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[速報]平成最後の女王は素根輝、決勝でライバル朝比奈沙羅下して連覇果たす・第34回皇后盃全日本女子柔道選手権大会

(2019年4月21日)

※ eJudoメルマガ版4月21日掲載記事より転載・編集しています。
[速報]平成最後の女王は素根輝、決勝でライバル朝比奈沙羅下して連覇果たす
第34回皇后盃全日本女子柔道選手権大会
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決勝、GS延長戦で素根輝がこの日初めて右袖釣込腰。朝比奈はこの技で四つん這いに崩れる。

体重無差別で女子柔道日本一を争う第34回皇后盃全日本女子柔道選手権大会は21日、横浜文化体育館(横浜市)で37名(地区選出選手34名、推薦選手3名)の選手が参加して行われ、素根輝(環太平洋大1年)が2連覇を果たした。大会連覇者は、2010(平成22)年の第25回大会で9連覇を果たした塚田真希以来。

第1シードの素根は山場と目された準々決勝でリオデジャネイロ五輪銅メダリストの山部佳苗(近畿・ミキハウス)に、GS延長戦の大内刈「有効」で勝利。準決勝の稲森奈見(東京・三井住友海上)戦もGS延長戦の末の大内刈「有効」で突破し、ライバル朝比奈沙羅(推薦・パーク24)の待つ決勝の畳へと勝ち上がった。

この試合は2週間前の全日本選抜体重別選手権決勝と相似の展開。本戦は朝比奈が素根の釣り手をしっかり潰して前進、手数で出遅れた素根は袖口を絞る反則を取られ「指導2」対「指導1」のビハインドとなり、残り6秒でタイに追いついたもののスコア的には綱渡りの柔道。しかし朝比奈の圧力が徐々に弱まったことと、「持てるところを持って掛けるしかない」(本人談)と肚を決めたことで延長戦は反撃に転じる。体をゆすって間合いを取る担ぎ技の作りからの左大内刈、朝比奈の払腰に応じた左小外刈とたびたび崩して展開を取り、GS4分22秒には初めて引き手から袖を持つと、渾身の右袖釣込腰。朝比奈に四つん這いで耐えられるとその体を乗り越えて横四方固に抑え込む。これはすぐに「解けた」となったが、素根は続いて右襟を左手で掴んで左回転の内巻込、続いて左大内刈と威力ある技を連発。直後のGS5分5秒、主審が朝比奈に3つ目の「指導」を宣告して試合が終わった。

素根はこれで対朝比奈戦5連勝。「きついのはお互い同じなので、気持ちだけは絶対負けないように戦った」と試合を振り返り、「2つ(選抜体重別と皇后盃)しっかり勝ち切ることが出来て良かった」とホッとした表情だった。

敗れた朝比奈は「この2週間やって来たことが出せなかった」と言葉を絞り出し、その目には悔し涙。それでも「こういう相手が苦手なんだと課題がはっきりしている。東京五輪まで落ち込んでいる暇はない」と気丈に前を向いていた。

大会後の強化委員会では、朝比奈と素根の2人が東京世界選手権(8月25日~9月1日、日本武道館)の代表に選出された。

3位には稲森のほか、昨年2位の冨田若春(推薦・コマツ)が入賞した。

初出場のもと52kg級世界王者・中村美里(東京・三井住友海上)は初戦で世界ジュニア78kg超級の覇者・児玉ひかる(九州・東海大1年)と対戦。相四つで大型の相手が引き手で袖を持って蹴り崩す手堅い柔道を志向したことで苦戦、それでも得意の足技で粘ったがGS延長戦2分13秒、払腰「有効」を奪われて敗れた。

上位入賞者と全試合の結果は下記。

※全試合のリアルタイム速報戦評(3回戦までは写真入り)をeJudoLITEに掲載済みです。

撮影:辺見真也

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2連覇の素根輝

【入賞者】
(エントリー37名)

優 勝:素根輝(推薦・環太平洋大1年)
準優勝:朝比奈沙羅(推薦・パーク24)
第三位:稲森奈見(東京・三井住友海上)、冨田若春(推薦・コマツ)
第五位:山部佳苗(近畿・ミキハウス)、井上舞子(関東・警視庁)、児玉ひかる(九州・東海大1年)、髙山莉加(東京・三井住友海上)

【1回戦】
立川桃(四国・東海大1年)○優勢[技有・小外刈]△荒谷莉佳子(東京・帝京科学大4年)
鶴岡来雪(東京・コマツ)○GS反則[指導3](GS3:33)△吉岡優里(北海道・旭川刑務所)
菅原歩巴(東北・久慈東高等学校)○大外刈(1:37)△朝飛真実(関東・桐蔭学園高3年)
出村花恋(近畿・龍谷大3年)○優勢[技有・小内巻込]△佐藤果(関東・淑徳大2年)
井上愛美(九州・JR九州)○優勢[技有・大外巻込]△大辻瑛美(関東・自衛隊体育学校)

【2回戦】
素根輝(推薦・環太平洋大1年)○反則[指導3](3:57)△小林幸奈(近畿・龍谷大4年)
佐々木ちえ(東京・東京学芸大3年)○優勢[有効・大内刈]△市川香代子(東北・宮城県警察)
山部佳苗(近畿・ミキハウス)○払腰(0:55)△古賀早也香(中国・帝京大1年)
粂田晴乃(関東・筑波大3年)○袖釣込腰(0:55)△立川桃(四国・東海大1年)
井上舞子(関東・警視庁)○合技[内股・崩袈裟固](3:51)△渡辺心実(北信越・金沢学院大4年)
佐藤陽子(東海・東海大1年)○GS反則[指導3](GS3:22)△中山有加(東京・JR東日本)
稲森奈見(東京・三井住友海上)○GS足車(GS2:13)△寺田宇多菜(関東・桐蔭横浜大3年)
桑形萌花(近畿・須磨学園夙川高2年)○反則[指導3](3:40)△鶴岡来雪(東京・コマツ)
冨田若春(推薦・コマツ)○横四方固(2:35)△黒木七都美(近畿・龍谷大4年)
佐俣優依(関東・VILLAGE)○優勢[技有・払巻込]△薮内美咲(北海道・桐蔭横浜大1年)
児玉ひかる(九州・東海大1年)○GS有効・払腰(GS2:13)△中村美里(東京・三井住友海上)
菅原歩巴(東北・久慈東高等学校)○払腰(2:20)△髙橋瑠璃(東京・山梨学院大1年)
朝比奈沙羅(推薦・パーク24)○GS有効・払巻込(GS1:04)△山本沙羅(北信越・福井県スポーツ協会)
米川明穂(東海・藤枝順心高3年)○GS反則[指導3](GS5:12)△出村花恋(近畿・龍谷大3年)
髙山莉加(東京・三井住友海上)○GS有効・内股透(GS5:37)△秋場麻優(中国・環太平洋大4年)
井上愛美(九州・JR九州)○反則[指導3](1:38)△村井杏弥(四国・高松商高3年)

【3回戦】
素根輝○小外刈(1:07)△佐々木ちえ
山部佳苗○合技[内股・横四方固](0:37)△粂田晴乃
井上舞子○優勢[有効・内股巻込]△佐藤陽子
稲森奈見○GS横四方固(GS1:22)△桑形萌花
冨田若春○合技[小外刈・横四方固](3:28)△佐俣優依
児玉ひかる○GS有効・内股(GS0:36)△菅原歩巴
朝比奈沙羅○GS反則[指導3](GS1:48)△米川明穂
髙山莉加○合技[巴投・崩上四方固](0:43)△井上愛美

【準々決勝】
素根輝○GS有効・大内刈(GS3:15)△山部佳苗
稲森奈見○GS有効・谷落(GS0:39)△井上舞子
冨田若春○内股透(0:37)△児玉ひかる
朝比奈沙羅○GS有効・支釣込足(GS2:34)△髙山莉加

【準決勝】
素根輝○GS有効・大内刈(GS0:56)△稲森奈見
朝比奈沙羅○大外巻込(2:05)△冨田若春

【決勝】
素根輝○GS反則[指導3](GS5:05)△朝比奈沙羅

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