスト、シリル・マレ(フランス)との対戦が組まれており、これも見逃せない好カードだ。

【プールA】
第1シード:チョ・グハン(韓国)
第8シード:アルマン・アダミアン(ロシア)
有力選手:イワン・レマレンコ(UAE)

【プールB】
第4シード:シャディー・エルナハス(カナダ)
第5シード:ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)
有力選手:シリル・マレ(フランス)

【プールC】
第2シード:ルハグヴァスレン・オドゴンバータル(モンゴル)
第7シード:ヨアキム・ドファービー(スウェーデン)
有力選手:エリヘムバツ(中国)、レイズ・カヨル(カナダ)

【プールD】
第3シード:ベンジャミン・フレッチャー(アイルランド)
第6シード:カール=リヒャード・フレイ(ドイツ)
有力選手:ラマザン・マルスイゲノフ(ロシア)

■ 100kg超級・優勝候補はクルパレクも、担ぎ技系の大型選手が包囲網を形成
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力的にはクルパレクが優勝候補。ただし相性噛み合わぬ相手との連戦が待ち受ける。

(エントリー19名)

トーナメントの柱は第1シードで2016年リオデジャネイロ五輪100kg級金メダリストのルカシュ・クルパレク(チェコ)。さらに昨年大会の覇者ナイダン・ツヴシンバヤル(モンゴル)に近頃好調のキム・スンミン(韓国)、バクー世界選手権3位のウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)、注目の若手キム・ミンジョン(韓国)と、非常に魅力的手な選手が揃った。

実力的にはクルパレクが頭一つ抜けているものの、同プールに担ぎ技主体の技巧派レヴァニ・マティアシヴィリ(ジョージア)がおり、相性的に苦戦を強いられるはず。また、この担ぎ技が得意な大型選手という点ではキム・ミンジョンやウルジバヤル、ナイダンもそのカテゴリに属す選手であり、トーナメント全体を通してクルパレクは相性の悪い戦いが続くことが予想される。これを考慮すると優勝争いは混沌、この段階で誰が勝利するかを予想するのは困難だ。クルパレクを誰が止めるのかに注目しつつ、各選手の長身選手へのアプローチの仕方の違いなどを楽しみたい。また、プールD準々決勝で実現するであろうキム・スンミンとナイダンによるベテラン対決も要注目だ。

【プールA】
第1シード:ルカシュ・クルパレク(チェコ)
第8シード:レヴァニ・マティアシヴィリ(ジョージア)
有力選手:アントン・ブラチェフ(ロシア)

【プールB】
第4シード:ヴラダト・シミオネスク(ルーマニア)
第5シード:ユーリ・クラコヴェツキ(キルギスタン)
有力選手:キム・ミンジョン(韓国)

【プールC】
第2シード:ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)
第7シード:アンディー・グランダ(キューバ)
有力選手:ヨハネス・フレイ(ドイツ)

【プールD】
第3シード:キム・スンミン(韓国)
第6シード:ナイダン・ツヴシンバヤル(モンゴル)
有力選手:ベクボロト・トクトゴノフ(キルギスタン)

文責:小林大悟/eJudo編集部

※ eJudoメルマガ版5月25日掲載記事より転載・編集しています。

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