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佐藤竜が全試合一本勝ちで2階級制覇、73kg級は三谷大が制す・第31回全国体育系学生体重別選手権大会第1日レポート(66kg級、73kg級、81kg級)

(2019年3月27日)

※ eJudoメルマガ版3月27日掲載記事より転載・編集しています。
佐藤竜が全試合一本勝ちで2階級制覇、73kg級は三谷大が制す
第31回全国体育系学生体重別選手権大会・第1日レポート(66kg級、73kg級、81kg級)
取材・文:eJudo編集部
撮影:乾晋也

日時:2019年2月23日(土)
場所:講道館大道場

■ 66㎏級 6試合で5つの「一本」、川上武士が素晴らしい出来で優勝果たす
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準決勝。川上武士が半戸聖人から体落で「技有」を奪う。

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準決勝、古谷映輝を一本背負投で攻める牧山力也

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決勝。川上が得意の左小外掛で牧山に一本勝ち、初優勝を果たす。

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66㎏級入賞者。左から優勝の川上、準優勝の牧山、3位の半戸と古谷

(エントリー52名)

本命不在のこの階級で、決勝に進出したのは、川上武士(山梨学院大1年) と牧山力也(桐蔭横浜大3年)の二人。
川上は初戦でマッチアップした藤本大晴(日本大1年)には判定に縺れる接戦となったものの、この試合を3-0の判定でものにすると以降は好調。続く2回戦の松岡拓也(東海大2年)を大内刈「一本」、3回戦の北村侑晟(埼玉大2年)を背負投と袈裟固の合技、4回戦の増田陽羽(日本体育大3年)を横四方固で破って準決勝進出。準決勝の半戸聖人(国士舘大1年)にも隅返と内股で2つの「技有」を奪って快勝。4試合連続の一本勝ちで決勝へ駒を進めた。

一方、牧山は初戦で臼澤力輝(国際武道大1年)をGS延長戦の末に小外掛「一本」で下すと、続く指方正太郎(鹿屋体育大2年)にもGSに縺れる接戦の末、小外掛で一本勝ち。その後も、3回戦の大垣亮太(山梨学院大2年)にGS延長の末の判定(3-0)、4回戦の長尾昂拓(国士舘大1年)と準決勝の古谷映輝(帝京科学大3年)にもGS判定(2-1)で勝利。5試合すべてGS延長戦に縺れ込む苦戦の連続をしぶとく制して決勝まで勝ち残った。

5試合中4試合で一本勝ちの川上と、5試合すべてGSの牧山。決勝戦にはこの日の二人の出来が顕著に表れたと言っていいだろう。組み手は川上が左、牧山が右組みのケンカ四つ。開始早々から、巴投、出足払、左背負投と連続で繰り出す川上に対し、牧山は防戦一方。川上が脇を指し頭をつけるように左小外掛に入って身体を預けると、牧山は抗う間もなく背中から落ちて「一本」(2:00)。川上が6試合中5試合で一本勝ちという素晴らしい内容で優勝を決めた。

【入賞者】
優 勝:川上武士(山梨学院大1年)
準優勝:牧山力也(桐蔭横浜大3年)
第三位:半戸聖人(国士舘大1年)
第三位:古谷映輝(帝京科学大3年)

川上武士選手のコメント
「これまでの最高の成績は、関東ジュニアの3位だったので、全国大会での優勝はとても嬉しい。得意な技は隅返。今日は一本勝ちが多かったのですが、今日は乗りと勢いで勝ったようなもの。自分には「一本」を取れる技がないので、これからはそれを身に付けたいと思っています。自分は日々の練習をコツコツとするタイプなので、これからもコツコツと練習して、全日本体重別選手権を目指したい」

【準決勝】
川上武士〇合技[隅返・内股]△半戸聖人
牧山力也〇優勢[判定2-1]△古谷映輝

【決勝】
川上武士〇小外掛△牧山力也

■ 73㎏級 三谷大が優勝、攻め抜いて決勝も鮮やか「一本」
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73㎏級準決勝。三谷大が高橋諒をやや優位に攻めて3-0の判定勝ち

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73㎏級準決勝。大尾光星が古庄涼哉から大外返で「技有」奪取。

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決勝。絶妙な体落で「技有」を先行した三谷

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大尾の反撃を落ち着いて捌いた三谷が、内股で跳ね上げて「一本」

(エントリー58名)

この階級も昨年ベスト4に進出した選手はおらず、本命不在のトーナメント。その中を準決勝に勝ち上がったのは、高橋諒(東海大3年)、三谷大(国士舘大1年)、大尾光星(日本大3年)、古庄涼哉(東海大2年)の4選手。大尾以外はいずれもノーシードから勝ち上がった。

4選手ともに好調で、まず高橋は1回戦の岡安智弘(順天堂1年)を横四方固、2回戦の豊永貫太(埼玉大1年)を内股、3回戦の佐々木和也(星槎道都大3年)を袖釣込腰、そして4回戦の結城太一(天理大3年)を上四方固と、全試合一本勝ちで準決勝進出。

三谷も1回戦の山形亮介(大東文化大1年)を大外刈、2回戦の林海斗(大阪体育大2年)を出足払、3回戦の近藤駿介(筑波大1年)を巴投といずれも「一本」で勝利。4回戦の坂本桜太(日本体育大3年)には、GS延長戦の末に旗判定となったものの、2-1で辛勝。ぶじ準決勝に駒を進めることとなった。

反対側のブロック、第二シードの大尾は初戦(2回戦)で柴田佳宣(埼玉大3年)を大内刈で一蹴すると3回戦では吉田祥也(大東文化大2年)を合技、4回戦は井桁匠(国際武道大2年)を大外刈で下す3試合連続の一本勝ちで準決勝へ進み、古庄も1回戦の中澤将太(桐蔭横浜大1年)を大腰、2回戦の柴田渚生(東京学芸大1年)を合技、3回戦の黒須勇太(国際武道大2年)を大内刈、そして4回戦の杢優蔵(国士舘大1年)を合技で破って4試合連続の一本勝ちで準決勝へ進んだ。

準決勝。三谷と高橋の一戦は、ともに積極的に攻めるも決め手なくGS延長戦入り。GSでも同様の展開で、お互いに「指導」をひとつずつ失うも、技のポイントはないまま規定の6分が終了(GS2分間)。旗判定の結果、3本が揃った三谷の決勝進出が決まった。大尾と古庄の準決勝は、大尾が左大外返と左背負投で2つの「技有」を奪って合技「一本」で勝利した。

三谷と大尾の決勝は三谷が右、大尾が左組みのケンカ四つ。両者不十分な引き手ながら内股でけん制。頭を下げ合い、引き手を取り合った低い体勢から三谷が右体落を掛けると、大尾は大きく崩れて「技有」(1:27)。ポイントを先行された大尾はここからピッチを上げ、右手で襟、左手は肩越しに背中を掴む密着で勝負に出る。左大腰、さらに左内股と果敢な攻撃。この内股が透かされるも引かず、さらに投げを打とうと身体を入れる。しかし三谷がさらにその内側に入って右内股で跳ね上げると、これが見事に決まって「一本」(2:35)。大尾の果敢な攻めに対し、一歩も引かずに受け止め、技で対抗して見せた三谷の見事な勝利であった。

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73㎏級入賞者。左から優勝の三谷、準優勝の大尾、3位の高橋と古庄。

【入賞者】
優 勝:三谷大(国士舘大1年)
準優勝:大尾光星(日本大3年)
第三位:高橋諒(東海大3年)
第三位:古庄涼哉(東海大2年)

三谷大選手のコメント
「勝ちはしましたけど、判定勝ちが2つもあり、満足はしていません。今後の目標は、全日本学生体重別で優勝すること。自分には『一本』を取れる技がないので、それが一番の課題。それともっと寝技を磨くことも大事だと思っています」

【準決勝】
三谷大〇優勢[判定3-0]△高橋諒
大尾光星〇合技[大外返・背負投]△古庄涼哉

【決勝】
三谷大〇内股△大尾光星

■ 81㎏級 佐藤竜が全試合一本勝ちで優勝、昨年の73kg級に続く2階級制覇
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準決勝。岡虎が終始優位に試合を運び、池田直輝は「指導3」の反則負け。

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準決勝、佐藤竜が横四方固で一本勝ち

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決勝、佐藤の執拗な一本背負投に岡の身体が回ってしまい「技有」。

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佐藤は上体を固めて岡を逃さず。

(エントリー56名)

昨年準優勝の岡虎(東海大2年)が第1シード。第3シードには、昨年73㎏級を制した佐藤竜(早稲田大3年)が配され、優勝候補として注目されたこの2人が順当に決勝へ勝ち上がった。

岡は2回戦で桑原健太(国際武道大2年)を内股「一本」で一蹴すると、3回戦の岡田涼太郎(日本体育大3年)には小外掛「技有」の優勢で勝利。4回戦でマッチアップした陳野亮(帝京科学大3年)を袈裟固「一本」で下して準決勝の池田直輝(順天堂大2年)戦に進むと、この試合は組み勝って終始試合を優位に進め、池田の「指導3」反則負けによって決勝進出を決めた。

一方の佐藤は、本来は73㎏級の選手。「団体で戦うために減量をせず、上の階級で挑戦した」とのことだが、この階級でもとくに力負けする様子はなく、2回戦の池田龍平(大東文化大1年)を上四方固で下すと、3回戦の林俊凱(桐蔭横浜大1年)を大内刈、4回戦の田中龍矢(鹿屋体育大1年)を合技と、危なげなく準決勝進出。準決勝でも原伸之介(東海大2年)が体勢を崩した機会を逃さず、後ろについて寝技に引き込むと着実に横四方固に抑えて一本勝ち。4試合連続の一本勝ちで3年連続の決勝進出を果たした。

岡、佐藤の本命対決となった決勝は岡が左、佐藤が右組みのケンカ四つ。佐藤は序盤から積極的で、寝技でも立ち技でもイニシアティブを握って攻撃。佐藤の右背負投をかわした岡が左内股で跳ねるが佐藤は足を上げて巧みに回避。2分過ぎ、佐藤が左一本背負投に入り込むとそのまま自らの身体を回転させて岡を巻き込み「技有」先制。そのまま岡を立たせず、巧みなコントロールで上体を極め、崩上四方固に抑え込めむ。岡は動けず、2分43秒合技「一本」で試合終了。佐藤は全試合一本勝ち、昨年の73kg級に続き81㎏級でも優勝を果たした。

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81㎏級入賞者。右から優勝の佐藤、準優勝の岡、3位の池田と原。

【入賞者】
優 勝:佐藤竜(早稲田大3年)
準優勝:岡虎(東海大2年)
第三位:原伸之介(東海大2年)
第三位:池田直輝(順天堂大2年)

佐藤竜選手のコメント
「今年4月から4年生になるので、今大会は何としても勝ちたかった。去年は73㎏級で優勝したのですが、自分は団体戦にかけているので、今回は減量せず81㎏級で出場しました。意外に出来たので自信がつきました。団体戦で大きい選手にも太刀打ちできるように頑張りたい。全日本学生優勝大会では早稲田大がベスト8に食い込めるように、全力を尽くします」


【準決勝】
佐藤竜〇横四方固△原伸之介
岡虎〇反則[指導3]△池田直輝

【決勝】
佐藤竜〇合技[一本背負投・崩上四方固]△岡虎

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