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【プレビュー】復帰2戦目の60kg級キムウォンジンに注目、66kg級は東アジア勢の序列争いがみどころ・グランプリフフホト2019第1日男子プレビュー

(2019年5月23日)

※ eJudoメルマガ版5月23日掲載記事より転載・編集しています。
復帰2戦目の60kg級キムウォンジンに注目、66kg級は東アジア勢の序列争いがみどころ
グランプリ・フフホト2019第1日男子プレビュー
■ 60kg級・キムウォンジンの出来に注目
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復帰2戦目のキム・ウォンジン。11月のグランドスラム大阪では髙藤直寿に勝利している。

(エントリー21名)

強豪の参加がほとんどなく、エントリー数も21名と参加者が増加傾向にある今年のワールドツアーとしては異例の少数。階級全体のレベルが高い60kg級としては珍しく、厚みに欠けるトーナメントとなった。

唯一と言っても良い注目ポイントは、これが復帰2戦目となるキム・ウォンジン(韓国)の出来だ。キムは2013年と2015年に世界選手権で銅メダルを獲得するなどロンドン-リオ期には階級を牽引する存在の1人として活躍。しかし、リオデジャネイロ五輪で7位となって以降は半引退状態が続いていた。戦線復帰は昨年11月のグランドスラム大阪、その際は初戦(1回戦)で髙藤直寿(パーク24)、準々決勝で志々目徹(了徳寺大職)を破ってみごと3位に入賞している。今回の派遣は8月の東京世界選手権に向けた調整出場と考えられ、現時点の仕上がりを確認出来る貴重な機会。その戦いぶり、見逃せない。

キム以外では第2シードのヤン・ユンウェイ(台湾)に注目したい。4月のアジア・パシフィック選手権では2位を獲得するなど力をつけて来ており、今回も勝ち上がるようであれば上位を伺うレベルに成長する可能性がある。

【プールA】
第1シード:アルベルト・オグゾフ(ロシア)
第8シード:キム・ヨングォン(北朝鮮)

【プールB】
第4シード:イッサム・バッスー(モロッコ)
第5シード:ルカ・ムヘイゼ(フランス)
有力選手:キム・ウォンジン(韓国)

【プールC】
第2シード:ヤン・ユンウェイ(台湾)
第7シード:セドリック・ヘヴォル(フランス)

【プールD】
第3シード:モリッツ・プラフキー(ドイツ)
第6シード:カラマット・フセイノフ(アゼルバイジャン)
有力選手:チェ・インヒュク(韓国)

■ 66kg級・優勝の行方は混沌、第1シードはガンボルド
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第1シードはガンボルド・ヘルレン。

(エントリー20名)

60kg級同様こちらも強豪の参加は限定的、エントリー数も20名と極端に少ない。第1シードには2017年ワールドマスターズ王者のガンボルド・ヘルレン(モンゴル)が置かれているが、絶対的な存在とは言い難く、優勝争いの行方は混沌としている。

ガンボルドのほか有力選手は、グランドスラム・デュッセルドルフで決勝まで進んで意気揚がるキム・リマン(韓国)、昨秋以来好調のヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)、さらにアブドゥラ・アブドゥルジャリロフ(ロシア)。

27歳になったキムは、世界王者アン・バウルの出場停止を受けてメジャー大会連続派遣中。現在は韓国の暫定一番手という微妙な立場にある。アンは秋から戦線復帰予定であり、この短い「鬼の居ぬ間」にどれだけ成績を残しておけるかはキムのキャリアと選手生命にまさしく直結する。ライバルの数が限られて入賞の可能性高い今大会はひときわ必死の戦いを繰り広げてくるのではないだろうか。ヨンドンペレンレイは目立たないが、11月のグランドスラム大阪に続き、2月のデュッセルドルフ大会、今月のバクー大会とグランドスラム3大会3つで3位を獲得。ガンボルド、さらにダヴァドルジ・ツムルクフレグと強豪ひしめくモンゴル勢の中で国内一番手を十分伺える位置につけていると言えるだろう。今大会の直接対決でガンボルドを倒してまず一段階段を上りたいところ。売りは地力の高さを生かした「固定力」。

ガンボルドは第1シードながら、準々決勝でキム、準決勝でアブドゥラ・アブドゥルジャリロフと対戦せねばならないというもっとも過酷な組み合わせを引いた。決勝にはおそらくヨンドンペレンレイが勝ち上がって来ると思われ、つまりはガンボルドの戦いを追うことが、そのままトーナメントのハイライトを押さえることになるだろう。

地味ながら、フランスのダニエル・ジャンにも目を配っておきたい。手足の長いアフリカ系という同国の典型の一、最近の派遣を見るとフランスはこの選手とキリアン・ルブルージュの2枚を競わせる方針の模様。

【プールA】
第1シード:ガンボルド・ヘルレン(モンゴル)
第8シード:キム・リマン(韓国)

【プールB】
第4シード:アブドゥラ・アブドゥルジャリロフ(ロシア)
第5シード:イマド・バッスー(モロッコ)
有力選手:ツァイ・ミンイェン(台湾)

【プールC】
第2シード:ヨンドンペレンレイ・バスフー(モンゴル)
第7シード:アルチューツ・テ(キルギスタン)
有力選手:ダニエル・ジャン(フランス)

【プールD】
第3シード:アラム・グリゴリアン(ロシア)
第6シード:アフメド・アベルラフマン(エジプト)


文責:小林大悟/古田英毅

※ eJudoメルマガ版5月23日掲載記事より転載・編集しています。

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