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【プレビュー】日本代表の全階級制覇が濃厚、最注目は世界王者3名競演の57kg級・グランドスラムバクー2019第1日女子プレビュー

(2019年5月10日)

※ eJudoメルマガ版5月10日掲載記事より転載・編集しています。
日本代表の全階級制覇が濃厚、最注目は世界王者3名競演の57kg級
グランドスラム・バクー2019第1日女子プレビュー(48kg級、52kg級、57kg級)
→グランドスラム・バクー2019組み合わせ
文責:小林大悟/eJudo編集部
日時:2019年5月10日(金)
場所:アゼルバイジャン・バクー

■ 48kg級・優勝候補は近藤亜美、唯一の山は準決勝のクレモン戦
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48kg級日本代表の近藤亜美

(エントリー25名)

第1シードの2014年チェリャビンスク世界選手権王者、近藤亜美(三井住友海上)が優勝候補筆頭。第4シードのメラニー・クレモン(フランス)が唯一の対抗馬だ。両者の激突は準決勝、ここが事実上の決勝と考えて良いだろう。クレモンは3月のグランプリ・トビリシで現役世界王者のダリア・ビロディド(ウクライナ)を破って優勝しており、いま非常に勢いのある選手。近藤としてはここで勝利してアピールをするとともに、その勢いを削いでしまいたい。

近藤は昨年来勝ち切れない試合が続いており、2月のグランドスラム・パリを素晴らしい内容で制して復調の流れに乗りかけたものの、4月の全日本選抜体重別選手権では小倉葵(環太平洋大4年)に初戦で敗れて再び厳しい状況に置かれている。ライバルの渡名喜風南(パーク24)がビロディドに次ぐ2番手の座を固めつつある状況も考えると、もはや躓くことは許されない。自力で東京五輪の代表を掴むには、一戦一戦が背水の陣である。覚悟を感じさせる戦いぶりに期待したい。

【プールA】
第1シード:近藤亜美(三井住友海上)
第8シード:マリーナ・チェルニアク(ウクライナ)
有力選手:ガブリエラ・チバナ(ブラジル)、アンバル・ヘルシェス(オランダ)、カタリナ・メンツ(ドイツ)

【プールB】
第4シード:メラニー・クレモン(フランス)
第5シード:ジュリア・フィゲロア(スペイン)

【プールC】
第2シード:ミリカ・ニコリッチ(セルビア)
第7シード:カタリナ・コスタ(ポルトガル)
有力選手:サビーナ・ギリアゾワ(ロシア)、アレクサンドラ・ポップ(ルーマニア)、ナタリア・ブリギダ(ブラジル)

【プールD】
第3シード:マルサ・スタンガル(スロベニア)
第6シード:シラ・リショニー(イスラエル)
有力選手:ラウラ・マルティネス=アベレンダ(スペイン)

■ 52kg級・志々目愛が出場、ブシャーとの決勝が唯一の勝負ポイント
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世界選手権に向けて弾みをつけたい志々目愛

(エントリー28名)

第1シードのアモンディーヌ・ブシャー(フランス)と第2シードの志々目愛(了徳寺大職)がトーナメントの柱。志々目の側にはこれと言った強豪は配置されておらず、決勝進出までは確実だろう。「一本」を連発して東京世界選手権も含む以降の戦いに勢いをつけたい。

一方、第1シードのブシャーは、初戦(2回戦)で今年に入ってからグランドスラム・デュッセルドルフ2位、アジア・パシフィック選手権2位と成長著しいモンゴルの18歳、ルハグヴァスレン・ソソルバラム(モンゴル)との対戦が組まれた。実力的にはまだまだブシャーが上だと思われるが、これは非常に面白いカード。ファンとしては是非見逃さずにチェックしておきたい。

志々目とブシャーの戦いに関しては、昨年のグランプリ・ザグレブで志々目が余裕を持って勝利しており、余程のことがない限り志々目の勝利は揺るがないと思われる。ブシャーは形上世界ランキング1位に座っているが、その根拠は大会出場の多さと安定感。例えば日本勢やマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)、ナタリア・クズティナ(ロシア)ら一線級の選手が不覚を取ることは考え難い相手である。現在、阿部詩(日本体育大1年)、角田夏実(了徳寺大職)と激しく東京五輪の代表を争う志々目としては、しっかりと勝利して格の違いを見せつけたいところ。豪快な一本勝ちに期待したい。

【プールA】
第1シード:アモンディーヌ・ブシャー(フランス)
第8シード:レカ・プップ(ハンガリー)
有力選手:ルハグヴァスレン・ソソルバラム(モンゴル)

【プールB】
第4シード:エヴェリン・チョップ(スイス)
第5シード:アナ・ペレス=ボックス(スペイン)
有力選手:カロリナ・ピンコフスカ(ポーランド)、ユリア・カザリナ(ロシア)、エレウディス・ヴァレンティン(ブラジル)

【プールC】
第2シード:志々目愛(了徳寺大職)
第7シード:アガタ・ペレンク(ポーランド)
有力選手:エストレーヤ・ロペス=シェリフ(スペイン)、ラリッサ・ピメンタ(ブラジル)

【プールD】
第3シード:ギリ・コーヘン(イスラエル)
第6シード:ジェフェン・プリモ(イスラエル)
有力選手:アレーシャ・クズネツォワ(ロシア)、ジョアナ・ラモス(ポルトガル)

■ 57kg級・芳田司ら過去3年間の世界王者が揃い踏み
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昨年の世界王者芳田司

(エントリー29名)

現役世界王者、芳田司(コマツ)を筆頭に、2017年ブダペスト世界選手権王者のドルジスレン・スミヤ(モンゴル)、2016年リオデジャネイロ五輪金メダリストのラファエラ・シウバ(ブラジル)と、過去3年間の世界王者3名が揃い踏み。シード順は芳田が第1シード、ドルジスレンが第2シード、シウバが第3シードとなっており、まずは準決勝でドルジスレンとシウバが芳田への挑戦権を賭けて争うこととなる。

ライバル2名の最近の調子についておさらいすると、ドルジスレンは相変わらず不調から抜け出せておらず、昨年からワールドツアーでの優勝はなし。このままでは力が衰えたとの評価を下されてもおかしくない状況だ。一方のシウバは相変わらず内容的には不安定な戦いぶりを見せているものの、このところ成績自体は安定しており、コンスタントに上位に進出するようになってきている。

芳田にとっては、どちらが勝ち上がってきたとしても相手にとって不足なし。ここで強敵に勝利して、東京世界選手権に向けて弾みをつけたいところだ。芳田はシード順のとおり組み合わせに恵まれ、準決勝までほぼ無風。序盤戦を消耗少なく勝ち上がり、後半の強豪との戦いに備えたい。

【プールA】
第1シード:芳田司(コマツ)
第8シード:アンア・ボロフスカ(ポーランド)
有力選手:ロレダナ・オフイ(ルーマニア)、カヤ・カチェラ(スロベニア)

【プールB】
第4シード:テレザ・シュトル(ドイツ)
第5シード:ティムナ・ネルソン=レヴィー(イスラエル)
有力選手:サンネ・フェルハーヘン(オランダ)、イヴェリナ・イリエワ(ブルガリア)、テルマ・モンテイロ(ポルトガル)

【プールC】
第2シード:ドルジスレン・スミヤ(モンゴル)
第7シード:ヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)

【プールD】
第3シード:ラファエラ・シウバ(ブラジル)
第6シード:エレーヌ・ルスヴォ(フランス)
有力選手:ザブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、ダリア・メジェツカイア(ロシア)、ユリア・コヴァルチュク(ポーランド)、アレクサンドラ=ラリサ・フロリアン(アゼルバイジャン)

※ eJudoメルマガ版5月10日掲載記事より転載・編集しています。

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