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【プレビュー】78kg級は世界選手権なみの強力陣容、王者濵田尚里がマロンガら強豪と連戦・グランドスラムバクー2019最終日女子プレビュー

(2019年5月11日)

※ eJudoメルマガ版5月11日掲載記事より転載・編集しています。
78kg級は世界選手権なみの強力陣容、王者濵田尚里がマロンガら強豪と連戦
グランドスラム・バクー2019最終日女子プレビュー(78kg級、78kg超級)
→グランドスラム・バクー2019組み合わせ
文責:小林大悟/eJudo編集部
日時:2019年5月12日(日)
場所:アゼルバイジャン・バクー

■ 78kg級・濵田尚里、マロンガ、アギアールの階級トップ3が競演、それ以外も強豪勢揃いの超豪華トーナメント
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世界王者濵田尚里は強豪と連戦

(エントリー23名)

寝業の濵田尚里(自衛隊体育学校)、技の切れ味を兼ね備えた技巧派のマイラ・アギアール(ブラジル)、馬力と破壊力のマドレーヌ・マロンガ(フランス)と、それぞれ異なる武器を持つ現在の実力トップ3が勢揃い。ほかにも、オドレイ・チュメオ(フランス)を除く上位陣がほぼ全員エントリーしており、トーナメントのレベルはほとんど世界選手権本番と変わりない。

前述トップ3は全員がトーナメントの上側に固められており、準々決勝で濵田とマロンガ、そしてその勝者が準決勝でアギアールと対戦することとなる。濵田はまず初戦(2回戦)でアナスタシア・タルチン(ウクライナ)とチェン・フェイ(中国)の勝者との対戦が組まれており、ここが第1の山場。相手の実力の高さはもちろんのこと、グランドスラム・デュッセルドルフでは思わぬ初戦敗退を喫したばかりの濱田としては、大会の「入り方」という意味でも非常に大事な一番だ。

濵田はその寝技技術の高さの一方で立技の受けに脆さを抱えており、いかにこれが問われるような場面を作らず試合を進められるかが、勝負を分ける最重要ポイント。特に準々決勝で対戦予定のマロンガは突進力が売りの選手であり、少なくとも真っ直ぐ後ろに下がってしまうような技の受け方は避けたい。濵田は再三「立技の方が好き」と語っており、現在も鋭意立技を強化中。しかし、それでも濵田のストロングポイントが寝技であることは変わりない。毎度書かせて頂いていることではあるが、勝負どころで、どれだけ自らのフィールドである寝勝負に徹することが出来るかが鍵となるだろう。

前述の通り、濵田は2月のグランドスラム・デュッセルドルフでは1回戦でアントニーナ・シュメレワ(ロシア)に大外刈「一本」の秒殺負けを喫して懸案の安定感のなさを露呈してしまっている。ここでしっかりと結果を残して1人代表を任せるに値する選手であるということを示して欲しい。

【プールA】
第1シード:マイラ・アギアール(ブラジル)
第8シード:ルイーズ・マルツァーン(ドイツ)
有力選手:アレクサンドラ・バビンツェワ(ロシア)、ベアタ・パクト(ポーランド)、ヤヒマ・ラミレス(ポルトガル)

【プールB】
第4シード:マドレーヌ・マロンガ(フランス)
第5シード:濵田尚里(自衛隊体育学校)
有力選手:ケイティ=ジェミマ・イエーツ=ブラウン(イギリス)、ロリアナ・クカ(コソボ)、アナスタシア・タルチン(ウクライナ)、チェン・フェイ(中国)

【プールC】
第2シード:フッシェ・ステインハウス(オランダ)
第7シード:マルヒンデ・フェルケルク(オランダ)

【プールD】
第3シード:ナタリー・パウエル(イギリス)
第6シード:アナ=マリア・ヴァグナー(ドイツ)
有力選手:ベルナデッテ・グラフ(オーストリア)、クララ・アポテカー(スロベニア)、アントニーナ・シュメレワ(ロシア)

■ 78kg超級・大型選手が大集合、アルセマンとキンゼルスカが優勝争いの軸
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地元の期待を背負うイリナ・キンゼルスカ

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第1シードはマリア=スエレン・アルセマン

(エントリー17名)

階級を牽引しているアジア勢とイダリス・オルティス(キューバ)は出場を回避。しかし他の強豪は一通りエントリーしており、トーナメントのレベルは十分に高い。地元選手(2017年にウクライナから移籍)のイリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)を筆頭に欧米の大型選手がほとんど揃っており、どの試合でも迫力のある戦いが見られるはずだ。

第1シードはマリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)。初戦(2回戦)の相手に長身痩躯の寝業師アナマリ・ヴェレンセク(スロベニア)が配されており、ここが勝ち上がり上最大の勝負どころ。ここさえ勝ち上がれば決勝進出が予想される。

一方、下側の山からはキンゼルスカの勝ち上がりが濃厚。この選手は組み手の左右が利く超大型選手であり、素根輝(環太平洋大1年)の天敵とも言える相手だ。東京世界選手権、東京五輪でも日本勢の有力なライバルとして上位戦に絡んでくることは確実であり、ここで改めてチェックしておきたい。課題はスタミナだが、技の破壊力は抜群だ。

【プールA】
第1シード:マリア=スエレン・アルセマン(ブラジル)
第8シード:ガリーナ・タラソワ(ウクライナ)
有力選手:アナマリ・ヴェレンセク(スロベニア)

【プールB】
第4シード:マリーナ・スルツカヤ(ベラルーシ)
第5シード:エリザヴェータ・カラニナ(ウクライナ)
有力選手:サンタ・パケニテ(リトアニア)、ヤスミン・クルブス(ドイツ)

【プールC】
第2シード:イリーナ・キンゼルスカ(アゼルバイジャン)
第7シード:サラ・アドリントン(イギリス)
有力選手:サンドラ・ヤブロンスキーテ(リトアニア)、クセニーア・チビソワ(ロシア)

【プールD】
第3シード:ラリサ・セリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
第6シード:アン=ファトゥメタ・ムバイロ(フランス)
有力選手:ホシェリ・ヌネス(ポルトガル)

※ eJudoメルマガ版5月11日掲載記事より転載・編集しています。

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