フランス
(柔道を少し教わった方ならフランスが柔道大国であることは御存知かと・・・)
地方(都市名など):ノール県(Nord)、リール市(Lille)
稽古場所(道場名、学校名など):【すいません、覚えていません】
滞在期間:1996.7~1997.7
柔道を少し教わった方ならフランスが柔道大国であることは御存知かと思います。中でも2000年シドニー五輪で篠原選手と死闘を演じた(そして、篠原選手の内股すかしに対する疑惑の判定で有名になった)ダヴィッド・ドゥイエ(David Douillet)や、1996年アトランタ五輪で古賀選手を破ったジャメル・ブーラ(Djamel Bouras)あたりは日本人の記憶に残っているのではないかと思います。特にダヴィッド・ドゥイエ選手は「お国のヒーロー」という感じで、引退後もヴォランティア活動を始めとして様々な分野で活躍しており、テレビ等でよく見ます(ちなみにドゥイエは今のシラク大統領と非常に密接な関係にあることでも有名です。いつか政治家にでもなるのかもしれません。)。
また、その柔道大国ぶりは一般の方々の強い関心に支えられています。私はパリ国際柔道選手権を見に行ったことがありますが、その熱気たるや日本に匹敵するどころか、日本以上と言えるでしょう。パリの外れにあるスポーツセンターが満席になります。ただ、盛り上がり方は少し日本と違い、どちらかというと相撲を見る日本人と似たようなところがあると感じました。フランス人は柔道の持つ精神性を比較的良く理解していると思うのですが、それでもやっぱり「ゲーム性」、「試合性」が日本よりも強調されていることは否めないでしょう。
フランスではどの町にも柔道場が整備されています。私がいたリール市はフランス第4の街だったので、大きな柔道場があり、そこで毎週3回の稽古を行っていました。日本では欧州の柔道というと力任せとか、レスリングもどきのようなイメージが強いですが、実際にやってみると意外にそうでもなく多種多様な技を繰り広げてくるのには舌を巻きました(ただ、その中にもレスリング柔道をやっている人がいます。これまた肉食人種が力の強さに任せて突撃してくるので始末に終えません。)。それでも、フランス人を始めとする欧州の人達は、一般的に「技」に飢えているようでした。「日本人はテクニックが優れている。あれを是非マスターしたい。」と話すフランス人に出会ったことは一度や二度ではありません。
既にフランスでは柔道用語はそれなりに市民権を確立しており、一本、技あり、有効だけでなく、柔道場では色々な日本語が普通に使われています。打ち込みの際の数も日本語で数えていました。ただ、その意味がわかっているわけではないので、「なぜ、この技を『大外刈り』といって、この技を『大内刈り』と言うのか。」というのをフランス語で説明するのに四苦八苦した記憶があります。また、フランス語には
「はひふへほ」に当たる音が存在しないので、「始め!」の合図が「あじめ!」になったり、「払い腰」は「あらいごし」になったり、周囲のフランス人から「1(いち)と7(しち)は同じ音ではないか?」と質問されたりしたことがありました。
まあ、そんなこんなで日本と同じところ、違うところあるのですが、フランスの柔道熱はこれからも続くでしょう。そして日本の良きライバルであり続けると思います。そして、私はフランス柔道に負けない日本柔道であってほしいと願っています。
投稿者
名前: Rinta
住所: 埼玉県